壊す人、治す人
地雷は悪魔の兵器と言われる。
対人地雷の多くは、人を殺さずに負傷させることに重きを置く。
1名が重傷を負えば、その搬送や救護に多くの人員が割かれ、
苦しみ続ける兵士は、残った者の戦意を減退させ、
負傷者を増やすことでその国の経済力をも低下させることができる、
ということらしい。
複数回の加圧で爆発するタイプもある。
先頭の1名を狙うのではなく、隊列の半ばで爆発させた方が、
より多くの者を殺傷することができる、
除去作業を困難にすることで、
相手により深刻なダメージを与えることができる、
ということらしい。
世界にはそんな兵器が未だに1億個ほど埋まっているらしい。
地雷に汚染された土地を元通りの大地に戻そうとする人がいる。
戦後復興期のカンボジアを訪れた技術者が、
地雷被害者に出会い、
この国から地雷をなくそうと決意、
長い年月をかけ、立ちはだかる数々の難題を乗り越え、
ついには、人手に比して100倍もの能力で
安全に地雷を除去できる重機を完成させ、
カンボジア、アフガニスタンなどで除去作業を行なっている。
日建(山梨) 地雷除去への取り組み
http://www.nikkenmfg.com/mine/index.html
小松製作所が開発した重機もまた、
カンボジアなどで地雷除去にあたっている。
対人地雷処理とコミュニティ開発支援
https://komatsu.disclosure.site/ja/themes/110
アフガニスタンで育ったMassoud Hassani氏は、
子どものおもちゃにヒントを得て、
風力で自走する地雷除去機を開発、
数年後には地雷を探知し爆破するドローンを完成させた。
Mine Kafon
世界を壊す人と、
治す人と。
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