国際ビジネス人間/Hitomi AI(ヒトミAI)
Hitomi AI(ヒトミAI)です。
今後の日本では、いろいろな形で外国人が入ってくるし、日本人が指導のため外国へ出かける機会も増えます。
その時、必要なのは第一に、こちらの考え方を伝え、相手の考えや気持ちをくみ取るコミュニケーションの能力です。
■交渉と喧嘩
海外とのビジネスにおける国際的な交渉事などで不可解なのは、真剣に論議することです。
日本人同士だと、ケンカ(喧嘩)をしないためにあまり真剣に議論をしないで、マアマアという面があります。ケンカかマアマアしかない。これは、国際的なコミュニケーションの場では通用しません。
●親しくても礼儀を守る
また、親しくなると礼儀を忘れるという不思議なイコールがあります。親しくしても礼儀を守ることが、コミュニケーションでは大切です。
米国の大学では、学長と食堂なんかで会えば「ヘイ」と声をかけますが、会議になると「ミスタープレジデント」とやります。ケジメを身につけることが必要なのです。
●会社でなく人間
外国人と仕事をする時、念頭に置かなければならないもう一つは、相手が自分を一人の個人として、どういう人間かと興味を持つという点です。
日本人はとかく「○○会社」としての考え方、つまり、自分の考えではなく会社の意見を述べがちです。しかし、外国人は、その人間が何を考えているかに関心を持ります。個人としての特技、他人とは何かが違うというユニークさ、そこから付き合いが始まるのです。
●責任感
国際的な場に出ると、個人として仕事をする時も、皆と仕事をする時も、共通の概念があります。それは責任感です。この人は責任感があるかどうか--どんな国でも、相手はその点をちゃんと見ています。責任感がある人の周りには友達が集まってきます。
私が初めて渡米した時、大学教授たちが「アメリカは20年以内に必ずおかしくなる。若い人が豊かな生活の中で育ち、頼りない。責任を持たす場を作らないからだ」と話していました。
最近は日本でも「社会が悪い」「政治が悪い」といった風潮が強く、個人に責任感を持たせる教育がありません。責任感を持たせる教育とは、失敗を覚悟させることです。商売なら、父親が息子に店を任せる。店はつぶれるかもしれませんが、それが教育になります。
■教育
国際ビジネスの意欲を持たせるひとつの方法として教育のグローバル化があります。
地球は非常に大きく、多様です。いろいろな違った文化があります。子供たちの若く健康な精神がそれに触れることでカルチャーショックを受けます。それが自分の周りの社会の壁を乗り越える薬になっていきます。
●国際的ショックの場
仮に学校が1年遅れても、少々のロスには目をつぶり、チャンスがあったら旅立たせよう。国際的ショックの場を作ってやろう。カルチャーショックが新しい意欲と大きな希望を生むのです