感染症対策マニアが、新型コロナについて雑に語る⑨「段階的な自粛解除を」
①はじめに
緊急事態宣言、解除されましたね。
しかし、解除されたと言っても、新型コロナウイルスが流行する以前のような生活に、すぐに戻しても良いの?という点で、多くの人が戸惑っている状態です。
結論から言えば、流行以前の生活に戻すことは、今後長年に渡って、難しいと思います。
これからの私たちには、全く新しい生活が待っています。
Twitterの方で書いたのですが、この新型コロナウイルスを「終息」させることは、もはや不可能となりました。
今、新型コロナと社会について、色々な言い方がされていますが、その言葉を借りるなら、「Afterコロナ(=終息)」の世界は、いつまで経ってもやって来ず、「Withコロナ(=収束と感染を繰り返す)」の世界がいつまでも続く、と考えられます。
ここでは、「終息」は「新型コロナウイルスの脅威が完全に去った状態」とでも定義して、「収束」の「医療崩壊など、新型コロナウイルスの感染拡大によって起こる危機的状況に至る可能性が一時的にでも去った状態」という、ここでの定義とは、区別したいと思います。
その意味では、2020年5月末の現在は「収束」状態にあると思います。
(本当に終息しないのか?という点について、最近新事実が多く分かってきました。その点についても、いつか書けたら書きたいです。タイトルは多分『新型コロナの3つのミステリー~集団免疫について~』です)
私たちはこれから、「新型コロナとどう上手く付き合っていくか」を考えていかなくてはなりません。
その為には、いつまでも続きそうなこの緊迫した自粛体制は、どこかで区切りを付けなくてはいけません。
こんな体制、いつか終わると思っていましたから出来ましたが、これからもずっと続けるなんて、不可能ですもんね。
経済の問題の方も、深刻なのです。
(どれくらい深刻かという話も、できたらいつかしたいです。タイトルは『MMT(新貨幣理論)は本当に世界経済の救世主なのか?』)
さて、本題に入ります。
今回したい話はこうです。
人が集まったから、感染するわけではありません。
人が集まって、「何をした」から感染するのか、それを知ることが大切です。
裏を返せば、どんな対策をすれば、また人が集まれるのか。
それについて、今回はお話したいと思います。
②3つの感染方法
さて、まず、新型コロナウイルスがどうやってヒトからヒトへ感染するのか、その方法について解説します。
新型コロナウイルスの感染方法は、飛沫感染、接触感染、そして、仮説段階ですが、エアロゾル感染の3つです。
それぞれについて説明する前に、そもそもなぜ、細菌やウイルスによって、感染方法が違うのか?という話をしておきます。
感染方法の違いを最も大きく左右させる要因の一つは、空気中での生存力です。
この点で一番強い菌は、いわゆる空気感染をする病原体です。
こいつらは、空気に触れてもある程度大丈夫です。
なので、空気中に長時間残ります。
つまり、普通に呼吸をしているだけで感染します。
こうした感染症の予防は非常に難しいです。
が、もちろんそんなことができる病原体は限られていて、結核、水ぼうそう、はしかの3つくらいしかありません。
次に、飛沫感染、これは、ちょっとの水分があれば、空気中でも大丈夫な病原体が起こします。
今回の新型コロナやインフルエンザなどがそうですね。
飛沫、というのは、例えばくしゃみや咳が出る時に出る、5マイクロメートル以上の大きさの水滴のことです。
その水分の中でなら、新型コロナウイルスは生きていけますので、例えばくしゃみや咳を手で受けると、手にウイルスが付きます。
その手で何か物を触る、でもそこには水分ごと付着しますので、そうした物の表面上でも、新型コロナは生きていけます。
その物を触った別の人の手に、ウイルスが付着する、そしてその手で食べ物を食べたり、目や鼻を触る、すると、感染が起こる。
こうした方法を、接触感染、と言います。
また、空気中では全く生きていけない病原体もあります。
こうした病原体は、一瞬も空気に触れず、ヒトの身体から身体へ直接移動する方法でしか、感染しません。
例えば、輸血などの血液感染、性交渉による性感染、妊娠・出産による母子感染などがそうです。
こうした違いから、病原体には感染方法の違いがあります。
でも、「あれ?今、エアロゾル感染は出てこなかったけど、エアロゾル感染って何よ?」って思いますよね?
