息子の背中スイッチ
わが家の息子は背中スイッチが発動したことがない。
彼は床とかなりいい感じの関係を築いているからだと思う。
赤ちゃんを床に寝かせようとすると、どうしてもふかふかのベットを用意したくなる。
普通そうだよね。きっとそれは私たち大人が固い床に寝たとき、どこかが痛かったり不快に感じたりすることを思い出して赤ちゃんにそんな思いをさせまいとの優しさから、なんだと思う。
でもじつは生まれたてのあかちゃんは全くそんなこと思っていなかったりする。
無重力だったママのおなかから重力世界に出てきて、床に寝る。
床に横たわるあかちゃんは一見すると”何もしていない”。
でも、よーく見てみて。床に触れたお尻、脚、腕、背中、頭、手足。
すごく小さな動きで床を押している。
それが ”床といい感じの関係” を築く第一歩。
これは私が体験したあかちゃんの動きを探求するレッスンを続けるうちに気づいたこと。
いくつものあかちゃんの動きを体験していくうちに、自分の身体が変わっていくのを感じた。
その変化の1つが 床に馴染んできた ということ。
反り腰だった私は床に寝転がるといやに腰が浮いて床に触れる部分は痛くて不快だったし
床に直に座るのも、居心地が悪くて何かに座ったりクッションが欲しかったりした。
それがレッスンを重ねるうちにだんだんと寝転がった時の身体と床の距離が近くなっていき、スライムのようにとろけて床に引っ付いて行く感覚が増していった。
そうすると、床に座ることが心地よくなり、寝転がっても痛みがなく気持ちが良い。
身体って本来はこんなに柔軟だったんだなと気づく。
生まれたてのあかちゃんは自分の身体をまだ知らない。
1つの塊だと思っているし、なんなら、まだママと一心同体だと思っている。
床に寝て動きを重ねるうちに、ある時気づく。
あれ、ここで床を押すと、こっちが動く。ここはこんな風に動く。
ところがその床がふわふわだったらどうだろう?
床を押してもその力は吸収されて自分に返ってこない。
いつまでたっても自分の身体を知ることができない。
ママの腕の中以外は、不安だよ、、え~~ん!(泣)
ってな感じなのでは?
と思った次第。
わが家の息子は生後2か月の時から「からだの地図」づくり※をしてきて
自分の身体がどんなものか体得してきたので床で遊ぶことも寝ることも大好き。だと思う。
腕で寝てしまって、少々雑に寝床においてしまってもほぼ、起きない。
そういえば、背中スイッチで困ったことなかったなーと思い返した時に
なんでだろう?と思ったけど
自分で体験していた感覚で理解することができました。
あかちゃんの動きは大人にとっても身体に良い!
そして楽しい!←ここがいちばん大事。
楽しい時に脳は学ぶ。
楽しく楽に動くこと。それが脳に最も良い学びの方法。らしいです。
あかちゃん、楽しそうに動いてるもんな。
※「からだの地図」づくりはイスラエル発「シェルハブメソッド®」での手技「ぽんぽん・むぎゅう®」を使って行います。資格を取得した指導者から行うものもありますが、親御さんでも行うことができる簡単な方法です。
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