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フェス好きな人に、ライブレストランという選択肢を

< 目次 >
①敬遠していたライブレストラン
②意外だった満足感
③外向きのフェス、内向きのライブレストラン

この月曜日に、ビルボードライブ東京でjizue(Guest 元ちとせ)のライブを見てきた。

フェスやライブハウスには毎年20本以上行っているが、いわゆるライブレストランに行くのはまだこれで3回目。というのも、元々ライブレストランはどちらかというと敬遠していて、その良さに気づいたのが最近だから。

特にフェスが好きな人に、ライブレストランで楽しむという選択肢をもってもらえたら嬉しいなと思ってこれを書く。

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敬遠していたライブレストラン
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ライブレストランになかなか縁がなかった理由の一つは、ライブハウスやホールと比べるとコスパ悪くない?と思っていたから。

ライブハウスやホールだと、チケット代は高くても8,000円くらい。それがライブレストランだと安くて8,000円くらい、1万円以上する公演もざらだ。そしてドリンク代も高め。

さらには演奏時間だってそう。ライブハウスだと2時間弱から2時間半。なのにライブレストランだと、お値段お高めなのにだいたい1時間15分くらいしかない。

値段については納得してるからいいのだけど、やっぱりワンマンライブなのに、演奏時間が普段より短いのは消化不良になりそうだなと思っていた。

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意外だった満足感
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ライブレストランの良さに気づいたのは、昨年10月に丸の内にあるコットンクラブに元ちとせを観に行ったとき。急に時間ができたので、軽い気持ちで遊びに行った。

ただ元ちとせの75分セットを観に行ったその日、不思議とライブハウスとはまた違った満足感、余韻を感じていた。もちろん演奏時間に対しての消化不良感も全くなかった。ライブも最高だ。

何故こんなに満足したのだろうかと考えたとき、ベクトルは真逆だが自分が好きなフェスと同じ非日常を楽しんだからだと気づいた。

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外向きのフェス、内向きのライブレストラン
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自分のなかで分解してみると、フェスはいわば外向きの非日常だと思う。

①空が見える野外など広くて開放的な空間で
②一日中
③複数のステージやコンテンツを
④みんなで
⑤わいわい盛り上がって
楽しむ。

一方のライブレストランは内向きの非日常だと思う。

①豪華なつくりだけど、落ち着いた小さな空間
②短いが濃密な時間
③一つのライブを
④一人で、あるいは二人で
⑤落ち着いて浸りながら
楽しむ。

ライブレストランのような豪華で、上品で、高そうなところには普段なかなか行かない。そんな上質な空間で、いつもよりちょっと良いお酒と軽食と一緒に、サクッと刹那的に楽しんですぐに日常に戻る。

フェスやライブハウスのように会場一体となって盛り上がるのではなく、雰囲気に浸りながら。ストレスを発散するというよりは、消化していくイメージ。

月曜日に観たjizueは、フジロックでも渋谷のライブハウスでも、なんならタワレコのインストアライブでも観たことがある。だがこの日は、jizueのオリジナル曲はもちろんのこと、ディズニーの「星に願いを」をビルボードライブ東京で聴くなんて、なんてラグジュアリーで贅沢な時間だろうと感じた。

似たような場所だと、それこそライブハウスや、映画館も一見同じに見える。ただライブレストランやフェスの方が振り切っていて、僕はより非日常を感じている。

また、このjizueの公演はサービスエリア料金が5,500円、アンコール含め85分セットだったのでリーズナブルだった。全ての公演が高いわけではないので、気になるものがあればぜひライブレストランという選択肢を試してほしい。

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written by yuki.sagan
大阪出身、東京在住。HITOKOMA主催・noteの編集。普段はwebメディアの運営。原体験は大学祭実行委員会。フェス、舞台、流星群などライブ感、非日常感のあるものが好き。スガシカオ、長澤知之、二階堂ふみのファン。

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