エアロゾル感染、というのは、今回の新型コロナウイルスで初めて提唱された、新しい感染方法、というか、医学的にはまだそんな定義は無いんです。
まだ仮説の段階、でも、状況証拠的に、今回の新型コロナは今までには有り得なかった感染の仕方をしている、その今までに無かったミッシングリングを埋めるのが、このエアロゾル感染という新定義なんです。
エアロゾルとは、飛沫よりは小さい水滴、くらいにここでは定義できます。
つまり、新型コロナウイルスは、今までの飛沫感染をする病原体よりかは、更に空気中での生存力が強いということです。
けれど、空気感染する病原体ほどでは無い。
なので、空気感染と飛沫感染の間くらいがエアロゾル感染と言えるでしょう。
さて、では次に、どうやったらそれらの感染方法を予防できるかについて、話していきましょう。
③エアロゾル感染の予防
まず最初に、一番特殊なエアロゾル感染の予防から話していきます。
まず最初に、専門家たちが「何かおかしいぞ」と気付き始めたのは、日本で言えばライブハウスや屋形船での異常に大規模なクラスター(感染者集団)の発生です。
今まで、こうした一か所での大人数の感染は、空気感染をする感染症でしか見られなかったのです。
けれど、今までのコロナウイルス(新型以外に6種類あります)は、飛沫感染と接触感染しかしなかったはずなんです。
しかも、新型コロナが空気感染するとすれば起こるはずの別の感染の仕方は見られなかった。
「じゃあなんで?」となったわけです。
そこで立てられた仮説が、エアロゾル感染です。
言うならば、ある条件がそろった場合だけ、限定的に空気感染を起こすという仮説です。
その条件とは、「密閉状態の場所で、大人数が長時間密集している」ということです。
三密の内の2つ、「密閉」「密集」が登場しましたね。
この2つはエアロゾル感染の防止の為に提唱されているんです。
キーワードはおそらく空調設備です。
飛沫というのは重さがありますから、咳やくしゃみや唾といった飛沫は、少しの間空中を舞った後、重力によって地面に落ちていきます。
しかし、新型コロナが生存可能なエアロゾルは、飛沫よりも軽いので、例えば空調設備が吸い込む空気の流れにすら乗ってしまうのではないかと考えられています。
そこで何が起こるか、本来なら数分しか残らないはずの空気中の病原体が、長時間空気中に残るのです。
また、それだけで感染が起こるわけではありません。
高濃度、ということも大切です。
少しの病原体がずっと空気中を舞っているだけでは大丈夫なんですが、その病原体の量が多いということがエアロゾル感染の発生条件です。
そこで、大人数の密集、という条件が入ります。
さて、では、どうやったらこのエアロゾル感染を予防できるのか?という話に入りましょう。
まず大切なのは換気です。
そしてこの換気、思っているよりは軽度のものでも大丈夫です。
例えば、電車内でエアロゾル感染は起こらないというのが、現時点での結論です(飛沫・接触感染は起こります。気をつけてください)。
電車、駅ごとに扉が開きます。
そしてその度に、新しい空気が入ります。
この程度の換気で、エアロゾル感染は十分に防げます。
エアロゾル感染の条件が満たされる為には、「長時間の密閉」が必要です。
数分おきの換気や、それこそ全てではなくてもいくつかの窓を開けておけば、それだけで大丈夫です。
ただし、これからの時期、気を付けないといけないのはエアコンの使用です。
これから暑くなってくると、エアコン、使いたくなりますよね?
しかし、室内で行事を行うなら、エアコンの使用は厳禁です。
エアコンを使う時、必ず窓を閉めるでしょう?
しかも長時間。
「エアコンには室外機が付いてるし、換気になるんじゃない?」?というのは大きな間違いです。
むしろエアコンなどの空調設備の使用こそが、エアロゾル感染の発生条件だと言っても良いくらいです。
これからの時期、もしも室内で行事を行いたいなら、窓を開けて扇風機です。
窓を開けた上で扇風機の起こす風は、エアロゾル感染の発生を、扇風機を使わない時以上に防いでくれます。
窓を開けていたとしても、広い会場で、中心部分は窓から遠く、空気の流れが悪い中で大人数で密集していると、エアロゾル感染は、絶対に発生しないとは言い切れないでしょう(そもそも飛沫感染が起こりまくります)。
そんな時にも、扇風機によって、空気の流れをあえて生み出すことは重要です。
また、そもそも屋外での行事には、このエアロゾル感染の心配はありません。
ですので、エアロゾル感染防止の為には、エアコンを我慢して換気!で、乗り切ってください。
④飛沫感染の防止
さて、続いて飛沫感染です。
先ほども少し言いましたが、飛沫が飛ぶのは、主に咳・くしゃみ・つばです。
ここで特に重要になってくるのが、つば、です。
つばは、目に見えるようなものなら気付きますが、実は5マイクロメートルに近いような、目視は困難なつばも、話しているとたくさん飛んでいます。
そして、それらは数分の間、空中に留まります。
