感染症対策マニアが、新型コロナについて雑に語る① 「まえがき」
まえがき
最初にお断りしておきたいのですが、私は感染症対策の専門家ではありません。
ただのマニアです。
素人に毛の生えた程度の存在です。
なので、私の言うことはあまり鵜呑みにしないでください。
ただ、私もマニアとして、専門家の方々が日々更新しておられる情報を常に追うようにしていますし、また、それらの一次情報をきちんと理解できるだけの基礎的な知識も持っています。
素人は素人でも、毛の生えているだけはあると思っています。
また、専門家じゃないからこそ発信できること、というのもあると思います。
私が専門家を自称できる分野というのは、宗教学と臨床心理学の2つですが、マニアを自称できる分野は、感染症対策(公衆衛生学)の他にもいくつかあります。
例えば私は政治が大好きな政治マニアですから、政治に関しても、素人に毛が生えています。
また、経済学も大好きなので、経済学に関しても毛が生えています。
そうした、色んな毛が生えているからこそ見えるものって、案外に多いんです。
今、SNSで新型コロナ対策に関して、政府を批判する声がよく上がっていますが、それらを見ると、はっきり言って「短絡的だなぁ」って思います。
例えば、「家に居ろって言うなら保障しろ!それも、条件を満たした一世帯に30万円とかじゃなくて、無条件に一人一人に100万円くらい保障しろ!」なんて意見がありますよね。
そりゃ、感染症対策のことだけ考えて、今現在のことだけ考えて判断するなら、そりゃその方が良いに決まってます。
けれど、この世界はゲームではありませんから、この新型コロナウイルスの事態が終息したら、「ゲームクリア」って表示されて、エンディングロールが流れる、みたいなことは無いわけです。
新型コロナが終息した後も、私たちはこの世界で生きていかなくてはなりません。
そう考えると、今さえ乗り切ればなんとかなる、みたいな思考ではダメなんです。
その後の未来のことも考えていかなくてはならない。
そうなると、経済学の視点も必要になってきます。
そして、感染終息か、経済か、どっちを取るか、みたいな、二者択一で判断できるほど、現代の社会は簡単ではありません。
感染も終息させながら、経済も守っていかなくてはなりません。
両方を取る為には、「このことに関しては感染対策のこと4割、経済のこと6割、そのことに関しては感染対策8割、経済2割」みたいに個別に微妙な判断を下していかなくてはなりません。
そして刻一刻と変化する状況に対応して、判断を変えていかなくてはなりません。
もはや、「白か黒か」で判断できるような、単純な社会は今現代には存在しません。
今や全ての答えはグレーゾーンの中にあり、しかもその濃さは一瞬一瞬で変化し続けています。
その難しい判断を下すのが、政治の仕事です。
ですから、今回の新型コロナウイルスへの対策も、何も感染症の専門家の言うことだけ聞いていれば良いというものでも無いのです。
経済学の専門家だけの話でも、政治の専門家だけの話でもいけません。
色んな専門家の話を聞きながら、総合的に、マクロな視点で物事を捉えることが大切です。
そしてそれをするには、専門家では難しいのです。
自分の分野の意見が入りすぎてしまいますから、公平性を欠く為です。
ですから、たまにはこんなただのマニアが、新型コロナウイルス対策について、無責任に雑に語る、そんなコラムがあったって、面白いんじゃないでしょうか?
それと、ようは宗教家だって「家に居よう」運動をちゃんとやってますから、ヒマなんですよね(笑)
だから、そんなヒマ人の私がヒマ潰しに書いたコラムが、皆さんのヒマ潰しにもなれば良いな、くらいのモチベーションで書きます。
一回一回の文章量を少なくすることで、できるだけ毎日更新できたら良いなぁ、なんて、できそうにないビジョンを描きながら頑張ります。
今日はここまで。
次回は「そもそもウイルスって何?」という話をします。