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私を優しいと言ってくれるあなたへ

今日、21歳になりました。(書いてる今は今日じゃないから、ふしぎな文体になってしまう)

誕生日を祝われるだけの日にしたくなくて、20歳を振り返ってみました。

日々移り変わる心を完全には描けないとしても、言葉にしてどこかに残しておかないと、なんとなく過ぎていく日々の中で無かったことになりそうで、また負の気持ちが襲ってきた時、おしつぶされそうで、それが何よりこわいです。

いちばんは自分のために。そして私のことを優しいとか好きだとか言ってくれるあなたが読んでくれたら嬉しいなと思います。


20歳は、私にとって激動の年でした。


相手を想像することの大切さとその限界、伝わる喜びと伝わらない哀しさ、人はひとりだということと、それでも好きな人たちとともに生きていきたいという欲と願い。

いろんな私を知り、知らない世界の膨大さにも気づいた年でした。ひとり暮らしもはじめたよ。あと、髪が短くなったな。嬉しい。


おつかれさま、私。


そして、いい話にするつもりも、善人でありたくもないけれど、誕生日にいちばんに思うことは、周りへの感謝。

春ごろに心を壊してから、自分を愛する、そして、愛したいことを見つけるというのをテーマに生きています。

共有能力が低くて、なぜだか1人で生きているように見られたり、強いと言われたり、そういうことにずっと悩んできました。

なんで自分は弱くいられないんだろう。なんでもっと頼れないんだろう。

もう死にたいと思うことはなくなったけれど(すごく大きな1歩、えらい)、今の私はいつも自分のことに必死で、大切にしたい人たちにちゃんと向き合えてるのかなって不安になる夜がいっぱいです。

こんなに人と生きるのが下手な私を受け入れてくれているかけがえのない友人たちに、本当にありがとうと思います。

こんな形でしか自分の気持ちを表せない私を、好きだと言ってくれて、ありがとう。

私はあなたたちが思っているよりきっとずっと、ずっと、あなたたちに救われているよ。

生きることをやめたいと思った3月の夜、思いっきり泣かせてくれたあなたへ。
連絡が、会えることが本当に嬉しいと言ってくれるあなたへ。
東京に来た時は泊まってよ!と肩を叩いてくれる心のお母さんへ。
未来の約束をいっぱい作ってくれる明るいあなたへ。
距離は離れているけど、一緒に泣いてくれて、応援してくれるあなたへ。

...書きながらまた泣きそう。

きりがないけれど、きっとこれを読んでくれているあなたとも、一対一の関係があって、あなたとの間にしかない思い出があることが、尊いです。

ありがとう。

好きなあなたに好きだといっぱい言えるように、私は生きるから、記憶と予定のおかげで生きていけるから、よかったらこれからも仲良くしてください。


毎日できないことがいっぱいあるし、いろんなことで泣きます。その自分はあんまり好きではないけれど、受け入れようとしています。そのために、自分のことを知りたくて、学んでいます。

いつか、自分のような人に寄り添えるようになることが今の夢です。


あと、密かにあった20歳の目標。

恋人を作ること。

達成できなかったけれど、自分のセクシャリティや自分にとっての「好き」がどういうものか、すごくすごく考えて、わかるようになったから、よしとします。

私にとっての「好き」は、思うだけで満たされる感じがするもの。「好き」があるだけで、日常をちょっと頑張れたり、自分の好きな自分に近づく努力ができたりするもの。それはちょっとした景色や言葉からも、近くの好きな人たちからも遠くの憧れの人たちからももらえてしまうもの。


いつかは、愛したいと思う人が、この人の声をもっと聴きたいと心から思える人が、そばにいたらいいなと思います。

だけど。

最近みた好きなドラマで印象に残った言葉。「自分と付き合いたいと思いますか?」という台詞。

今までは「いいえ」だったけど、今は「悪くはないかも」くらいに答えられるんです。これは私にとってとても大きな変化で、でもまだ自信は足りないから、もっと努力したい。そう思えることが今の幸せです。

人生のパートナーにも憧れはあるけれど、それは今の満たされている私を崩すことではないし、自分のセクシャリティや「好き」を曲げることでもないから、まだもう少しふわふわしたままでいいな〜と、思っています。


今の私は、心に好きを持っているから。

私の声を聴いて、抱きしめてくれるもの。静かに日常に転がっているものです。それがあるから、狂いそうになる日々の中でも生きることをやめないでいられます。

変わっていないと思っていても変わっているものがいっぱいあるけれど、これからも変わらず好きを持って、日常を彩ることをいちばんにします。


21歳は、どんな歳になるんだろうな。

自分の強さを見せすぎないように生きなくてもいいと、どれだけ自分にいってあげられるだろうか。

ひとりで抱え込まないなんて、私にできるのだろうか。

今も、たぶんこれから先もずっと、道の途中です。

でもこうしてふと振り返った時、少しでも自分のことを好きになりたいから、同じようにみえても全くちがう1日1日を過ごしていきたいです。生きたいです。


...ここまで自分のために振り切った文章は初めてです。

最後まで読んでくれたあなた、ありがとう。

そして誕生日おめでとう、私。

2021.7.9

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