自分の「作品」が自分のものでなくなるとき
こんにちは。
皆さんは、Taylor swiftという歌手をご存知でしょうか。
何年にも渡って、グラミー賞はじめ多くのレコード関連の賞を受賞したシンガーソングライター。
今、彼女のYoutubeには、過去にリリースされた曲が掲載されていて、そのタイトルの横に"taylor's version"と必ず記されています。
私は、なぜこの副題が書かれているのかとても気になっていました。が、とある曲のコメント欄に、こんなコメントがありました。
for those who are wondering why it says "Taylor's Version".
Taylor signed a contract at young age not knowing was on it. When Taylor wanted to leave the company she had and all the records on, the company keep all her records meaning they got all the money from her songs since it was no longer hers. Now she is recording the albums again in her version so she wouldn't be copyrighting.
なぜ「テイラーズ バージョン」があるか不思議に思っている人へ。
テイラーは若い時に何も知らないまま契約を結んだ。テイラーがそのレコード会社を出たいとき、その会社は彼女の曲でもないけれど、彼女の全ての曲(の権利)からお金を取り、保有し続けている。
だから彼女は再びアルバムを収録し直している。権利はないけれど。
(筆者意訳)
何でも発信できる世の中。「シェア」のボタンを押せば、瞬く間に広がっていくこの世界。きちんと出元を記してくれればいいかもしれませんが、自分の作品のように語る人もゼロとは言い切れません。
かつて、Instagram社はFacebookに買収される際、すごく葛藤した部分でもあります。
当初のInstagramは、写真で簡単にシェアできるものではなく、体験をシェアするアプリにしたいという思いから、Twitterのような拡散機能をなくしました。
自分の作品、と言えるのはどこまででしょうか。
Taylorのように、自分の曲に伝えたいことを込めて発信することによって、お金や権利が絡んでしまうのはどうなんだろう。それを職業にする人々もいますが、社会というのはどうも思い通りにうまく行かないこともありそうです。
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