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『友達列』という考え方

よさこいチームにとって『本祭の隊列』というのは、結構”火種”になりがちなんじゃないでしょうか。
ひとひらでも昔はそういう諍いが、なかったでもありませんし、水面下では「(どうして私こんなに後ろなのっ!)」と思っている方もいるかもしれませんね。受賞狙いのチームでは背の順で並ぶのがセオリーだったりもしますが、、、、

ひとひらは、もちろん踊りの出来は隊列に関係しますが、もっと大事にしていることがあって、それは「近くに仲がいい人がいるか?」です。僕らは『友達列』と呼んだりしています。


どうして『友達列』なのか?

そもそもよさこい祭りに参加しようと申し込みをする際に友人と2〜3人で参加する方が多いです。踊っている時だけでなく、待ち時間も友人と一緒に過ごしたいですよね。『友達列』はお祭りを楽しむことを優先した列の考え方なんです。

実際、練習中も友達と隣同士で踊っているので(練習中に列制限はありません)、本番もそれと似たような列になります。できるだけ普段の感じで本番を迎えてもらいたいし、その方がリラックスして踊りを楽しめると考えています。なんせ初めてよさこい祭りに出場するという踊り子さんも多いチームなので、緊張する要素は少ない方がいいですよね。



1人参加の踊り子さんも

1人で参加される踊り子さんも少なくありません。1人参加の踊り子さんにはスタッフが率先して声をかけにいく方針なのですが、そうでなくても隣で練習している踊り子さんと仲良くなっていきます。
「新たに仲良くなった人がいる」ことで練習にもたくさん来るようになり、だんだん踊りも良くなっていくんですよね。初年度で仲良くなって、翌年は友人同士として参加される踊り子さんも少なくありません。

そういう様子をスタッフはチェックしていて、あの人と話しているなぁ、一緒に練習くるようになったなぁ、をいった動向を参考にして友達列は組まれていくんですね。


『友達列』って作るのがとても大変

と、ここまで友達列を作る考えを書いてきたんですが、列を組み切るのがとっっっても大変なんです。練習してきた1〜4列は既に決まっています、踊りの出来によってはあんまり前にもってくると列が乱れてしまいそう等々、考えることが多い。
列の制作を担当しているスタッフは毎年この作業を「テトリスみたい」と苦労していますが、その成果は本祭での楽しさに直結していると信じています。
踊りの上手さで並べるならどんなに簡単か!?と思わなくもないですが、そこはチームのモットーである『踊り子さんにとってどちらが良い?』を考えると、手を抜けないところです。

そんなこんなで、今年も本祭が近づいてきました。列発表に歓喜と悲鳴が上がるチームではないですが、やはり少し緊張はしますね。いい祭りになるよう努力しているので、ぜひその雰囲気も本番で感じてもらえたら嬉しいです。



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