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衣装作ってます2023 (5)サンプルが届いてからが本番

前回のあらすじ。
物価高騰の現実を突きつけられるも、「いい衣装を作りましょう」と試作をお願いすることに。

衣装サンプルをチェックするため公民館のキッチン(!?)を借りる。

1週間ちょっとでサンプルは届いた。早い!
ということで衣装担当のあしめさなやんとでサンプルチェック。





ああ、先に言っておきます。サンプル衣装は毎回「ちょっとパッとしないなぁ」なのです。なので「これが今年の衣装!?」と思わずご覧ください。





スマホ撮影して見せるさなやんとあしめ

牛心。「スカートがなんかボワっとしてるね」
あしめ「そうですね」
牛「どうなんだろうなぁ、ちょっとイメージより太く見えちゃうね」
あ「帯の高さのせいもありますよね」
牛「そうなんよね、例年よりちょっと大きめに作ってもらったけど、なんか変だよね」

色々動いてみる

牛「これ、レースをつけてる分、スカートの先が普段より重たいんだよね。それ自体はいいんだけど、スカートの繋いでる部分が重たくなってて、そのせいで前面が真っ直ぐになっちゃってる」

自重で左右に引っ張られてしまう。

牛「もっと全体がヒラヒラしたシルエットにしたいんだけど、動いても動いてもスカートが左右に落ちていくんだよね」
あ「横のところだけクルンって丸まってしまいますね」
牛「タックを入れる必要がありそうだね」

タックをつけるとスカートの下側の形は変わる。

牛「いずれにせよ今のままだと”ぼんやり”した形というか、かぼちゃパンツというか、丸っこくてかっこよくならないから、タック入れる場所とか相談してみるか」
あ「タックはいいと思いますね」
牛「プリーツかタックかでいうと、タックだろうなぁ・・・・」


こういったディスカッションをしながら(業界用語でいう)ダメ出しを、ひとひらでは必ずやります。実物になってはじめて分かることが沢山ある。このスカートの形状も、単純にレースをつければ良いというものではなかったから、やっぱりサンプルを作ってもらってから考えるのは大事。

牛「上着はどう?」

上着はわりと普段通り、だと思ったけど

あ「ちょっと丈が短い気がしますね、これMですよね」
牛「そうだと思う」
あ「ちょっと身丈が長い方がいいかもしれませんね」

後から分かったのだけど、ひとひらは他のチームよりMサイズが小さい(通常のSくらい)で作ってもらってたみたい。

牛「今年はひょっとしたらロングシーズンになる可能性もあるから、体型が変わったりすることも考慮して、身丈を伸ばしてもらうようにするか」


帯の編み上げ部分について考えるさなやん。

牛「帯はどう?」
さなやん「こうですかねぇ・・・・パズルみたいですね」
牛「そうなのよ。他にどんな可能性があるかな、できるだけコルセットで”締めてる”的な印象にしたいんだけど」
さ「やってみます!」

帯の高さも変わるということで、紐を通す部分を1つぶん減らして考えてもらったところ・・・・


さ「これ、いいんじゃないですか?!」
牛「いいかも!!一気に本物感がでたね、紐の長さは一緒?」
さ「一緒です!」


などなど。

こうしてダメ出し/手直しを書き出してチェック終了。メモを片手に再びドリームさんに向かうのでした。


<つづく>


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