第10席 完璧の話
私たちは、どうあがいたって完璧な人間にはなれません。
私も今日はとても落ち込んでしまって、なかなか元気がでない日でした。
そんな時に、ふと、冒頭のようなことを思ったのです。
完全無欠で、何があっても動じない、傷付かない、落ち込まない、そんな人はいないと思います。
仮にもし居たとしても、それはそれで人間味がなくて、他の人と良い関係が築けるのか、甚だ疑問です。
私たちは、どうあがいたって完璧な人間にはなれない。
そのことを踏まえた上で、この世界の平和について考えてみます。
本当の世界平和、理想の世界とは、その世界に生きる一人ひとりの人間が、みんな完璧な人間になることではないと思うんです。
不完全な人間同士が、お互いの中にある良いところの方に目を向けて伸ばし合って、足りない部分があれば補い合う。
そうやって出来上がっていく世界なんじゃないでしょうか。
何度も繰り返しますが、私たちはどうあがいたって完璧にはなれないんです。
でもそんな私たちでも、いや、そんな私たちだからこそ、お互いに助け合って、平和な世界を築くことができるんだと信じています。