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一人の狂気から始まる中小企業の採用戦略

free web hope の黒須(@hitmeeeeen)です。
「お祭り」という肩書きで主にHR領域を担当しながら、広報や事業開発も兼務しています。

一応、弊社のことを知らない人のためにお伝えすると、free web hopeは「マーケティング」×「データコンサルティング」×「クリエイティブ」で事業課題を解決し、事業グロースを支援するデジタルマーケティングカンパニーです。そんな会社で私は、主軸事業のコンサルタント「じゃない」ことを幅広くやっています。

このたび、えりまきさん(@erimak)からお誘いいただきまして、WHOMさまの【WHOM 採用 Advent Calendar 2024】に参加しております。

本日10日目は、私クロスが担当!
テーマは「一人の狂気から始まる中小企業の採用戦略」

自分の仕事の抽象度を最大限上げると「狂気と憑依でご飯食べてる」だと思う

マーケティングプランナー→新規事業開発(兼コミュニティマネージャー)を経て、メインミッションがHRになって約一年くらい経ちました。
が!!!最初は何もかも上手くいかず・・・😭危くダークサイドに落ちかけましたが、なりふり構わず没入して、気付いたら過去最高の組織ができていました。

本日は、困難を乗り越えて成果を出すためのバイブスについて話したいと思います。あまり小難しいtipsの話はせずに、パンチラインで伝えていきますね。


【前談】採用大寒波時代の話

本当に伝えたいのはこのパートじゃないのでだいぶ割愛しますが、、2022-2023年はさまざまな理由で組織が崩壊していました。マジでしんどかった・・・と、代表の相原さん(@fwh_aihara)自身もYouTubeで話しています。※31:30あたり

組織がかなり苦しいタイミングで、私は専任HRになりました。しかし、すぐに成果が出るわけもなく・・・私がHRを担当するようになってから3ヶ月間は無風。スカウトの返信が来ない。面談も面接も全く増えない。担当する前から計算すると、半年近く中途の新規採用がない状況が続きました。

「このまま採用ができなければ、自分のせいで13年続いた会社が終わってしまうかもしれない」

成果が出ない時間帯、いつもこう思っていました。
今は上手く回りつつありますが、止まったらいつでも逆戻りしてしまうので、HRの仕事に従事している限り変わらない感情ではあります。 

【本題】自分を変えたパンチライン5選

今回のテーマが「一人の狂気から始まる中小企業の採用戦略」ですが、結論、変革に最も必要なのは「狂気」です。(異論はありそう)また、自分の中にパンチライン(=行動指針)があった方がより狂気的に動けます。

というわけでここからは普段、私が狂気を宿すためにお世話になっているパンチライン5選を紹介します。

5選の中でのオリジナルは正直4と5のみですが、他の3つも普段から我が物顔で使っている上に、本家より言っている気がするのでもはや私のオリジナルだと思って聞いてください。

1. 困難こそ祭り

「このまま採用ができなければ、自分のせいで13年続いた会社が終わってしまうかもしれない」と思い詰めるほどの危機的状況・・・今後一生訪れてほしくないですが、この一生に一回経験できるかできないかみたい出来事を、自分も当事者になれることをもっと喜んだ方がいいと言い聞かせてました。

弊社のクレドは7つあるんですが、いろいろ書いてある中の7つ目が「最後はポジティブ」。悲観的に考えて行動しながらも、最後は楽観的にそして自分がラストワンマイルを決め切る気しかなかったですね。

企業変革は大変だけど、本来楽しんでやるべきものだと思うので、今はもっとやばいカオスに立ち向かってます。

ちなみにこちらのパンチラインの引用元は、マーケティングアジェンダ2019で楽天グループ株式会社副社長執行役員CMO 河野奈保さんが言っていたものです。このイベントレポートとてもいいです。

