【突撃!ナレトーーク】第14回 吉史あんさん
ナレーター界を盛り上げるべく始動したメディアプロジェクト『HITOCOE』。
ナレーターのあこ(甘利亜矢子)とみぽりん(遠藤美帆)、そしてHITOCOE編集長のあきら(片岡あきら)が、ナレーターの皆さんのライフスタイルや人生観、それぞれの働き方を紹介していきたいと思います!
今回は、少年声が得意なナレーター・朗読家の吉史あんさんです!
好きを仕事に!うつ病からナレーターへ
みぽりん :では、早速最初の質問なのですが、ナレーターになったきっかけを教えていただきたいです。あんさんの経歴を拝見したところ、前職が看護師ということで、看護師からナレーターにどのようにして転身したのか、すごく興味をもちました!
吉史:はい。まず、ナレーターになった経緯を話す上で、この話題は避けられないんですが、「うつ病」を患ったことがありまして、それがだいぶ長引いたんです。少し回復すると就職活動をして、また気持ちがダウンして仕事を辞めて...というのを繰り返していました。
当時の人生観としては、「生きること=働くこと」と捉えていたので、それができないことがとても苦痛でした。そして、すぐ仕事を辞めてしまう自分を信用できなくなっちゃったんです。こんなに生きるのが辛いなら、いっそのこと新しいことにチャレンジしてみようって思ったんです。
さらに、それが難しいことなら、「できなくて当然だよね」と許される。できたときには「すごい!」って思われるような気がして。世の中の身近な仕事ができないとダメージが大きいので、あえて難しくて新しいことをやろう!と発想を切り替えたんです。 それで、自分の過去を振り返ったときに、中学のころ声優に憧れていたことを思い出しました。それと、自分の声を誉めていただけることもあったので。そこから、ナレーターという職業があることを知り、まずはチャレンジしてみようって。スクールを探して、勉強していくうちに、自分がだんだん元気になっていくのを感じました。うつ病が長期化したことで、自分の生き方や働き方を見直すきっかけとなり、ナレーターという職業に出会うことができました。
みぽりん:そうだったんですね。うつ病になった原因は何かあったんですか。
吉史:うつ病って他人から見たら幸せそうという人でも起こるんです。 私の場合は、看護師、青年海外協力隊隊員としての活動、帰国後は大学に編入、そして保健師として就職、結婚も予定している...と、やりたかったことを全てやり遂げることができて、燃え尽きた状態だったんです。
33歳で発病したんですが、職場である保健所に向かう朝の通勤電車の中で、なんの理由もなく涙が出て、かつ涙が止まらないという状態に陥りました。幸いその日のうちに良い先生(精神科医)に出会えて、「荷下ろしうつ病だね(肩の荷が下りる)」と言われました。結婚や昇進など、他人から見たらハッピーなことでも、本人にとってはそれが重圧だったり、やりきった虚しさを感じたりすることで起こるそうです。
みぽりん:自分の気持ちが下がってしまうときって、負のループにどんどん入ってしまう気がするんです。行動したくてもできなくなってしまう人ってすごく多いんじゃないかなって思うのですが、「やってみよう!」という一歩はどうして踏み出すことができたんですか。
吉史:寝たきりの時期があって、本当にゾンビ状態で。「生きる意味ってなんだろう」って自問自答したり、主治医や親、妹、夫に問いかけても納得いく答えは見つからず。 落ちる所まで落ちたから、新しいことしよっ!と行動に移せたのかなって思います。
夢を語り続けたら、現実に!
