見出し画像

三重県四日市うなぎ屋の「うな勢」、ECサイト出店への軌跡

2021年〜2022年前半はうな勢さんの楽天市場出店に向け、サイトを制作しました。
ほかに出店を検討していらっしゃる方々に向けて、そして自分自身の経験をまとめる意味でもnoteにまとめました。

※このnoteは、うな勢さんの許可を得て掲載しています。


結論:楽天市場に出店した

ECサイトに出店するとなると、楽天市場だけではなく、BASEやShopifyなど簡単に作成するツールも存在します。

その中で、うな勢さんの思いを尊重し、楽天市場に出店することに致しました。


楽天市場に出店した背景

もともと、うな勢さんはコロナ前はランチ営業と夜は宴会が売り上げの柱でした。しかし、コロナ禍の緊急事態宣言と飲食店の営業時短要請により、宴会の申し込みが激減。さらに観光で来店されるお客様も減りました。

地元のお客様はもちろん、遠方からのお客様からもうなぎを楽しんでいただけるためにはどうしたらいいのか。

プロジェクトの募集がかかっていた際は、ゴールが「ECサイトへの出店」でした。しかし、どこから始めていいのか分からない状況の中で、私たちは何ができるのかを探っていきました。


楽天市場出店前に取り組んだこと

noteを活用して第三者の視点で魅力を発信する

私たちは、うな勢さんからご意見やこういった背景を伺う中で、ただヒアリングをするだけではうな勢さんの魅力を十分に知ることはできない、と感じました。

そこでまずはnoteを活用して、うな勢さんの魅力を発信することを提案しました。

そもそもnote自体の存在が知られていませんでした。
新たにドメインを取得してブログサイトを立ち上げたり、公式サイトで展開をするよりも、第三者視点での発信というユニークな点を打ち出すにはnoteが適切だ、という結論に至りました。

マガジンをご覧いただければ詳細にご理解いただけると思いますが、
サイトに公開されている内容に限らず、関わっていないと分からない情報を発信していくことを重視しました。

発信した時期が夏の土曜の丑の日が被ったこともあり、うなぎに関する話もたくさんお伺いしました。

のちに、このマガジンが大きな力を発揮することになります。

▼noteマガジンを立て、まえけんさんと一緒に発信していく


LINEを活用したキャンペーンを行う

うな勢さんの大きな特徴は、LINE友だちの数が多いことにありました。
この特徴を活かし、そして土曜の丑の日が近いこともあり、当時はLINEのタイムラインシェア機能を活用したキャンペーンを行いました。

▼キャンペーンの詳細と結果はこちらのnote参照してください

ちょうど、LINEさんがnoteで投稿を募集するキャンペーンを行なっていたこともあり、こちらのnoteを応募しました。

受賞には至りませんでしたが、LINEに勤める方々含め、多くの方々に知っていただく機会になりました。

※私がnoteのイベントでリンクをシェアしました


noteで発信したことの意義

noteで発信し続けたことにより、うな勢さんの魅力を明確にしたことが大きな収穫となったと感じています。

デザイナー界隈で「組織で言語化が必要」「解像度をあげる」という話がよく出てくるのですが、私はnoteで発信し続けたことによりこの重要性が身にしみて分かりました。

「魅力」と一言で言っても、同じプロジェクトメンバー間でも魅力に思っている点は完全一致することはありません。だから、メンバー間で何度も話し合いを重ね、視点を揃えることが重要だと改めて学びました。

そして、noteで発信したことをまとめた冊子を制作することにしました。
ECサイトを始めるにあたり、注文したうなぎと一緒に同封するものとしての役割を持たせる意味もあります。

この冊子は四日市にあるうな勢さんの実際の店舗に置いてあります。
常連のお客様をはじめ、お席にご案内するまでの待ち時間に読んで頂いています。

店頭に置いてある内容をより凝縮したものを、楽天市場でうなぎを注文した方に同封してお届けします。


楽天市場とBASE・Shopifyとの決定的な違い

ECサイトと言っても、現在では楽天市場に限らずBASEやShopifyを通して出店をすることが可能です。
しかし、楽天市場とBASEやShopifyの決定的な違いは、「自社通販サイト」か「モールに出店するか」という点です。売り上げの出し方が全く異なります。

BASE・Shopifyでは自社のカラーを出すことができますが、楽天市場では楽天市場の規約を守りながら自社のカラーを出すことが求められます。

競合他社と比較しながら、前述したnoteで発信していたうな勢さんの魅力をどう伝えるか。私たちはうな勢さんのご希望を尊重し、競合他社との差別化を図るために研究を重ねました。


楽天市場でのサイトコンセプト

うな勢さんのサイトコンセプト

楽天市場はこちらから

うな勢さんの強みの1つに、伊勢神宮外宮に奉納したという実績があります。
その強みを一番に伝え且つ和風の世界観を重視しました。
ただし、あまりにも高級感を出すことはせず、購入しやすい雰囲気も織り交ぜています。職人の手づくりであることと、うな勢のスタッフの方のコメントを載せることを掲載することにより、工場生産ではなく店舗で、職人手づくりのうなぎを届けていることがわかる要素を盛り込みました。

さらに、サイト上にうな勢おすすめレシピをご紹介しています。
うな勢さんから、余ったうなぎのタレを使ったレシピを教えていただいたことから、掲載に至りました。

お客様も余ったうなぎのタレをどうするか問題に直面するでしょう。
うな勢さんの強みの1つ「タレ」を捨ててしまうのはもったいない。
レシピも掲載することでうなぎのタレをさらにご活用いただくためのヒントも盛り込みました。

下記の画像は、実際にうなぎを注文された方にお届けしています。
ぜひご賞味ください。


うなぎを身近に感じてもらうために

うなぎはどうしても高級食材のイメージがついてしまいます。
けれど、うな勢さんは高級店うなぎ屋としてではなく、身近に感じるうなぎ屋を目指して経営されています。

ECサイトを出店することにより、今まで地元・四日市でしか味わえなかったうなぎの味が日本全国に届くことになります。

ぜひこのnoteをご覧になった方は、ぜひうな勢さんのうなぎを召し上がってください。味は格別です。

Twitterに上がっていた、うな勢さんに関するツイートを載せておきます。

うな勢さんの挑戦はまだまだ続く…

ぜひ楽天市場にてご購入ください!


参考

デザイナー・ありさんのこちらの記事をお手本にこのnoteを作ってみました。


いいなと思ったら応援しよう!

ひとみ|気づきを発信
読んで下さった皆様の背中を押せるようなコンテンツを発信し続けます。ありがとうございます。

この記事が参加している募集