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好きなことを仕事にできたら

「好きなことを仕事にするんだよ」

と、よく私の祖父は言う。
小さい頃も、今でも、会うたび話すたび、
「おじいちゃんは好きなことを仕事にできて、ほんとに幸せなんだ、だからひとちゃんも好きなことをするんだよ」
と、笑顔いっぱいに。

私のおじいちゃんは書道家だ。
87歳の今でもまだ現役で師範をしていて、
幼稚園生から50代の方までたくさんの生徒が通う教室を経営している。

もとはサラリーマンだったおじいちゃん。
字を書くことが大好きで大好きで
会社の休み時間にまで練習するほど大好きで
ある日突然会社を辞めて
「書道を仕事にする!!」
とおばあちゃんに言ったらしい。
(なんとまだ30歳で)

おばあちゃん曰く、
びっくりしたどころの話ではなかったらしい笑

自分の将来を想像した時、
会社員のままじゃ後悔する、手に職をつけたい。
とおじいちゃんは思ったらしい。

それからコツコツと努力を重ねて
資格をとって、教室を開いて、、
生徒が100人を超えるほどの書道教室を作り上げた

今でも毎年なんらかの個展を開いては
「書く」を楽しんでいるおじいちゃん。

おじいちゃんの好きは「書く」だけではない。
花道に茶道に畑作り、、
ぜんぶぜんぶ全力で楽しんでいる。

自分の個展でお茶会も並行して開催するなど
行動力までバツグンなのだ。

そんなおじいちゃんの言う
「好きなことを仕事に」
は、孫の私にもいつのまにか浸透していたみたい

高校生の時に抱いた
「お菓子で人を幸せにしたい」
という淡い夢が、年々少しずつ濃くなっていく。

お店を持ちたいという気持ちは勿論あるけど、
「お店を持つ」がゴールではないかもしれないと最近気づいた。

お菓子も料理も作るのは大好き。
そして作る以上に食べた人がほろっと笑顔になるあの瞬間はもっともっと好き。

もしも子どもができたら、
「食べるって楽しいよ!」
と、1番に伝えたいくらい。


目まぐるしくすぎていく毎日に
ほっと一息つけるような、家に帰るみたいな、
そんな居場所をお菓子とともに作れたら
どんなに素敵だろう、とずっと思っていた。

だから自然に、
居場所=お店
と変換して、お店を持つことをゴールに考えて過ごしてきたけれど、
なんだか、それがしっくりこないのだ。

しっくりこないままスタートするのは嫌で、
じゃあ新卒カードを使って就職してみるか!
という気持ちで就職を決意。

まだまだお菓子を作る能力が足りなくて
怖かったという気持ちも、あるんだけれど…笑

社会人の道をえらんでから、
もし、あと少し勇気を出して行動していたら、
学生のうちに企業でもしていれば、
と、タラレバを考えてしまうこともあったけれど

それは私が社会人というカードを選んだから
見えた景色なんだと思うと、
それはそれでいいじゃない!
と、思ったりもする。

夢を明確にしたいけれど、
明確にすることだけが最終目標じゃない気がする
いつも受け身なのはいけないけど、
チャンスとタイミングを
うまくキャッチできる体勢を整えておくのも
きっと大切。

ゆっくりでいい、私のペースで考えて、
走り出せるときに思いっきり走ってみよう

「好きを仕事に」
できるように、歩んでいきたいな







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