それを気付かずに吸い込んでしまって起こるのが、飛沫感染です。
そして、つばの届く範囲が、約2mです。
なので、「2m以内には近寄らないで」という、いわゆる「密接」を避けることが言われているわけですね。
ちなみに咳やくしゃみは、3mとか6mとかまで届くと言われています。
でもその為に、6m以上離れることは、さすがに困難ですね。
それに、咳やくしゃみは気付けます。
咳やくしゃみをした人が居た時に、その人から距離を十分に空けることで、対処も可能です。
なので、まずは気付かない内に飛沫感染してしまう、つばの対処が最も重要だと思います。
飛沫感染防止のためには、何と言ってもマスクの着用です。
でも、マスクの穴は、ウイルスよりも大きいから効果が無い、なんて言説も流行りましたね。
それ自体は正しいのですが、先ほども言ったように、新型コロナウイルスは、単体では空気中で生きていけません。
飛沫の中でなら生きていけます。
その飛沫は、マスクの穴を通ることはできません。
なので、飛沫感染防止の為には、マスクは非常に有用です。
(エアロゾル感染防止の為には、しないよりは当然マシですが、マスクだけで防止することは残念ながらできません)
ですから、もし屋内・屋外によらず、何か行事を開催したいのであれば、「参加者全員のマスクの着用」は、外せない開催条件になると思います。
そしてもう一つ、注意しなくてはならないのが食事です。
食事中は、マスクを外すしかありません。
また、食事というのは、後述しますが最も接触感染が起こりやすい、一番注意すべき部分です。
なので、食事は、なるべくなら行事のプログラムの中からは外した方が良いでしょう。
もし不可欠ならば、全員が2m以上の間を空けることや、歓談の禁止、なんかを、残念ですが、徹底した方が良いと言えます。
つまり、行事の中での飲み会、なんかは、厳しいと思います。
個々人での飲み会の開催は自己責任ですので、私は経済を回す為にも、どんどんやったら良いと思います。
そこまで規制されると、逆にストレスなどによる、深刻な健康被害の原因になります。
しかし、開催者側に責任のある行事内で、飲み会や食事のある懇親会をすることは、非常識であろうとは思います。
感染リスクがかなり高いことだからこそ、そこで感染が起こって糾弾されても仕方ないことです。
さて、ここで1つ重ねて話しておきたいのは、個々人での外食、これはどんどんやってください。
今、経済的打撃を一番受けているのは飲食業です。
倒産件数も最も多い業種です。
これは、早くなんとかしなくてはなりません。
もちろん感染リスクはありますが、手洗い・殺菌の徹底と、距離を取ったり、歓談をやめたりするだけで、少人数での外食でなら十分に感染は防げます。
それ以上に、経済破綻による死者の方が深刻です。
外食が怖ければ、テイクアウト制度を存分に活用してください。
スーパーで買い物して手料理を作るより、ずっと安全です。
クラウドファンディングを活用して居る所もありますから、そうしたものを利用してでも、まずは飲食業を救う事の方が、今は先決だと思います。
⑤接触感染の予防
さて、最後は接触感染の予防です。
接触感染の経路は、無限にあって、その全てに注意するのは、はっきり言って不可能です。
しかし、それらの感染経路の中で、ほぼ確実に通る場所が一つあります。
それは、手です。
感染経路のいくつか例を挙げましょう。
感染者→くしゃみ→感染者の手→電車のつり革→別の人の手→昼食のパン→口→体内
感染者→鼻水→ティッシュ(通り抜ける)→感染者の手→別の人の頭を撫でる→その人が自分の髪を触る→手→目がかゆくて掻く→目の粘膜→体内
感染者→排せつ物→トイレットペーパー(通り抜ける)→感染者の手→流すボタン→次に使った人の手→鼻を触る→呼吸→体内
このように、接触感染はいくつもの場所を経由して起こるんですが、まず間違いなく手を経由します。
なので、まず第一に大切なことは手洗いです。
手洗いについては、このシリーズの「④手洗いはどれくらいすれば良いの?」でも紹介しています。
なので、ここでは行事を開催する時に考えられる予防対策に重点を置いてお話します。
対策の一つとして考えられるのは、会場にある、人の手が触れる物を消毒しておく、ということです。
これも大事ですが、しかし、じゃあその後別の人が触る度に消毒するのか?と考えると、そんな対策はとても現実的ではありません。
なので大切なことは、入り口に於いて、参加者全員の手を消毒する、ということです。
そうすれば、既に消毒された手でどこを触っても、そこに病原体は付着しません。
また、行事の最中に、咳・くしゃみ・鼻水をかむ・トイレに行く、そうした行動をした人には、その後でまた手の消毒をお願いする、といったことも重要かと思います。
これは、消毒する人も居ればしない人も居る、というのでは意味がありません。
誰か一人の手にウイルスが付いていれば、物を介して多くの別の人の手にウイルスが付くことになります。
