ありあまる富

いつも以上にご無沙汰しました！
新型コロナ流行に伴う自粛に身を任せるままに活動自粛中での人の森ケチャップです。
稽古場として使用させて頂いている会館も、利用再開はしましたが人数や用途(大きい声や激しい運動など)の制限などもあり、まだもう少し稽古自粛が続きそうです。

そんな中ですが、本日YouTubeに動画を一つアップしました。

椎名林檎さんの「ありあまる富」をカバー演奏した動画です。

今日で、相模原やまゆり園の事件から丸4年が経ちます。
事件についてだったりその後の色々についてだったり思うところや想うことがありますが、そんなものをこの歌に込めてみました。

拙い演奏ですが、ぜひ見てください。
そして何か感じたり思ったり考えたり、もしくはそのキッカケなんかになれたら嬉しいです。

以下は、動画の概要欄にも記載した文章です。
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「君には富が溢れている」

津久井やまゆり園の事件から、
今日で４年が経ちました。
花を手向けには行けないけれど、この稚拙で一生懸命な音がどうか、大気に溶けて、どこかのあなたに届きますように。
想いは時間で消えることはなく、日々の中に在り続けています。

昨年撮った、椎名林檎さんの「ありあまる富」ひとけちゃ・手話まんなかバージョンです。
憤る想いを体から取り出せずにいた時に出逢えたこの曲を、全員ではないのですが、合奏できたことは本当に嬉しい、心に灯が点る思い出です。

やまゆり園の障害者に向けられた刃は、ほんとうは、すべての人間に突きつけられた刃です。
誰かが弱者を求めた途端に姿を現して、誰にでも向けられる刃です。
だけどこの刃は、人の力で消すことが出来るはず。
刃が消え「他者に否定され脅かされる生命」がない世界は、どんな富に溢れるでしょう。その世界が実現したら、奪われない生命が過去にも未来にも無数に輝いて今を照らしています。

もしも、「他者に否定され脅かされている生命」に出会ったら、
「僕らが手にしている富は見えないよ」
と言ってあげてください。
言ってもらってください。
それで少しだけ、一緒に泣きましょう。
そして、
逢えるときまで生きましょう。

私達は、あなたに逢える日を楽しみにしています。