ファン歴25年の30代女性が高橋真梨子のラストツアーに参加してきた話
お仕事noteに何故、いきなりマリコ?
普段はフリーランスで人事や広報のお仕事をしており、それにまつわるnoteをマイペース更新しています。
このところ文章を書くお仕事が激増中。それでなくとも仕事のほとんどは作文では?という程、文章と密接な立場の私。
トレーニングのためにもnoteを書こう、と、テーマにチョイスしたのが、先日参加した高橋真梨子のラストツアーコンサートについて。たまには目的など度外視して、想いのまま書くのもいいかなと筆をとります。(PCを開きます)
高橋真梨子とわたし
さて、タイトルにある通り、私は高橋真梨子のゆるいファン。今年35歳なのでド真ん中世代ではないけど、母が昔からのファンで、私も小学生のころから定期的にライブに同行していた。今でもカラオケに行くと1,2曲は必ず歌うほどには馴染みの深い歌手。
ゆるファン認定して差支えないはず。
ツアーはもうしないだけで引退ではないというのが公式の発表なのだが、私と母にとっては定番のお出かけ行事であった真梨子ちゃんのコンサート。最後なのであればそれはもう絶対母と二人で参加したい。
現在大阪に住んでいる私、有楽町公演のチケットを2枚確保し、新幹線で母の住む東京へ向かった。
歴史を感じるホール内の空気
最後にコンサートを観たのはおそらく20歳前後。15年近くご無沙汰だが真梨子ちゃんのあの伸びやかな歌声は健在なのか…
開演前まで、母と久しぶりの銀ブラを決め込む。焼き網とコーヒーフィルターという庶民的なアイテムをわざわざ三越で購入し、国際フォーラムAホールへ向かった。
予想はしていたが客層が明らかに公民館。
意外だったのが男性客が多いこと。ご夫婦で来ている方がほとんどなのだ。
真梨子ちゃんの歌、ロマンチックで情熱的なものが多いものね。連れ合いとの思い出の曲というケースも少なくないのかも。
2階なか程とステージから距離のある席だったものの、見通し良好。オペラグラスをお持ちの方も多い。開演ギリギリに席についたので、すぐ照明が落ちた。
開幕
今回のセットリストはすでに発売されているラストツアーCDに沿ったもの。何を歌う予定なのかは既に知っていた。みんなが聞きたいと願っている定番のラインナップがきちんと並んでいる。ファンの要望、わかってるよね~。
隣席のご夫婦はセットリストを書いたメモを持参されているよう。
目に入ってしまったのだけど、どうやらご自身でタイピングして出力してきている様子。楽しみにして、準備してきたその姿に共感する。
高橋真梨子といえば、のヒットナンバーを続々歌い上げていくのだが
やはり昔と比べると、音域とか声量ではなく、なんというか、パワーが違う。
圧倒されるような、あのエネルギーの量が違う。
私は音楽にかなり疎くて、今でも私の中の宇多田ヒカル最新曲はCOLORSってくらいの無関心さなのだけど(やばいよね)やはり何度も繰り返し聞き続けた歌手の変化というのはよく伝わるものだな。
72歳になる真梨子ちゃん、数年前の紅白出場を観た母が「声出なくっちゃっていたねえ…」と淋しそうに言っていたのを思い出す。
流れた時の長さを思いながら、幼いころから聞き続けたリズムに首を預けて楽しむ。音楽って、聴いていたころの思い出や匂いと一緒に脳内にセットされているよなあ。
否、真梨子節はそこにあった
終盤、誰もが待っていたマストナンバーにさしかかり、心の中で謝った。いや、前の段落全部消そうかな。
若いころと遜色ない、というものではない。それとは違う力強い歌声。熟練の歌い手らしい、伸びと響きを操る万能感ある堂々とした歌いっぷり。いや~気持ち良いね~。生音特有の空間すべてを支配されるような没頭感。
最後のツアー、来れて本当に良かったなあ。
アンコールには、全真梨子ちゃんファンが立ち上がり手を叩いて一緒に楽しむあの曲。「待っていました!!」と、みんな心の中で言っている。コロナ禍でレスポンスできないの、淋しいよねえ。
ステージからは観客の高齢化がよく分かるのだろう。真梨子ちゃん、「無理に立たなくていいわよ~」とか言っててクスリと笑う。
合間にはヘンリーバックバンドによるお決まりの出し物でもひと笑い。真梨子ちゃんの不器用なトークも、スパイス的に楽しみにしている要素だ。(ところで、バックバンドは旦那のヘンリー広瀬が率いている。ヘンリーいい男よね。)
コロナ禍でも機を大切に
2時間、アツく盛り上がりあっという間だった。平均年齢を考えるとビックリするくらい盛り上がったのでは?ノー歓声で盛り上がりと一体感があったのってよく考えるとスゴイ。
会場から放出されたお客さんの面々を見ていると、意外と若年層の人もチラホラ。どういう経緯で参加することになったのか、10代と思しき茶髪のボーイもいた。
コロナ禍の中の参加は迷ったけど、本当に行けて良かった。
ニュースで見る「学校行事ができなかった」「卒業旅行に行けない」「恒例行事は中止」と語る人々の悔しそうな表情を思い、少しだけ無念を身近に感じられた気がする。記憶に残る瞬間・機会を逃したこと、本当に残念だったろうな…
感染対策には十分気を付けながら、今を生きることも同時に大切にしたいね…。
おしまいです
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