【新作】フリュールの贈りもの 20200920
小さな森にひとり、小さな小屋で妖精が暮らしています。
彼女には友人が沢山います。
決して頻繁には会わないし言葉もあまり交わさないけれど、とても大切な、森の同居人が。
ある日、小さく小屋の扉がノックされました。
客人が訪ねてくるのはとても珍しいことです。
彼女の小さな友人たちは、普段は木の実やお花をこっそりと小屋の前に置いてゆくだけですから。
彼女がそれに気付いて扉を開けた時は、彼らは遠くからこちらをそっと見ているか、もう姿がないことも珍しくありません。
扉を開けると、川に