ノートそしてアンチドート 四杯目
それからは何回だって死のうとした。死ねば全てが終わるから。
喉が渇くのは生きたいからなのだろうか本能が水を欲するのが憎い
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おじさんが吸い込まれそうになるくらい上手な話し方をするので聞き入ってしまってもう2時になってしまった。
「ごめんごめんこんな時間まで、なんか君には懐かしさを覚えてな、昔の自分みたいだ」
別に何時に帰ってもいいと思って僕は言った
「大丈夫ですよ。ちょっと眠いですけど」
おじさんが
「学校とか明日ないの?」
と聞いてきたので
「明日は日曜日ですよ」
と言うと
「明日は月曜日だよ」
と言ってきてハッとした
焦る僕におじさんは
「寝なよ。夜は案外長いからね」
なんて言ってきた
「分かりました。あ、名前は?…」
少し沈黙が流れたあと
「僕は、僕のことは、や…芥とでも呼んでくれ」
名乗らないのも気持ち悪いと思ったのだろうか重い口でそう言った。
気まづくなって
「で、ではまた」
と言って去ろうとすると
「"また"があるか分からないけどね」
おじさんはそう言ってから闇の中に消えていった
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34歳、趣味は釣り、家には自分以外誰もいない。18の時死のうとしてから年々人間が憎くなっている。
そこに1人の少年が現れた最初は自分と同じ人間かもなんて思って幻滅して、死ぬのを妨害してやろうなんて思ったがその気はなかったみたいだ。
僕にとっての死の価値観みたいなものの思いを何かにぶつけたかったのかわからないが少年にすっかり話し込んでいた。それから14年前の話もついにしてしまった。
あの話を話すのは彼で最初で最後だろう。
しょうもない、オチの全くない話だが聞いてくれて素直に嬉しかった。
でも名前聞かれた時に下の名前言ったのは恥ずかしかったな
ではここら辺で書くのを辞める
メメントモリ 死を忘れるな-柳井芥
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渋くなりたいなぁ
なんでしょうね、なにか話が薄くなってきましたね。まあ最初からダメダメなんですがね〜。