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【OW2】ランクの難しさ

こんにちは、一般ゲーマーのLです。

今回のひとくちゲーム論は【OW2編】、
Overwatch2における“ランクマッチの難しさ”についての持論です。

こちらは三部作で、
①『このゲームのシステムの話』
②『メタルランクと上位の違い』
③『ではどうするのが良いのか』

でお送りします。


【はじめに】

大前提としてこのゲームは、
“一人だけの力で勝てるゲームではない。”
のを理解する必要があると思います。

なぜこのゲームのランクシステムは問題視されやすく、
野良ランクが勝ち上がりにくランク評価に不満が出るのか。

その理由も合わせて解明していきましょう。

〜このゲームのシステムの話〜

VALORANTと比較するとよく分かりますが、

VALORANT

・全てキャラでワンパンが可能。
・回復手段は基本的には無い。
・正面での対面撃ち合いが多い。
・移動速度も遅めで多くは激しくない。

Overwatch2

・ワンパンは極一部のキャラのみ。
・マップにもキャラにも回復手段がある。
・ほとんど前後上下左右から撃たれる。
・移動速度が早めで多くは目まぐるしい。

プロの試合でも1vs4や5などかなりの人数不利からの逆転(clutch)も時々起こったり、1人回線を切断してもそこそこ勝てることもあるVALORANTに対して、
最初に人数不利が発生するだけでほぼほぼそのウェーブを落とし、味方が回線落ちしたらまず勝てないのがOverwatchです。

別の視点で言えば、
プロ1人vsゴールド5人でもプロ側が何本か取れる(もしくは勝てる)可能性もあるVALORANTに対して、
Overwatchは1人で勝てる可能性99%ないことは容易に想像できると思います。

といった感じで全体的に個々が硬くフォーカスや集団戦が重要であることから、
一人だけが強いことの影響力が低く、一人が足を引っ張ることの影響力が大きいです。

プロによる検証

少し前のプロによるカスタム検証でも、
『配信を見ているような勉強熱心な初級者リスナーにプロが混じっても、個人の技量のみで完全に抑え込み続けることができない。』
と言った結果からも明らかです。

プロと初級編という格差がある中で、
・ゲームとルールの基本の理解度が高い。
・致命的なティルトやスマーフも居ない。
・無条件で自分を支えて合わせてくれる。

という最低限の周りのプレイヤーの質が保証されている環境の中でも難しいのであれば、
その逆の状況が簡単に起こりうる野良マッチでは更に厳しい試合が多くなるでしょう。

これらをことを踏まえるとやはり、
このゲームにおいて個人の技量のみで掴んだ勝利(ランク)というのはほぼ存在し得ないと言えます。


〜メタルランクと上位の違い〜

このゲームにおいては特に、
メタルランクから上がるために上位ランクの動きを真似するというのは“間違っている”と思います。

それはなぜかと言うと、
一般的なメタルランクのプレイヤーは、
・展開なんてしにいかない。
・敵の視線なんて見てない。
・セオリーなんて持ってない。
の3つが特に大きい理由にあげられます。

『展開なんてしにいかない。』

これは、
・展開する強みを理解していない
・集団から離れることが怖い
・ステージ構造がわかっていない

等の理由で起こることが多いですが、

多くの一般的なメタルランク帯プレイヤーは、
高台から射線を通したり/クロス射線を作ったり/ヘイトを分散させるために展開して動きません。

Q:そんな環境であなたが展開するとどうなるでしょうか?
A:自分が離れることで正面の本隊は4vs5状況になり、敵はまとまっているので孤立を狙うことは難しく、ヘイトを買えば全員があなたを殺しに行くでしょう。

『でもヘイトを買えば正面は押し上がりやすくなるはずでしょ???』

そうならない理由を次で説明します。

『敵の視線なんて見てない。』

これは、
・ヘイトや盤面への観察力や意識の低さ
・操作やAIM、自己管理などで余裕がない
・自発的に攻めたり隙を突く概念がない

等の理由で起こることが多いですが、

多くの一般的なメタルランクのプレイヤーは、人数の有利不利を考えて押し引きしたり、逃げる敵を追って残党狩りしたり、仕掛けるタイミングでヘイトを意識しません。

Q:そんな環境であなたが単独でヘイトを買うとどうなるでしょうか?
A: 苦しくなってもカバーが来ることはなく、味方は動き出さないので状況はかわらず、あなたの動きが活かされることもないでしょう。