合わせて、困難は祭りだと思いたいときのBGMはこちらです。この曲を聴きながら本屋さんに行くと一万円くらい本買いたくなるのでご注意ください。

2. 配られたカードで勝負しろ

根がミーハーでツイ廃なのもあり、どうしても他社のサクセスストーリーに目を眩ませがちで、かつての私は「●●社がAやめてBってサービスで成果出てるっぽいのでうちも導入しましょう!」のようなめちゃくちゃ安直な提案をしてしまってたんですが、、人事系の施策全般に言えるんですけど、そのまま真似して成果が出るものって本当に少ないとこの一年で学びました。

こんなフレームワークなども使って、常々自社の魅力は見直している

試行錯誤を重ね、一年で相当free web hopeならではの勝ちパターンが見つかりました。今年はその勝ちパターンについて4-5回登壇機会もいただいて結構好評だったので、引き続き頑張っていきたい所存です。

ちなみにこちらのパンチラインの引用元は、スヌーピーの名シーンです。free web hopeは強いカードを多く持っている会社だと、HRの立場から思いますね。自分がマーケターやセールスでも、free web hopeに入って一流になりたいと思うなぁ。

配られたカードで勝負するっきゃないのさ…それがどういう意味であれ

3. 戦術で戦略を凌駕する

長期的に見れば戦略がすべてに決まってる。でも私は戦術が充実しているからこそ、筋のいい戦略が描けると思っていますし、ある一定のところまでは戦術で押し切れると思っています。私個人としても「戦術黒須」になりたいと思っているので、己を高める努力をしています。

実際に結構まわりにびっくりされている戦術の話をすると、弊社はデフォルトで毎月2,000-2,500通のスカウトを送っています。しかも90%マーケターへのスカウト。おそらくマーケター一職種でここまでやってる企業は他にないと思います。具体のtipsは割愛しますが、リードタイム短く採用しないといけない状況下ではとてもワークした施策の一つです。最低限これがワークしていれば行動量が足りないことによる未達は回避できるし、安心して戦略決められるみたいに感じてもいます。

ちなみにこちらのパンチラインの引用元は、元楽天の鬼強セールスパーソンが言っていた(らしい)お言葉です。あまりにも好きすぎて、我が物顔でbioに入れています。

本当のオリジナルは一体誰なんだ・・・

4. fxxk 再現性

表現がアメコミテイストですが、言いたいことは、前述の3とかなり似てます。再現性は大事。大事なんだけど、採用に限らず仕組みやルールで再現できるのってせいぜい70%が限度だと思っています。自分が求めている成果は120%出さないと届かないストレッチ目標なので、個の属人性(能力以上の挑戦という名の無茶)を求められます。なので、私だからできる戦術にもこだわっています。

例えば、今年の11月に営業を日本一を決める #S1グランプリ2024 に出場していましたが、もっとfree web hopeを有名にしたいと思って、採用広報目的で出ています。S1以降、交流会でも新規の打ち合わせでもカジュアル面談でも「S1お疲れ様でした!」と言っていただけるので、想定よりも多くの人にリーチしてましたね。

S1でのプレゼンテーマも「狂気と憑依のカメレオンセールス」にしました。人生で一番緊張した

また、S1熱が冷めないうちに、おもしろPR記事も出したりしました。この記事が出たあとにカジュアル面談した人の中には「山岡家の記事見ておもしろーって思ってたらスカウト来てたので面談入れました」って方も数名観測されています。

あとは、24時間365日いつでも打ち合わせできるとか・・・?15連続打ち合わせ/日とかあっても、喉が強いから問題なかったり、同じ話を何度でも新鮮な気持ちで話せるから苦じゃなかったり、、フィジカルが強い。

これらは一例ですが、他人には全く求めないですね。逆に遅筆なので、毎日コンテンツを量産するのとかはたぶんできない。できる人めっちゃ尊敬しています。

LTとかでお話しいただける「誰でもできる●●シリーズ」は学びも多いんですが、各々の属人性を最大限活かして成果が出た事例もとても興味があるので、そういうLTもやりたいすね。

