第4席 凧あげの話
今日で1月も最終日ですね。
ついこの間、元日・新年を迎えたかと思えば、早くも今年の最初の月、お正月が終わろうとしています。
お正月と言えば、日本では昔からよく凧あげをしますね。
私も今年の元日、窓から外を見ると、近くの公園から揚がっている凧が、気持ち良さそうに飛んでいました。
けれどもし、凧に心があって、「もっともっと気持ちよく飛びたいなぁ」と、欲を出したとしたらどうなるでしょう?
きっと、「自分を縛っている、この糸さえ無ければ、もっと自由に飛べるのに」なんてことを考え出すんじゃないでしょうか。
でも、だからといって本当にその凧糸を切ってしまえば、実際には凧は地面に向かって真っ逆さまです。
自分を縛っていると思っていたその糸こそが、実は自分を飛ばしてくれている命綱だったのです。
こういうことは、私たちにも当てはまることだと思います。
この人さえ居なければ、この病気さえ無ければ、この事情さえ無ければ、私はもっと・・・できるのに、なんて思っている事柄はありませんか?
でもそんな事柄こそが、実はあなたの命綱なんです。
そう思うことができれば、どんなことでも喜びとして捉えることができます。
ただただ今飛べていることに感謝をして、気持ちよく飛べる日がやってくるのです。