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mixi2って楽しめそうかな?

同じことを何度もXやBlueskyで長々と書くのも飽きたので、こちらに書いておきます。
現時点でのmixi2とのつきあいかたについての自分の暫定結論
予告なく内容変更の可能性があります。
根本的にはなんの強制力のある話でもないので、好きにしてください。

mixi2について

一応ここから話を始めると、先日いきなりMIXIから公開されたSNSです。
現時点ではPCからは使用できず、AndroidかiPhoneのクライアントをスマホにストアからダウンロードして自分のアカウントでログインして利用します。
このへんは必要ならネットで情報を探してください。

mixi2のアカウントはどう取得するの

当初の記事では「完全招待制」などと書かれていたので最初は身構えましたが、実のところ誰かが公開した招待リンクから誰でも何人でも入れますのでこれはなんの制限にもなっておりません。
最初は利用した招待リンクの人を「フォロー」した状態になりますが、これはあとから普通に「フォローを解除」ができますので、これも何の制限にもなりません。
もしまだ「招待リンクってどこにあるのですか」な人がいたら、下のリンクから入っていただいて、即座に自分をフォロー先から外していただいても構いません。別にフォロワーを増やしたくもないし。

昔のmixiのアカウントを持ってるんだけど…

mixiのアカウントでmixi2にログインすることなどはできず、mixiのアカウントで書いてきた内容を引き継ぐこともできません。新たに取得したアカウントで白紙の状態から始めてください。
自分がmixiと同じメールアドレスでmixi2に登録しても何かの紐づけが行われるわけでもありませんし、mixiで「友達」だったアカウントとmixi2で「友達」の関係が自動設定されることもありません。そもそもmixi2にはmixiの核となるコンセプトであった「友達」という考え方がありません。あるのはXやBlueskyなどと同じく、ただの「フォロワー」「フォロイー」です。

これが利用するうえでの最大のポイントだと思うのですが、mixi2はぼくらが10年以上前に親しんできたmixiとはまったく別のものです。まずここから理解すべきでしょう。

かつてmixiで「友達」だったひとたちは今

実のところ僕も15年前はmixiをそれなりに愛用していたし今もアカウントを持っていたので、何年かぶりに久々にmixiのほうにログインしたんですけど、そこにいた「友達」はいまこんな感じでした:

  • 一応いまも毎日mixiに日記を書いている15年前からの「友達」も居ましたが、自分が覗いていなかったのでまったく日記を読んでいなかったものの、XやBlueskyでいまも普通に相互で近況を伺えている人か、すでに縁を切った人ばかりだったので何の支障もありませんでした。

  • すでに故人となった「友達」も何人も居ました…。

  • 自分が長期ログインしていない間、自分にDMを送ってきていた「友達」は例外なくレイバンゾンビになっていました(笑)。

なので「うん、このソーシャルグラフは引き継がなくていいや」という結論になりました。

mixiは「友達」との交流を楽しむ場でした

おそらくこれが昔と今で決定的に違う部分です。
僕らが10年以上前のmixiにはまった大きな理由は、そもそも当時はSNSというもの自体がよく分からなかったためでもあるでしょうけど、あのmixi独自の「友達」という考え方に惹かれたためでしょう。
SNSができる前は「個人サイト」の時代でもあったのですが、ネットで面白いことを言うひとは当時から居たけど、つきあいを深めるににはオフ会で会ったり相手がポストしたブログにコメントを寄せるくらいがせいぜいで、相手と日常的な会話を四六時中楽しむような習慣は別になかったわけです。

そこへ現れたのが当時のmixi。これは「友達」という関係でアカウントをつないだうえで「友達のみ公開」で日常のくだらないことを含めた日記を書くという習慣づけを行うことで、ネット上で秘密の内緒話の共有も含めた濃厚な関係を営むことを可能にしました。

それに加えて「友達の友達」というユニークな関係性を可視化するシステムに支えられて「友達の友達まで公開」で日記を書く習慣をつけることによって、これまでの自分にはまったく縁がなかったであろう人(これは割と有名人も含み得ました)とも相互の距離を詰めることも可能にし、実際にここからリアルの「親友」関係を営むに至った方も多いと思います。たぶん。

こうした交流を促すための「あしあと」というシステムや、同じ趣味を持つまったく知らない人とも知り合う機会を与えた「コミュニティ」というシステムも、これを強く後押ししたと思います。
当時のmixiは本当に楽しかったよねと今は懐かしく思います。

mixi離れとTwitterへの大脱出

しかしそのように本当に楽しかったmixiという場にも、何年かして次第に僕らは「なんか違う」という違和感や「改悪」を色々行った運営に対して不満を抱くようになってきました。

これに関しては基本は不快なことなので逐一ここで回想してつぶさに記録するには及びませんけど、正直イーロン君が率いる今のXのような地獄インターネットのことを考えれば、むしろなぜ当時の僕らはあの程度のことで「運営は本当にわかってない!」「『あしあと』を廃止するとかもう終わったな!」みたいな不満を抱いたのだろうと今は思うことも割と多いです。

「あしあと」機能とか、むしろいま実装されても「粘着ストーカーかよ」「ゴメンだよ」「そんなヤツはブロックするわ」と感じるのではと思います。まあこれは明らかに、人が増えた結果として自分にとって不快な人間が可視化されてきた結果だということだとは思いますが…。