みぽりん:あんさん、すごいです!ナレーターを目指そうと決めてからは、どのようなレッスンをしていたんですか。
吉史:当時、恵比寿にあった東京アナウンスアカデミーというところで1年間学びました。そのあと、神奈川県にある話芸写という、現役ナレーターの方々が教えてくださるスクールがあるのですが、そこにも半年間通いました。
みぽりん:そこでは、どんなことを学ばれたんですか。
吉史:東京アナウンスアカデミーでは講師を自分で選べるので、俳優・元アナウンサー・演出家・ ナレーターの指導を仰ぎました。元々恥ずかしがり屋で緊張しいなので、舞台を中心に活動する俳優さんに、徹底した基礎や「伝える・伝わる喜び」を指導されたのはありがたかったです。話芸写では、基礎練習は自宅でやってきているのが前提で、すぐに原稿読みが始まります。秒数指定でのアナウンス読み、原稿の分析、要点を伝える上で(むしろ)文中の捨てられる所はどこか、どんな音の高さで入るか、人物になりきって読むことなど、最大5人までの少人数クラスで学びました。
みぽりん:おもしろそう!卒業後はフリーで活動されていたんですか。
吉史:話芸写を終了するころに、1人目を妊娠したことが分かりました。どこかしらの事務所所属に向けて熱心に動くことができなかったので、一旦そのタイミングで出産・育児に専念しました。これからどうしようって思っていたとき、新聞で、「目が不自由でも、みんなと一緒に映画を楽しみたい!」という人々のニーズに応えるべく活動している女性のことを知ったんです(後にCINEMA Chupki TABATAを設立した平塚千穂子さん)。そこから、映画の音声ガイド作りボランティアに参加し 、平塚さんに「私、ナレーターなんです!ナレーターのお仕事もやりたいです!」とアピールしていたら、調布映画祭で上映する映画の音声ガイドナレーションを任せていただけました (ボランティア複数名で)。
その後もショートフィルムのコンペティション作品や有償でナレーションを任せてもらえるようになったんです。とにかく、「ナレーションをやりたい、やりたい」って言い続けていました(笑)
おかけんさんとの出会い〜宅録環境を整えたきっかけ〜
みぽりん:自分のやりたいことを声に出していくってやっぱり大事なんですね。あんさんがナレー ター活動を続けていく中で、印象に残っている案件って何かありますか。
吉史:どのお仕事も印象に残っているのですが、宅録環境を整えようと思ったきっかけは、劇団いばらき~水戸黄門~さんから、お仕事を依頼されたときですね。
みぽりん:それはどうしてですか。
吉史:自宅録音で、もちろんいいですよという案件でしたが、当時は機材も知識もなく、 ICレコーダーとパソコンで、録音と簡単な編集をしていました。徐々に「なんか申し訳ないな、もっといい音で提出したいな。でも何から、どうしたらいいかさっぱり分からない」と悶々としていた時期におかけん(岡田健志)さんが東京で宅録セミナーを開催したんです!やっっっと機材やそれを揃える必要性、仕組みがわかり、資料を参考にしながら必要機材を購入しました。それまで抱いていた宅録に関する偏見が払拭され、おかけんさんにはとても感謝しています!
【突撃!ナレトーーク】第10回 岡田健志さん(前編)はこちら↓
みぽりん:あんさんの宅録ブース、拝見してみたいです!
吉史:和室の押し入れの半分を宅録ブースにして、足が入るようにも工夫しています。後ろは身長ほどの高さのシンプルなデザインのハンガーラックを使い、毛布を2枚重ねて背中に置いて、背後からの反響を抑えています。その他吸音に役立ちそうなグッツも駆使して工夫しています。
(写真は顔写りにのみ特化した「オンラインミーティング仕様」。通常はリング型ライトやPC高さ調整用椅子も置いていない。)
自分で切り開く、朗読家としての歩み!
みぽりん:あんさんといえば、朗読家としての活動についても欠かせないなと思います。ナレーター活動に加えて、朗読家としても活動してみようと思ったのはどうしてですか。
吉史:はい。ナレーターに挑戦しようと決心したものの身近に声で仕事をしている人はいませんでした。それであるとき、イベント終了後の司会者に突撃インタビューをして「私これからナレーターを目指そうと思っているのですが、何をしたら良いでしょうか」って、思いきって聞いてみたんですね。私は人見知りしないので、出会ったチャンスで聞いてみようと思って。そしたら、「朗読もしてみたらいいんじゃないですか」と、何気なく言ってくださったんです。そこから、スクール(東京アナウンスアカデミー)と並行して、(舞台を中心に活躍されている)女優の瀬田ひろ美さんに、朗読も習い始めたんです。
この教室には趣味探しであったり、話し声を改善したいと悩んでいる方が来ます。午前開始ということもあり、たっぷりウォーミングアップしてから、それぞれが読みたい題材を持ちより指導を受けます。俳優さんなので、動きながらの朗読もします。基礎と応用って感じです。表現活動をしてこなかった私は、自分の殻を破らなきゃいけないので、本当に出逢えてよかったと感謝しています。
朗読発表会では、劇団所属の俳優さんらが照明や舞台転換などサポートしてくださるんです。
人生でスポットライトを浴びる経験なんてありませんでしたし、お客様に足を運んでもらう、表現する、人に届ける、やったことないことだらけでとても豊かな経験でした。
女優瀬田ひろ美さんの朗読教室↓
みぽりん:あんさんは、現在、自主企画もされてると思うのですが、自主企画公演に至るまでの経緯をお聞きしてもよろしいですか。
吉史:はい。そのスポットライトを浴びて発表するような朗読発表会というのが、2年に1回のペースだったんです。もっとこまめに人前で発表する場がほしいなって感じるようになりました。そのときは、ナレーターとしてどう歩んでいいか分からず、朗読に力を入れていた時期です。 憧れる朗読家がいて、彼がオープンマイクで朗読している姿をSNSで追っていたんです。
