第3席 信号機の話
車を運転中、信号が赤に変わり、停車する。
信号が青に変わるまで待つ。
あまり、気分の良いものではないですよね。
どうせなら、ずっと青信号でスイスイと運転できた方が、気持ちが良いです。
でも、本当に全ての信号が青ばかりになってしまったらどうなるでしょう?
きっと、交通事故がめちゃくちゃ増えます。
いつ他の車が来るか分からないので、交差点に侵入するのも怖くて仕方がありません。
いつも安心できず、とても、気持ちの良い運転とは言えないでしょう。
そう考えると、やっぱり赤信号にひっかかって待つ時間というのは、大切なものなんです。
私たちの人生の中でも、思わぬ壁にぶつかって、立ち止まることを余儀なくされることは多々あります。
そんな時は、とても歯がゆい思いをするものですね。
ですがそれは、私たちが人生の事故に遭わないように、守ってくれる為の赤信号かもしれません。
もしそこで停まっていなければ、次の瞬間横からトラックが・・・、なんてことがあったかもしれないのです。
青信号の時も、赤信号の時も喜べる、そんな風に、人生のドライブを楽しみたいものですね。