ちなみに、「fxxk 再現性」だと思いたいときのBGMはこちらです。気を抜くとめちゃくちゃ早口で会社の好きなところを話してしまうので、気付いたときに「って、こんな早口ですみませんエミネムじゃないんだからって感じですよね」と言っていますが、体感1987年生まれ以降の方は笑ってくださいます。

5. 会社のゴミを拾えば1円儲かるし、会社のネガティブを口にすれば1億損する

(S1出場noteにも同じことを書いていますが)
私はコストセンター側の人間なので、現場のコンサルタントやクリエイターのことを本当に尊敬しています。マーケティング支援はいわば「100万円もらって200万円にする仕事」なので、ハイプレッシャーな中で脳みそに汗をかいて頑張っているメンバーたちには頭が上がりません。ちなみに細かいことも壊滅的にできないので、他のバックオフィスメンバーの財務にも総務にも特大感謝です。

私のお給料の源は、現場のメンバーの血の滲むような努力によって生み出されているからこそ「バリュー出てんの?」と、常々自問自答しています。
自分にできることで、最もバリューを出せることは何か?答えは「狂気な熱量で会社のことを語ること」でした。

私は会社のモメンタムが上がる事象は、大きく下記の三つだと思っています。

①売上が上がる
②人が増える
③注目される

語弊を恐れずに言うと、①が伴わない②③は虚無だと思っています。人事はすべてに関与する役割ですが、直接的に①を遂行しまくるのは難しいです。

そう思う一方で、交流会など行くとこんなシーンに遭遇します。

「今、結構組織崩壊してて、、」
「正直あんまり経営状態よくなくて、、」

言いたくなる気持ちは大変理解できるのですが、私はド級に性格が悪いので、そういうところで仕入れたゴシップは、別の機会に誰かに言ってしまいそうなんですよね。と同時に、私が思っているということは他の人も間違いなくやってると思うんです。これってとんでもない機会損失じゃないですか?リアルに1億円くらいの損失の可能性あるんじゃないの、、と思ったりしてます。

私は交流会ってすごく印象操作しやすい場だと思っているので、嘘はつかないけど組織が絶好調な話しかしてません。めちゃくちゃ地味ですが、私が売上に貢献できることの一つが「狂気な熱量で会社のことを語ること」なので、どう噂されることが会社に利益をもたらすのか?を真剣に考え続けています。

登壇系の締めに毎回この話してる

ちなみに、一番成果が出なくて焦っているときに降りてきたパンチラインです。これは完全にオリジナルなので、このパンチラインを使いたい人は引用元に「©️free web hope黒須仁美」と記載するのです(?)要は謙虚に、成果のためにできること全部やろうよってことですね。

【締め】一人の狂気から企業は変えられる

私はひとり人事なので、だいたいの施策は自分が起点になるため、今回は「一人の狂気から始まる」という表現をしていますが、役員・メンバー、普段使っているツールベンダー、そして登壇機会を与えてくださった方々etc. 自分に関わる多く人たちのおかげで、現在組織は非常にポジティブな空気が流れています。

実績として、半年間無風だった中途採用はここまで変わりました。

・月間応募数300名前後(ほぼマーケター)
・月間役員面接数3-4名→入社決定1-2名
・採用単価59万円程度

改革後に入社してくれたメンバーも活躍していますし、これから入社を控えているメンバーも続々と増えているところです。

あっ、今に気付きましたが、タイトルに「採用戦略」と入れているのに、一切戦略の話をしてない・・・のではなく、強い採用戦略はHRの狂気なしには始まらないよね、ということが言いたかったので、無事着地しました。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
今回は一切テクニカルな話は書かなかったですが、もし実際の施策が気になる方は、直接お話し聞いてくださいね🙆‍♀️


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