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#16 研究大会雑感

年に一度の研究大会に参加した。

わたしの参加する研究会、
提言者がレポート発表をして
その内容を参加者みんなで検討する。

この研究大会の好きなところは、
参加者が司会者に指名されないようにと目を伏せたり、
沈黙が支配するような時間がないことだ。

提言者を支持しながら、
各々の実践に基づいた意見・発言が飛び交う。
それに対して共感・賛同のうなずき、
時には笑い声が、場に満ちる。
コーディネーターの進行・助言と、
提言と参加者の発言で分科会が作られていく。

この研究会で、発言が途切れて気まずい空気が流れたのを
わたしは見たことがない。
せっかく提言者がレポートを書いたのだから、と
何かしらのヒントやアイデア、
そして明日への活力を提言者に持ち帰ってもらうため
前向きであたたかい視点での発言が飛び交う。
その場にいる人参加者全員が
真面目にレポートについて考えていることが
発言や反応から伝わってくるから、なおのこと。

心の通うコミュニケーションについて
日々考えている人たちだからなのか、
レポートを通して参加者が胸襟を開きあっている
そんな印象がある。
相手を理解しようする姿勢が、
討議を心が通ったものにするのかもしれない。