個人的には当時遊んでいた「サンシャイン牧場」が、バージョンが上がるにつれレベルの高い新家畜が追加される都度グロテスクなものばかりになってきて、起動するつど気持ち悪いものになってきたのも大きいです(笑)。
いや冗談ごとでなく、こういうのけっこう大事だと思います。

それはともかく、そのように次第に「楽しい」感覚が減ってきて雪が降るように不満を積もらせてきた当時の僕らの前に颯爽と登場したのがTwitter。
あそこで僕らは「これからはmixiでなくてTwitterだな!」という感覚で一斉にアカウントを作って「mixi離れ」をしてTwitterに「移住」して、基本的には現在に至る…というのが流れだったと思うんです。
実際、初期のTwitterは紛れもなく「楽しい」場所だったし、僕らはサーバが重くなって「多数の小鳥が鯨を頑張って吊り上げている」画面になった時には「応援」したし、何年かは「バルス祭り」でハラハラしたりもしました。まだこの頃のことを覚えてますよね「インターネット老人会」のみなさんなら。

失楽園

しかし今の皆様はご存じのように、そのようにして僕らがmixiからウキウチと楽しく「移住」してきたTwitterは、決して「楽園」などではなかったわけです。

諸星大二郎の「失楽園」より

まあ基本的には住民が増えれば不快な住民と接する機会もそれだけ増えるという理論で説明がつく話なのですが、それでも今のTwitter、そろそろここでも「X」と呼ぼうと思いますが、とりわけイーロン・マスクが買い取ってインプレッションを収益に結び付ける仕組みを作ってからのXは以前にも増して本当にひどい地獄のようなSNSになってしまいました。

とはいうものの「かつてmixiに不満を持ってTwitterへと大量移住した」インターネット老人会のみなさまが「いまさら他のSNSに入り直しても、Xを止められるわけでもなく結局はそっちにも不満を抱いてXに戻ってくる羽目になって同じ過ちを繰り返して馬鹿を見るだけじゃないの」と考えて躊躇したり、あるいは移住しようとする人を冷笑したくなる気持ちもよく分かりますし、実のところそれはかなり事実かもしれません。
事実ここ何年かのXのあまりの酷さに、自分や他の方も他のSNS、たとえばFacebook、Instagram、Threads、Mastodon、タイッツー、Discord、Blueskyなどなどに対して(本当に多いな…まあいかに僕らがXから逃げようとして果たせなかったっていうことなんですが)「これはどうか?」とアカウントを作ったり作らなかったりしている方も多いと思いますし、アカウントは作ったけど結局いまはまったく覗くことすらしなくなったというのもまったく珍しくもないことです。

自分はもうXには完全に愛想を尽かして「まだXでしか読み書きできない人や企業の宣伝ポスト」を読み書きするためにだけ参加しているようなもので、だからこそXの読み書きを当面は止めるつもりはないものの、とっくに心の軸足はBlueskyに移しているし、mixi2についてもたちまち「mixi2のコミュニティは本当に楽しいな!」という感触を得たので、それを皆さんにもお伝えしたくなったのです。ていうかそもそもそれが「いまこんなテキストをnoteに書いている理由」です。

で、結局mixi2はどうなんですか?

本当はここからが書きたかった本題だったんですけど、なんだかすでに随分長く旧mixiのことを書いてしまったし、まだ進行中の話なので、ひとまず暫定結論だけ箇条書きにして終えたいと思います。

  • mixi2の「コミュニティ」機能で同じ趣味の人と話すのは本当に楽しいな!久々に思い出したよこの楽しさ

  • ていうよりmixi2は「コミュニティを楽しむため」のみ参加でいいと思う

  • Xよりは各段にマシな筈だとはいえ、荒らし対応が必要になるなどの不快な部分は今後どんどん見えてくるのも明白なので要警戒

  • 同じ理由でいまのmixi2をXやBlueskyを捨てての「移住先」に考える必要はないし、考えるとたぶん後悔します

  • すでに「相互フォロー100%」という知らない投資垢などがカモを吸引すべくフォローしてくるようになってますので見た瞬間に即ブロ推奨

  • すでに「フォロバ100%」とか「相互」というコミュ二ティも存在するんだよね

  • 「相互」と重なりの多い一見「恋愛系」みたいな看板を出している露骨に出会い系風俗の腐臭のするコミュ二ティもすでに存在します

  • この手のコミュニティ参加者を一括排除する仕組みは現在のmixi2にはありませんのでコミュニティごと無視すれば、それでいいと思います

  • このへん、長くなったので別の記事にしました。

  • 現状ではAndroidとiPhone版のクライアントしかありません

  • PC版(アプリかブラウザ版)を1日も早くリリースしてくださいよ!

  • 「PC版が出てから本気出す」でいいと思いますけど、自分がこれまで他のSNSで使っていたアカウント文字列を誰かに取られてしまう可能性があるので、アカウントだけ作っておくことを推奨します

  • アカウントを作っただけで当面は放置でいいです

  • でもついでにスマホでヒマにあかせて好きなコミュニティをぽちぽちするのも楽しいんじゃないかな…


こんな所かなあ。とりあえず自分は、スマホで「コミュニティ」を楽しみつつ、PC版のmixi2のリリースを待ちたいと思っているのですが。

…え、mixi2のPC版を出す予定はないってマジですか?(開発中だとは思うんだけど…)

とりあえず、こんなところで。

(おしまい)


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