見出し画像

本を読んだら考えが膨らんで長い文章になってしまった

こんにちは。

先日、下記の本を読みました。
著者が農業に注目され、農業の可能性、日本のモノづくりの可能性、そして地方移住の展望について書かれた本です。

学生時代、後述しますが「関係人口」について研究をしていた私にとって考え方の合致する本でした。このご時世になって、私の研究したことを実際に行動に移せる段階になりつつあると実感。その考え方を、昨今の情勢も踏まえて綺麗にこの本ではまとめてくれていました。

今回は、この本を読んで私の人生や考え方に当てはめた記事となっています。

昨今の社会事情

このご時世で、人々は大都市で働くことが本当に必要不可欠なことなのか?と問いかけるようになったと思います。私もその1人です。

今まではあまり目立たなかったこの問いかけが、自分で地方で起業をしたり、サブスクサービスを使ってお試し移住をしてみたりする方が多くなり、SNSで発信することで注目・評価されるようになりました。

さらに国際社会全体で2025年に向けSDGsが提唱されていたことも後押しする要因となったことでしょう。

そこで著者は、地方にゆかりのない人たち「よそもの」が、地方に新たな変革を生み出すことを提唱されています。これは総務省が提唱する「関係人口」の概念と似た考え方です。

【関係人口】
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。
- 総務省「関係人口ポータルサイト」より引用


1. 仕事とプライベートが融合:ワーケーションの発展と地方移住者の増加

ワーケーションという言葉が普及し、旅行をしながら仕事をする(もしくはその逆もあり)生活スタイルが浸透しつつあります。今までの働き方は、週5日会社に通勤し、土日祝で休日を過ごす。休日で余裕があれば1泊2日で旅行に行く、有給休暇を取って1週間くらい夏休みを過ごす…というスタイルが当たり前でした。

しかし打って変わって、旅行することすら歓迎されない雰囲気になってしまいました。休日も家で過ごそう。そして出勤すれば感染するリスクになってしまうから、出勤せず自宅で仕事をするようにー。

私も会社からの指示で在宅勤務が推奨されるようになりました。
在宅勤務を始めて丸1年が経とうとしています。

私の場合、地元は東京ですが現在関西在住のこともあり、自宅にいるだけで旅行気分が味わえていることも事実です。近所に出かけるにしても、実家とは異なる文化や土地柄のため、毎日が新鮮です。

一方、いっそ東京から飛び出して行きたかった地方に移住してしまおう、と考える人もいます。これを機に東京の会社を辞めて、地方で就職しよう。自分で起業しよう。この考え方がここ1年で急速に広まっていきました。

しかしよほど好きなまちがない限り、地方に移住することはとても勇気がいることです。さらに東京はじめ大都市圏の方がもらえる報酬額が高いため、生活を維持するために東京に留まることを選ぶ人も多いでしょう。

ですが、地方移住が加速したことから推測すると、人々は心のどこかで「本当に東京にいることが自分の人生を考えたとき、「幸せ」なことなのか」と考えている人がいたことが分かります。生活のために東京にいざるを得なかった。だから、これを機に地方移住をして新たな挑戦を始めてさらに経験値を高めよう、そう考える人々がいたわけです。

そのような人々を地方移住へと行動に促したのは、次項の副業解禁と、前述した在宅勤務・ワーケーションの考え方の浸透だったと思います。


2. 副業が新たなチャレンジを生む:副業解禁の効果

少なくとも私が小学生の頃から(10年くらい前)「大企業の働き方は崩壊する」「手に職をつけ、いつ会社が倒れても食っていけるように」という教育を受けてきました。それが現実となりつつあるように感じます。

私は旅行業に勤めていることもあり、本業の会社が経営に苦しんでいます。
一方、それでも生活をしていくにはお金がかかります。私は会社の勧めもあり、副業に果敢に挑戦をしています(副業の成果については下記noteをご覧ください)。

旅行が好きなこと、大学時代に地域活性について学んでいたこと、そして自分が好きで独学でWebサイト・チラシを作った背景があることから、ありがたいことにご縁があり仕事を受注することが増えました。

