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衣装作ってます2023 (5)サンプルが届いてからが本番
前回のあらすじ。
物価高騰の現実を突きつけられるも、「いい衣装を作りましょう」と試作をお願いすることに。
![](https://assets.st-note.com/img/1681104665828-O1Qiscbk0r.jpg?width=1200)
1週間ちょっとでサンプルは届いた。早い!
ということで衣装担当のあしめとさなやんとでサンプルチェック。
ああ、先に言っておきます。サンプル衣装は毎回「ちょっとパッとしないなぁ」なのです。なので「これが今年の衣装!?」と思わずご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1681104948897-DIPPlZAu0e.jpg?width=1200)
牛心。「スカートがなんかボワっとしてるね」
あしめ「そうですね」
牛「どうなんだろうなぁ、ちょっとイメージより太く見えちゃうね」
あ「帯の高さのせいもありますよね」
牛「そうなんよね、例年よりちょっと大きめに作ってもらったけど、なんか変だよね」
![](https://assets.st-note.com/img/1681105129928-tRw5mZyL8v.jpg?width=1200)
牛「これ、レースをつけてる分、スカートの先が普段より重たいんだよね。それ自体はいいんだけど、スカートの繋いでる部分が重たくなってて、そのせいで前面が真っ直ぐになっちゃってる」
![](https://assets.st-note.com/img/1681106056417-7L0MUqNXrp.png?width=1200)
牛「もっと全体がヒラヒラしたシルエットにしたいんだけど、動いても動いてもスカートが左右に落ちていくんだよね」
あ「横のところだけクルンって丸まってしまいますね」
牛「タックを入れる必要がありそうだね」
![](https://assets.st-note.com/img/1681106667621-wecIfwqdGD.png?width=1200)
牛「いずれにせよ今のままだと”ぼんやり”した形というか、かぼちゃパンツというか、丸っこくてかっこよくならないから、タック入れる場所とか相談してみるか」
あ「タックはいいと思いますね」
牛「プリーツかタックかでいうと、タックだろうなぁ・・・・」
こういったディスカッションをしながら(業界用語でいう)ダメ出しを、ひとひらでは必ずやります。実物になってはじめて分かることが沢山ある。このスカートの形状も、単純にレースをつければ良いというものではなかったから、やっぱりサンプルを作ってもらってから考えるのは大事。
牛「上着はどう?」
![](https://assets.st-note.com/img/1681106967242-vgkYGg1MMH.png?width=1200)
あ「ちょっと丈が短い気がしますね、これMですよね」
牛「そうだと思う」
あ「ちょっと身丈が長い方がいいかもしれませんね」
後から分かったのだけど、ひとひらは他のチームよりMサイズが小さい(通常のSくらい)で作ってもらってたみたい。
牛「今年はひょっとしたらロングシーズンになる可能性もあるから、体型が変わったりすることも考慮して、身丈を伸ばしてもらうようにするか」
![](https://assets.st-note.com/img/1681107391562-RqlC4fH9n9.png?width=1200)
牛「帯はどう?」
さなやん「こうですかねぇ・・・・パズルみたいですね」
牛「そうなのよ。他にどんな可能性があるかな、できるだけコルセットで”締めてる”的な印象にしたいんだけど」
さ「やってみます!」
帯の高さも変わるということで、紐を通す部分を1つぶん減らして考えてもらったところ・・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1681107668324-AWKVevrhCw.png?width=1200)
さ「これ、いいんじゃないですか?!」
牛「いいかも!!一気に本物感がでたね、紐の長さは一緒?」
さ「一緒です!」
![](https://assets.st-note.com/img/1681108150223-BvHcg9TYbO.jpg?width=1200)
こうしてダメ出し/手直しを書き出してチェック終了。メモを片手に再びドリームさんに向かうのでした。
<つづく>