ですので、ただ入り口にアルコール消毒薬を置いておくだけではなく、入り口には人員を配置して、その人のがアルコール消毒薬を参加者の手に適量を吹きかけることが大切かと思います。
(アルコール消毒薬の押す部分を多くの人が触ることで、接触感染が起こらないとも言い切れませんし、適量(最後までぐっとワンプッシュ)を使わないとあまり意味がありませんし)
さて、手の他に気を付けるべき点として、感染経路の最終地点が挙げられます。
新型コロナウイルスは、皮膚から感染することはありません。
ですので、手にウイルスが付いているだけでは、感染することは無いのです。
ウイルスがどこを経由していようと、最終的に口、目、鼻の3ヵ所にさえ到達しなければ、感染は起こりません。
(厳密には他にも感染の最終地点はありますが、普通に生活していれば、この3つに限られてくると思います)
その3つの内、目を掻く、鼻を触る、といった仕草は、もはや癖のようなものです。
これを、参加する大勢の人全員に、「やめてください」と言うのは、現実的ではありませんし、徹底させることは不可能です。
なので、その3ヵ所の中でも最も多くの割合を占めると考えられる、口からの感染を予防しましょう。
口からの感染が最も多い要因は、なんと言っても食事です。
これは飛沫感染の原因にもなる事柄でしたね。
食事において、接触感染の上から注意することは、まずは何と言っても食事前の手洗い・消毒の徹底です。
これも入り口同様に、人員を配置して行いたいですね。
そしてここが実はとても重要なんですが、手で食べるものを出さない、ということです。
接触感染において、最も多く通る感染の最終経路は、手で物を食べる、だと考えられます。
ここを断つことが大切です。
和食では、基本的に箸を使って食べますね。
洋食でもスプーンやフォークを使いますが、手を使って食べる割合は、和食よりも多くなります。
この違いが、欧米と比べて、アジアの感染拡大の規模が小さいことの一因ではないかとも考えられているくらいです。
(しかし余りにも大きくかけ離れすぎていますので、最近はアジア人の集団免疫既獲得説も信じ始めています)
ですから、行事を開催する際、どうしても食事を出さなくてはいけない場合は、手を使うものは避けましょう。
もう一つ、気を付けなくてはいけないのは、お菓子です。
お菓子は、手を使って食べる物が、非常に多いですね。
「食事を出すのは危ないから、代わりにお菓子だけでも・・」と考えるのは、実は食事を出す以上に危ない落とし穴かもしれません。
なので、食事以上に、お菓子を出さない、ということが大切です。
⑥まとめ
さて、まとめます。
私は、これからコロナと付き合いながら生きていく為にも、人が集まる機会も、どんどん増やしていった方が良いと考えています。
ただ漫然と、「感染するかもしれないから」という理由で人の集まりを避け続けていたのでは、いつまで経っても私たちは人間らしい生活をすることはできません。
しかし、むやみやたらに人が集まったのでは、感染は必ずまた拡大します。
特に行事を主催する人間は、気を付けなくてはいけません。
なので、大切なことは、「何をすれば感染するのか」を知り、その部分について対策を取った上で、人が集まる機会を増やすことです。
はじめに、の繰り返しになりましたね。
さて、では人を集める上で、注意すべきことを、以下にもう一度まとめておきます。
・室内で集まるなら、エアコンは我慢して換気をする。
・会場が広いなら、扇風機を回して空気を流す。
・参加者は全員マスク着用。
・つばがかかる距離(2m)以上の距離を空ける。
・それが難しいなら、話す・歌うなどの行為はしない。
・行事内での飲み会・懇親会は、涙を飲んで諦める。
・どうしても食事が必要なら、距離を空ける、話さない、などの点に気を付ける。
・食事の前には必ず手を洗い、消毒する。
・手を使って食べる物は出さない(特にお菓子)。
・入口に人員を配置して、手の消毒の徹底。
・咳・くしゃみ・鼻水をかむ・トイレに行くなどをした人には、再度手の消毒をするよう促す。
以上のようなことを守れば、人が集まることも、可能だと、私は考えます。
正直、これらを徹底するのは、かなりハードルが高いでしょう。
このハードルはかなり高めに設定してありますので、言わば、ここまでやったら、参加者の中に感染者が居たとしても、他の参加者に感染することはまず無いと言えるレベルのハードルです。
(もちろん、世の中に絶対なんてものはありませんから、ここまでやっても感染する時はします。私に責任は負いかねます。悪しからず。笑)
しかし、社会がこのようにコロナの脅威に怯えている以上は(私は少しメディアが煽りすぎていると思っていますが)、これから人を集めようとする人は、この目標をなるべく徹底するべく、努力する義務はあると思います。
これをクリアしないと人を集めてはいけない、と考えるのではなく、これらのことを努力すれば、人がまた集まれるんだ、と、前向きに捉えて頂ければ、それが私の記事の書いた本意です。
新型コロナウイルスについて正しく知ることで、また人が集まれる生活を、取り戻していきましょう。