その姿を見て、私もやってみようと思ったんです。埼玉のカフェで朗読している姿をSNSでも発信し始めたら、「今度、イベントやるので一緒に共演しませんか」と公演を企画している方々から声をかけていただけるようになったんです。定員十数人の小規模な朗読LIVE~観客数百人規模の朗読公演の経験もさせていただいて、自信がついてきたんです。それで、自主企画しようと思って、LIVE会場で出逢ったギタリストさんや同じ朗読仲間と一緒に企画し始めました。
みぽりん:オープンマイクをやっていた時期は、出産、育児の時期とも重なったいたのではないかと思うのですが、どのようにして自分のやりたいことと子育ての両立をさせていったのですか。
吉史:子どもが大きくなるまで待ってられるような年齢ではないので、一時保育を積極的に利用しました。舞台会場近くの初めましての保育士さんにお願いすることも多々ありました。夜間、夫にも一時保育にも頼れないときには、ベビーカーにのせて、夜の街を電車移動して、オープンマイク会場に連れていきました。会場のオーナーも参加者もみんな優しくて、幼い長女にも、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。
みぽりん:すごいですね。朗読をする際の題材はどのように選んでいるんですか。
吉史:私の場合は、プロ・アマ問わず作家さんを口説いているんです。青空文庫の作品を読む方はすでに大勢いますので、私は違うことをしようと思いました。
朗読にもご理解のある、ショートショート作家の田丸雅智先生が、自身の執筆活動の他に、ショートショートの書き方講座を全国で展開されています。その情熱や書き方のノウハウが伝わり、今、ショートショートを書く方がたくさんいるんです。そういう方々に連絡をとって、許諾をいただき、収録してYouTubeにあげています。
みぽりん:それを実際に行動に移して、コンタクトとることってすごい行動力ですよね。作家さんにとっても作品を知ってもらえる機会にもなりますし、生の思いを直接聞くことができるというのも素敵だなと思います!
(「伊賀の栗」所収:『季節配達人』)
あんさんのYouTubeチャンネル「ショートショート異空間333歩」↓
田丸雅智さんの個人サイト「海のかけら」↓
好きなものから発想!自己ブランディングの見つけ方!
みぽりん:あんさん!あんさんのお名前の「吉史あんさん」って本名ですか?
吉史:いいえ、芸名です。「吉史あん」の前は、「柚木あん」で活動していました。両方とも芸名 です!
みぽりん:ナレーターさんって芸名でやられている方が多いのかなというイメージなのですが、芸名ってどうやって決めていくんですか。
吉史:せっかくなら、大凶の名前にならないようにと、何十通り、何百通りと考えたのですが、なかなかしっくりくるものがなくて、悩んで悩んで悩みました。最終的に、絵本作家のヨシタケシンスケさんが好きなのと、秀島史香さん(ナレーター)の愛され力に憧れていることを思い出し、ヨシタケシンスケさんの「よし」と、ヒデシマフミカさんの「ふみ」をとって重ねてみたんです。これがしっくりきました。また、「あん」という名前は、日本語の50音が「あ」から始まって「ん」で 終わりますよね。その日本語を職業として使うという自覚、それと、日本でも海外でも「あん」と いう名前は存在するので、それもいいなと思って。
みぽりん:憧れの人や好きな人から名前をいただくっていいですね!「あん」に込められた思いも素敵です。あんさんの宣材写真といえば、耳の大きい写真とセットになっているのですが、アイコンをその宣材写真にしている理由はあるんですか。
吉史:自分も、自分のアイコンを見た人も楽しい気持ちになってほしいなと思ってるんです。それで、画家のルネ・マグリットが好きなので、彼の作品のような写真を撮れないものかと考えたこと、また当時の私は、ナレーターよりも朗読家としての活動が多くて、ヘッドフォンやマイク姿がしっくりこなかったこと、耳のオブジェがたまたま安く手に入ったことから、今でも宣材を撮り直すたびに耳オブジェを持参しています。
続けていくうちに見つかった自分の得意声!
みぽりん:好きなものから発想を広げて、自己ブランディングに繋げいくのって楽しそう!ブランディングといえば、あんさんのツイッターのプロフィール欄に、あんさんの得意声が、「少年の声」と記載されているのですが、自分の得意な声は、どのようにして見つけていったんですか。
吉史:私も最初は、そういう欄に得意なことを書けるって羨ましいなって思っていたんです。でも、宅録ナレーションを続けていると、だんだん実績が増えていって、そうするとある偏りが出てきたんです。少年声のハキハキしたサンプルイメージを指定されることが増えました。それなら、「私は少年声が得意です」と言っちゃっていいかなと思って。また、人間以外のキャラクターに選ばれることも多いです。
みぽりん:続けていくうちに見つかってくるものなんですね!続けていくって大事!あんさんのお子さんってまだ小さいと思うのですが、収録は、どのようにされているんですか。
吉史:保育園に預けている平日日中に収録します。土日にどうしても収録しなくてはいけないときは、夫に協力してもらい、公園に遊びに行ってもらいます。すごく短いリテイクのときは、隣の部屋で静かにしているときに。基本的に、「私は土日祝及び夜間は収録できません。お急ぎ案件は受けられません」というスタンスで受注しているので、トラブルはないです。
I AM OK!YOU ARE OK!〜自分にも相手にも優しい生き方〜
みぽりん:声のお仕事でのやりがい、あんさんが大切にされていること、モットーについてお聞きしたいです!
