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これも特技かしら
たまたま知人と雑談中に、私はとある人と会話した時のことを再現するために、そのとある人の話し方を真似た。すると相手は『似てる!言いそう(笑)』と愉快そうに笑った。
実は、そういうことはこれまでも何度もあった。
私は、本当にモノマネをしようとしているのではなく、その人の気分になって再現しているだけなので、声を似せているわけではない。でも、かなりの確率でよく似ていると言われるし、それがやけにウケる。
本当に似てるのね〜、と自分でも妙に面白い気分になる。どうやら、人の話し方の特徴を掴むのが得意なようだ。
ついでに言うと、人の顔と名前を覚えるのも得意かもしれない。
ひと目会って、その人の表情、その人から発する雰囲気、名前の響きや印象、すべてが重なり合い、唯一無二の情報になると、私の中にストンと落ちる(ちなみに、私は文字に色の印象を同時に持つので、名前が画像のようにしても認識される。このことは、またいつかnoteに書いてみたい)。
だからこそ、話し方についても、たくさんの情報からパターンを探ってその人になりきるので、より似るのかも知れない。
もともと電車やバスに乗ったとき、あの人はどういう仕事をしているのか、どういう家に住み、どんな暮らしをしているのか、などを想像するのが好きだった。いや、無意識的にしていたと思う。人によっては、あわよくば話しかけて、何か尋ねてみたくなるような衝動に駆られることもあった(したことはない)。
人というのは、実に興味深い。どこまでいっても決して分かり得ない他人。だからこそ、何を考え、どんな行動をするのかが知りたくてたまらない。
決して分からないのだから、もしかしたら、他人はすべて時間軸の違う自分なのではないか、とすら空想することもある(パラレルワールド?!)。
もちろん、そんなことを毎日考えているわけではないが、ふと今日は知人がモノマネを喜んでくれたので、いろいろ考えてしまった。
当たり前にしていることは、特技だとは気づきにくいものだ。
しかも、これが何の役に立つ?
いや、立たなくてもいっか。
誰かがそれで笑ってくれるなら、それでいい。