上のnoteにも書いたように、地方の企業さんと関わっていくプロジェクトを中心に参加させて頂いています。

本業で新規事業に携わっていることもあり、副業でも似たような立場で参画することで、「こういう課題にぶつかりやすい」「課題が出てきた時の解決策をこう提案する」など、自分なりの壁にぶつかったときの対策を学ぶようになりました。特にチームで仕事をしていると、メンバー間で意見が食い違いまとまらないことが多々あります。いかに効率的に仕事をしていくか、を念頭に考えるようになりました。

このような失敗したり、衝突したり、そして課題を乗り越える経験をしていくと自分に自信がついてくるので、本業の上司にも怯えることなく提案するようになりました。

若手である私は上司や他のベテランの先輩たちにはない「斬新な視点」を提案していく。新たなアイディアが出るような問いをチームに投げかけていく。

そういうことが仕事の1つだと考えています。ありがたいことに、上司にも先輩たちにも評価をいただけるようになりました。副業の方でもこの考え方を持っているので、クライアントさんや一緒に働くプロジェクトメンバーからも評価をいただけるようになりました。


そしていつしか、「いつか独立してみたい」と思うようになりました。

本業が倒れつつあり、自分で生きていくための柱を作る必要性を身にしみて感じたことも要因の1つです。ですが、本業・副業の相乗効果で自分の仕事の姿勢に対し自信がついたことで、もっと自分は挑戦できるんじゃないか。と思えるようになったのです。その最終形が、今のところ「独立」だと思っています。


3. モノに溢れた生活から、モノを持たない生活へ:所有することへの意識の変化

私は徐々にモノを持たない生活を始めました。
例えば、読んだ本はフリマアプリ「ラクマ」で販売するようになりました。
本を出品し購入してもらうと、売上金が入ってきます。この「少し儲かった感」がとても楽しく、得た売上金で別の本を購入したり、生活費に充て、少しでも節約することが楽しいと感じるようになりました。

メルカリはじめフリマアプリが普及し、モノの交換の文化が浸透しています。そして「断捨離」の考え方が浸透し「ミニマリスト」の肩書きが生まれていることも事実です。ミニマリストの方々は本当に必要最低限のモノしか、自宅に置いていません。

そこまではいかないですが、「これは本当に必要だろうか」とモノを購入する前に考える癖がつきました。

モノに限らず、「人との繋がり」についても「これは本当に必要だろうか」と自問自答するようになりました。人間関係の断捨離です。

例えば、SNSで繋がった友人たち。大学時代は色んな人と出会う機会が多く、facebookやInstagramで知り合えばアカウント名を教え合うことが日常茶飯事でした。

しかし社会人になると一変、仕事が忙しいためSNSを見る時間も減り、友人の投稿も見なくなりました。「この人どこで会った人だっけ…?」と思い出せない人も。

社会人になって会わなくなった友人、連絡を取らなくなった友人を「友だち」から削除するようになりました。1年経っても連絡しない人は、SNSを見ても何も変わらないだろうと思ったからです。

すると、SNSに表示される投稿が自分の学びたいこと(デザイン・経営など)の分野に絞られるようになりました。
「あ!ならいっそ、自分が学びたいことを発信するアカウントをフォローしていこう。」
そう決めた途端、SNSも有意義な時間に変わりました。

話がモノから人に変わってしまいましたが、どちらでも持ちすぎず、自分の心地のいい繋がり方がいいなぁと思った次第。つまり、適度な距離感を保つスキルが私自身の「幸せ」の鍵を握ると思ったのです。

とまぁこの本を読んで、自分の人生について考えていたらこんなに長く文章を書いてしまいました。
タイトルも正直に「考えが膨らんでしまった」という旨のタイトルに変更しました。

noteのいいところは、ほかのSNSと違って本当にブログ感覚で書けてシェアできることだなと思います。そしてそれが評価される環境にあることも私がnote大好きな理由の1つです。

----------

ここまでご覧いただきありがとうございました。
筆者の人生観はこのマガジンから垣間見れます。

Twitterでは端的に毎日の学びを発信していますので、ぜひご覧ください。


いいなと思ったら応援しよう!

ひとみ|気づきを発信
読んで下さった皆様の背中を押せるようなコンテンツを発信し続けます。ありがとうございます。

この記事が参加している募集