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トークスキルを上げるべく、時給¥3000のオトナの世界に片足突っ込んでみた結果。

私が学生のうちにどうしても経験しておきたかったこと。

それは夜のお仕事(いわゆるお水の世界)。


私はモットーに

一緒に話していて楽しいと思われる人になる

ということを掲げており、究極の接客を一度は見ておきたいという願望があったのです。
そしてあわよくば、そこで盗めるだけのワザは盗んで自分のトークスキルの肥やしにしてしまおう、と目論んでおりました。

近年、男女問わず話が面白い人は人気がありますし、雑談力と名のつく本は飛ぶように売れているようです。

喋りのうまさに価値が置かれる時代。

カッコいいだけじゃ、可愛いだけじゃダメなんです。(逆に顔フツーだけど喋りめちゃくちゃイケる人はかなりモテるであろう!)

現在、22歳。
女子大生というブランドを武器に「可愛いね〜」なんて言って頂けることもありますが。そんなの今のうちよ、今のうち!知ってるんです。(悟り)

5年後には恐らく失われているであろう魅力にしがみついてはおけないのです(危機感)。
そのために一生モンのトークスキルをせっせと磨いている今日この頃。

話の上手い人になりたい。
話が上手いと思われたい。

会話で相手を楽しませることが出来ている実感を持ちたい。
トークスキルに自信を持ちたい。

その願いは人一倍強いと思います。
(そもそも笑いにストイック過ぎるらしい私。。)


現状では、ありがたい事に
「話面白いわ〜」と言って頂けることも。
ですが、これがどこまで通用するのか試してみたいところではありました。
学生間でウケたとしても年齢層が変われば、そうはいかないだろうし。

ここでようやく本題へ。

(割愛しますが)ひょんなことから高級クラブで短期間働かせて貰えることになったのです。

とうとう潜入する時がやってきたのか、、✨
そんなワクワク感の一方で
(うわ、マジで現実になる日が来るなんて、、)
という計り知れない不安と憂鬱に襲われていました。

(女の世界だし、いじめられたらどうしよう〜
変態ジイさんとかにセクハラされないかな〜
そもそもどんな話したらいいの〜〜〜〜〜〜
誰にも相談できないよおおお〜〜〜〜!!!)
なんて不安で不安で堪りませんでした。

とりあえず予習がてら現役キャバ嬢さんの描いたマンガを読んで、いざその日を迎えたのです。


お客様を気持ちよく楽しませることのプロ集団。


大体の情報誌の最後の数ページに載ってると思うんです、ナイトワーク関係の募集広告。
体験入店、2時間で¥10000!
お友達と一緒の応募歓迎!とかって。

時給も¥2500〜とか書いてあるし、私の働く居酒屋の3倍かよ..。とか思ったり。


でもですね。
実際に経験してみて強く思ったのは、そのお給料に値するだけのサービスを提供しているという事です。

◎◎

挨拶をしていざ入店すると、まずボーイさん(お酒を運んだり、女の子をサポートしたり。ホール全般業務を行うスタッフの方です。)から、お店のルールを教わりました。

席に着く時にはまずダウンサービスを。
お客様が御手洗に立たれた時にはおしぼりを準備して待機する。
タバコの火の付け方、灰皿交換。
お酒の作り方。などなど。

覚えることはそれくらいで、後はお姉さん達の中に入って覚えてね♩という感じでした。
かなり不安..。

そしてマッチなんて高校化学以来の再会です。
(付け方がヘタクソ過ぎて手燃やしかけた涙目)

さて。
(いじめられたらどうしよう..)と過剰に心配していたお姉さん達。
挨拶すれば笑顔で返して下さるし。何しよう、ってオロオロしてたら声掛けて下さるし。で、結果優しかったです。ありがたや。

ただ控え室には売り上げグラフが貼ってあって、(見方はイマイチ分からないのだけど)個人の成績が棒グラフで示してありました。
やっぱりシビアな世界だなあ、とつくづく感じたのでした。


◎◎

「瞳さん、お願いします。」
ボーイさんに呼ばれ、とうとうその時がやって来たのであります。

団体のお客様のテーブルに先輩お姉さん達に混じってつく事になりました。

どんな話をして盛り上がるんだろう、、というか私に何が出来るんだろう( ; ; )ドキドキハラハラ。(この時点でもう帰りたーーーい!となっていたのは秘密)

お姉さんに教わりながら人数分のグラスを準備して、全員にお酒が行き渡ったところで乾杯。私たちも一緒にお酒を頂きます。

そして始まるトークタイム。
同時に始まる、私のお姉さん観察タイム。

あれ?

あれれれ?



思ってたんとちがうーーー!!


私のイメージでは、お姉さん達が話を振って場を盛り上げるものだと想像していたのですが、

全く逆で、
どちらかと言えば
お客様が話し始めるのを待って、それに頷き相槌を打ちながら、話したい事を気持ちよく話させる空気を作っていたのです。
(へえ〜、凄い、〇〇ってこういうこと?などなど)

自分から「〇〇がね、、」という風に話すというよりは、「最近どうなんですか?」というようなオープンクエスチョンで始まることの方が多い印象でした。


基本スタイルは
相手が語り始めるまで待つ

これが私の最も衝撃を受けたことでした。
(キャバクラやガールズバーだったなら、また接客の仕方は変わってくるのかもしれませんが..)

沈黙があっても
焦りを感じさせない笑顔と雰囲気。

(傾聴って、こういうことなのね、、)
と考えさせられた瞬間でありました。

そしてどんな発言に対しても、
笑いを伴ったセンスのある見事な返しで場を和ませて下さるお姉さん方。
(こんなブスばっかりの店..→目の前に美女が3人もいるのに?それでも駄目ならピチピチの若い友達連れてきまーす♡など)

その上、お酒やタバコ、灰皿にももちろん、気を配っておられ余裕を感じました。

見た目が美しいのは勿論のこと、所作も綺麗、、!!✨


同伴やアフター、
お礼メールや日頃の連絡のやり取り。

自分を美しく魅せる方法、
話し方、振る舞い方などなど。

お店の接客だけに留まらないお仕事であることを考慮すると、あの高給料になることは当然だなあと感じたのでした。


◎◎

初めての夜の世界。
書ききれなかった事も沢山ありますが、
結果として新たな学びがありました。


傾聴の姿勢。これに尽きる。


自分発信の面白い話ももちろん重要ですが、
“相手あってこその会話”ということを
私は忘れていた気がします。

人は皆、自分の話を聞いてもらいたい生き物ですし、さらにその話で相手に楽しんでもらえればとても気持ちよく感じます。


相手を楽しませる方法は、自分が面白い話を披露するだけではない!


そんなことを改めて認識できた良い経験でした。経験値アップ。(でももう二度とやらないと心に誓いました。)

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