吉史:自分の声で人の役に立てて喜んでもらえることはすごく嬉しいですね。大切にしていることか~なんだろう。座右の銘や好きな言葉はあるんですけど…あ、その中でも心理学で学んだ「I AM OK!YOU ARE OK!」という考え方は、人間関係においてとても役立ちますので、この場でご紹介させてください。
また、闘病中に学んだ四字熟語で「事実唯真(じじつただしん)」という言葉があります。考え過ぎて不安が押し寄せ、身動きが取れなくなりそうなときには、今起きている「事実」に着目するように心がけています。
みぽりん:あんさんは、悪いほう、悪いほうに考えてしまったときは、どのようにして気持ちを切り替えてるんですか。
吉史:もともとナレーターになる前は、保健師として仕事をやっていきたかった自分がいたんです。それがままならなくて新しい道を選択したので、どこかネガティブな感情があります。世間的にどう思われているんだろうって、言われてもないのに自分を勝手に責めてしまうんです。そんなときは、子どものころに聞いたCMソングで「職業選択の自由アハハハーン」という歌、これを脳内で流して自分を肯定してます。80年代に流れてたんですよー。
人生は一度きり、まずはチャレンジしてみよう!
みぽりん:あんさんの現在の目標、お聞きしたいです!
吉史:ナレーターとして成功することはもちろんなんですけど、それだけにとどまりたくないなと思っています。今、声で活動させていただいているんですが、まだ必要なのに支援の手が行き届いていない方たちに関わっていきたいなという思いがあります。31歳のときに大学に編入してるんですけど、「犯罪学」を学ぶ機会があって、罪を犯して刑務所に入って、その後社会に出てくるにあたって支援が手薄なんです。なので、社会復帰される方々のために何かしたいなと思っています。 その手段を考えていくなかで、「絵本セラピー」を知って、それはただ絵本を読むだけじゃなくて、 グループワークのようなこともするんですね。絵本セラピストの資格をとって慰問活動していけたらなと思っています。あとは、日本は若者の性に関する知識が遅れていると言われているので、性教育に関する動画のナレーションをやりたいです。
みぽりん:あんさん、ありがとうございます!
吉史:あ、あと、もう一つだけ!スペイン語のナレーションも始めてみようかなと思っています!この場で言ってやらなきゃいけない状況を作ったほうが、いいと思うので!(笑)
みぽりん:では、最後に、これから新しいことを始める人たち、現在夢を目指している人たちにあんさんからメッセージをお願いいたします!
吉史:考えているよりは、もうやってみましょう!私もよくあれこれ悩むほうなんですけど、やってみないことには分からないこともいっぱいあるので、人生一度きりだし、まずはチャレンジしてみましょう!
みぽりん:ありがとうございます!あんさん、貴重なお話、本当にありがとうございました!いつかあんさんと朗読共演できるように、精進いたします!
ナレーターとして、朗読家として活動されている吉史あんさん。大人になってから何かを始めたい、夢を叶えたい、と思っている方に行動する力が届いたらいいなと思います。わたし自身も大人になってから始めたことがとても多くあり、夢を追うには遅かったのではないかと思うときもあるのですが、あんさんへのインタビューを通して、あんさんの生き方を知り、「やりたいことをやってもいいんだ!行動あるのみ!」と、ポジティブなパワーが込み上がってきました。あんさんにインタビューさせていただけてよかったなと思いました。素敵な時間を本当にありがとうございました!(byみぽりん)
【ライター】
片岡あきら(HITOCOE編集長)
国際ナレーター芸人。声の仕事でお寿司を食べまくっている人。プレイヤーとしてだけでなく、スクールや大学での講師、個人レッスンなども。
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あこ(甘利亜矢子)
純文学を愛するナレーター。文学の魅力を発信すると共に、司会業を中心に伊豆半島を走り回る日々。宅録のお仕事も本格的に始めました!
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みぽりん(遠藤美帆)
新米ナレーター。普段は教師、舞台女優として日々奮闘中。歌好き!ミュージカル好き!モットーは「いつでも、どこでも、何からでも学ぶ!」こと。
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