『でも流石に有利なキルトレード取ってたら勝てるはずでしょ???』

そうならない理由を次で説明します。

『セオリーなんて持ってない。』

これは、
・向上心や勝ちたいという気持ちがない
・勉強の方法や参考にするものを知らない
・ゲームがそもそも簡易的な説明もしない

等の理由で起こることが多いですが、

多くの一般的なメタルランクのプレイヤーは、状況を考えて3人でペイロを押すか1人で押させて他が前目で守る判断をしたり、次で勝ちやすいカウントになるまで確保中のエリアで耐久したり、オーバータイムや味方との合流へ間に合わせる為に機動力が高いヒーローに変更したり、ロボットを敵から遠ざけるためにあえて押さなかったり、試合に勝つためにルールで戦いません。
(※ペイロードやエリアの進行が3人で速度上限に達することや、ロボットの進行速度が人数によって変化しないことも知らない人が大多数でしょうか。)

Q:そんな環境であなたが皆ルールを分かってる前提で戦おうとするとどうなるでしょうか?
A: いくら敵を倒してヘイトを稼いでも味方が目標にタッチしにいくことはなく、必死に目標にタッチして止め続けても味方が加勢に来ることはなく、ロボットを敵に触らせないよう貴方だけ下っても味方は前に出ていき、有利なキルトレードを取ってもキルログを見て動くこともないでしょう。

つまり常識は通用しない!

上位帯のプレイヤーが提唱する“周りのプレイヤーにある程度の水準があることを保証されている環境”においてのセオリーや勝ち方を強く意識したところで、
上記のようなプレイヤーが一般的であるメタルランク帯では逆にトロール扱いされてしまう可能性すらあります。

これによってメタルランクにおいては、
その大多数の一般的なプレイヤーに合わせて自分の動きを落とし込んで戦うことが求められる
のではないかと思います。


~ではどうするのか良いのか~

そんな環境のメタルランクで勝ち上がるためには、
一般的な周りのプレイヤーにレベルを合わせて、
展開してヘイト管理するでもなく、
ダメージだけをひたすら出すでもなく、
フランクでキルを取りに行くでもなく、
遠距離から狙撃でキルを取るのでなく、
『味方のそばで単独キルを取る。』
必要があると思います。

自信に関係なく避けるべきなのは、
・連携が重要なダイブ軸になるタンク
・展開してヘイトを稼ぐフランカー
・遠距離ポークが得意なヒーロー
を固執して使い続けることで、

多くのメタルランクのプレイヤーは、
一緒にエリアを取ったりフォーカスして倒すことをしないのでウィンストンやレッキングボールは特にチームで力を発揮しづらいです。
同じくフォーカスしたりヘイトの移動を見ないので、トレーサーやソンブラのようなフランカーはチームで機能しづらいです。
自分のキルに反応して前に行ってくれることもないので、ウィドウやハンゾーでの遠距離ポークはチームの状況を変えないです。

『味方のそばでまとまって戦いながら、
キルを発生させてそのまま前に行きやすい。』

そんなオススメキャラとしては、

ザリア、ロードホッグ、オリーサ
リーパー、メイ、キャスディ、バスティオン
アナ、イラリー、ゼニヤッタ、モイラ

が挙げられると思います。
※タンクはキルするためのルートの鍛錬、ダメージはキルするためのAIM(戦闘)練習、サポートはサポートの役割を忘れないことは最低限必要です。

もちろん試合を破壊できるほどキルをとれるフィジカルがあるのであれば他のヒーローでも戦えると思いますが、
なによりも伝えたいのは『味方に近い位置でとにかくキルをとろう。』という部分です。


【まとめ】

Overwatch2は個人の力のみでどうこうなるようなゲーム性ではなく、
自分だけがどれだけ火力を出しても最適な立ち回りを取っても勝るものじゃないです。

そのためメタルランクで勝つためには、
周りのプレイヤーにも一定の能力がある環境で戦っている人の動きを参考にするのではなく、
基本もおぼつかないプレイヤー達と噛み合わせるための動きを取る必要があります。



あのゲームのこれについて考えを聞かせてほしい!
などありましたら是非リクエストください。

※考え方は日々、変化・更新していくものなので、
現在もこの考え方をしているとは限りません。

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