退屈な授業にさようなら!生徒が自ら動き出す動画を使ったアクティブな授業!【助動詞must, should】
先生方、毎日お疲れ様です♡ 子どもたちの笑顔は先生方のおかげです!
このページを訪れてくださっている時点で、子どもたちのために努力されています。そんな先生方を尊敬しています。
さて、授業中にあくびをしている生徒、内職をしている生徒、そんな生徒がある日突然、目を輝かせて積極的に授業に取り組み始めたとします。この生徒に何が起こったのでしょうか?先生方は一体どのように授業を工夫をされたのでしょうか?
いかに生徒のモチベーションを高め、どう授業に巻き込むかはよく議論されていることですが、今日はそのアプローチの一つとして、動画を使う例をご紹介します。言語材料は助動詞のmustとshouldで、使う動画はビジュアルコメディで有名なMr. Beanです。
① まず動画を見せることで、生徒の意識を授業に集中させます。
例) Hi everyone. I watched an interesting movie last night. It was Mr. Bean. Do you know him? Let's watch it today.
② 見終わった後、ペアや小グループでどんな内容だったかをシェアさせたり、感想を伝え合う活動をさせます。日本語でも生徒のレベルに合わせて英語を使わせてもかまいません。
例)Thank you for watching. What did he do? Is he a good man or bad man? What do you think about him? Let's talk about Mr. Bean with your partner. I'll give you two minutes. Here we go.
③ 机間巡視をして生徒の発言から、生徒が動画の内容を理解できているのを確認します。時間があれば、なるべく何人かに感想などを発表させます。そして「Mr.ビーンにお店でのルールをアドバイスしてほしいんだけど、何かアィデアがありますか?」と発問してもう一度ペアや小グループで話し合わせます。この発問のポイントは、「目的・場面・状況」がはっきりしているので、生徒が表現したいという気持ちをより強く持てるという点です。
例)T : What did Mr. Bean do at the store?
S1 : He...fish, fish!
T : Oh, did he eat fish at the store?(ジェスチャーをつけて)
S1 : No, no. He...置いた fish on フライパン!
T : Good! How do you say 置いた in English?(他の生徒にむけて聞く)
S2 : put
T : Thank you, S2. 置いた is "put" So he...
(魚を置くジェスチャーをして生徒から表現を引き出す)
S3 : He put fish on フライパン!
T : Very good! He put the fish in the pan.
Can you put a fish in a pan at a store before you buy a pan?
Ss : No! No! No!
T : That's right. You're good students. Now let's give him advice. For example, "Mr. Bean, you (blah blah) put a fish in a pan at a store." Let's give advice with your partner. I'll give you three minutes. Here we go.
④ 生徒が言いたくても言えない表現などは、辞書で調べさせたり、ペアで助け合ったりさせます。生徒がクリエイトすることをあきらめないように、教師はヒントを与えたり、賞賛したりします。そして生徒が考えたアドバイスを発表させ、板書してクラス全体でシェアします。
例) Good advice! I like it. It's awesome.
Okay. Can you stop talking? What advice would you give him?
That is good advice. Let's say it together. One, two. ~ Good job!
⑤ そして時間があれば、Mr.ビーン役とアドバイスを与える役に分かれて、ロールプレイします。まずは、先生と生徒でデモンストレーションをします。たっぷり感情を込めて、ジェスチャーをつけて、その前後の表現もアドリブで入れながら、先生自身も楽しみましょう。それから、生徒どうしでさせます。生徒どうしでうまくできているペアを机間巡視で見つけ、発表してもらいましょう。ジャガイモやフライパンなどの小道具があるとなお良いでしょう。ひょうきんなキャラクターの生徒が活躍できるチャンスです。発表するとシールがもらえたり、ポイントがたまったりするシステムを作っておくと、勇気を出してボランティアで発表してくれる生徒が増えます。
例)T : Let's play a role. You are Mr. Bean. I'll give you advice.
Ss : (フライパンに魚を置くジェスチャーをする)
T : Excuse me, Mr. Bean. You must not put a fish in a pan at a store.
S : (Oh, I'm sorry.) (OK.) (Really?)
T : Excellent! Now let's switch a role. I'm Mr. Bean. Please give me advice. Here we go.
(ここでは生徒が正しく英語を使っているかという点と、表現したい気持ち が表情やジェスチャーに表れているかという点をモニターします。良い表情ができていたり、ナイスなリアクションができている生徒をほめて、生徒とより良いコミュニケーションのやり方を共有しましょう。)
T : Let's act it out with your partner. I'll give you two minutes. Here we go.
(このとき、ジャンケンや座席の列ごとに、Mr.ビーン役とアドバイス役を決めると 、生徒がスムーズに活動に取り組みやすくなります。)
T : Great job, everyone. I found many wonderful actors in this class. S1 and S2, are you ready to show us your performance? Please give them a big hand. ..... Thank you very much, S1 and S2. You did a good job. Who goes next? Any volunteers?
⑥ 最後にノートやプリントなどにクラスの皆で考えたアドバイスを書き写します。応用編として、映画館での鑑賞のルールを考えてノートに書いてくるという宿題を出します。
いかがですか?アクティブな授業にするコツの一つは、いかに目的・場面・状況のある発問をするかです。ちなみにTop-downアプローチ(単語や文法の提示はしないで、まず生徒にやらせてみて、できないところを共有、サポートするやり方)、Bottom-upアプローチ(単語や文法を先に導入して言語活動をさせるやり方)のどちらも場合にも応用できます。評価は「思考・判断・表現」と「主体性」でとれるといいですね。
「いやいや教科書をこなすだけで精一杯で、動画を使う余裕なんてありません!」「リスニング力を高める動画が知りたかったのに」と思われた先生方、今後も役に立つ情報をお伝えしていきます。また、のぞいてくださると幸いです。
1人でも多くの先生方子どもたちに、英語の楽しさ、人生の素晴らしさが届きますように!最後までお読みいただきありがとうございました!
Thank you so much for reading! I hope to see you again soon! Bye for now!
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