声×NFT 第5回 「NFTで使えるBGMまとめ」

こんにちは!NFTナレーターの松本史子です。
ナレーションをNFTにしようと思ったら、BGMがほしくなりますよね。
しかし、NFTに使用できる音楽を見つけるのは意外と難しいと感じました。
そこで、今回はNFTで使える音楽についてまとめてみました。

利用規約って難しい

フリー素材と書かれてあっても、サイトによって利用規約が違いますよね。
「個人利用はOKだけど、商用利用はNGあるいは有料」とか、「商用利用はOKだけど再配布はNGあるいは有料」とか。
サイトの許可やクレジット表記(著作者の氏名や作品タイトルなどを表示すること。)が必要だったり。
また、”商用利用”や”著作権フリー””再配布”などの定義があいまいで、結構サイトによって認識が違ったりします。

NFTは何に当たるのかというのが問題だと思うのですが、商用利用の中でも「再配布(二次配布)」に当たる可能性があるというのがポイントだと思います。

再配布(二次配布)とは、コンピュータプログラムやデータなどを著作者や販売者以外の者が複製し、第三者に渡すこと。元来は有償(販売/実費頒布)か無償かは問わないが、文脈によって無償の場合のみを指すこともある。

IT用語辞典 e-Words

この「再配布(二次配布)」ですが、「素材そのもののみを販売・配布」を示している場合もあれば、「素材を利用して作った作品を販売・配布」も含まれている場合もあるようです。
調べていくうちに、結局NFTに利用していいの?とますますわからなくなったので、サイトに問い合わせてみました。

全てのサイトに問い合わせたわけではありませんが、現時点で利用可能という回答いただいたサイトについてご紹介します。


NFTで利用可能な無料のBGM素材サイト

「MusMus」

【利用条件】
1.音楽ではなく、ナレーションが主体であること
2.タイトル以外の場所で「MusMus」とクレジット表記
(タイトルに入ると、作品においての音楽の比重が高くなるため)
3.NFTとして転売されても、クレジットが確認できる状態である事
4.単一のオーディオ(音楽のみを再生できる状態にない)である事

「甘茶の音楽工房」

【利用条件】
問い合わせた際、特に利用条件は提示されませんでしたが、
「(NFTが)新しいシステムのため、状況に応じて利用基準が変更される場合もございます」とのことでした。

公式サイトにはクレジット表記について以下のような記載があります。

著作権表示は必須ではありませんが、ご都合のよい箇所にリンクorクレジットしていただけると嬉しいです。 表記内容はサイト名、作曲者名、URLのいずれか一つでOKです。
●サイト名⇒ 甘茶の音楽工房(英語表記=Music Atelier Amacha)
●作曲者⇒ 甘茶(英語表記=Amacha)
●URL⇒ https://amachamusic.chagasi.com/

甘茶の音楽工房

「魔王魂」

【利用条件】
「魔王魂」とクレジット表記

「Music-Note.jp」

【利用条件】
問い合わせの際、特に利用条件の提示はありませんでしたが、
「NFT販売の際、音楽についての問い合わせがあった場合はご一報ください」とのことです。
また、クレジット表記については、公式サイトに以下の記載があります。

著作権を表記される場所は、制作された作品の中や紹介WEBサイト、付属テキストなどどこでも構いません。
また、強制ではありませんが、Music-Note.jpへのリンクを貼っていただけると嬉しいです。
ー中略ー
著作権表記例
 音楽素材提供:Music-Note.jp
 URL:http://www.music-note.jp/
 運営:株式会社ピクセル
 URL:http://pixel-co.com/

Music-Note.jp

番外編「しものんBGM」

これは、無料サイトではないので番外編とさせていただきますが、個人的には一番オススメです!
しものんさんというピアニストの方が販売されているピアノBGMです。
私のNFTにも使わせていただきました。しものんさんのピアノが素敵で、ナレーションまで上手に聞こえるので不思議です。とても感じの良いピアノ音楽ですので、作品のBGMとして使われると効果的だと思います。
NFTを含む商用利用については、購入前に直接しものんさんにお問い合わせください。

【しものんさんTwitterアカウント】
@NonShimoWeb    (メイン垢) 
@pianonshimonon (ピアノ垢) 


まとめ

おおむね「商用利用可」と記載してあるサイトは、NFTでも利用可能なところが多いように感じます。

やはりポイントは、再配布(二次配布)に当たるかどうかであると思いました。ここでいう再配布は音楽がメインとなる作品という意味です。
ですから、ナレーションあるいはその他の映像などがメインの作品で、そのBGMとしての利用であれば、「商用利用可」と記載してあるものはNFTにも利用できる可能性が高いと思います。(「商用利用」のとらえ方はサイトによって違います。サイトごとに利用規約をしっかり読まれることをお勧めいたします。)

一方で、NFTという新しい分野であり、しかも転売されていくことが前提の商品であるがゆえに、「NFTに関して調査しますのでお待ちください」といった内容の回答や、「今のところはいいですが、変更の可能性もある」などの回答も見受けられました。
NFTに関して慎重な姿勢を見せるサイトと、「どんどん使ってください!」と積極的なサイトと、反応が分かれるなと感じました。

以上、2022年2月現在の調査結果です。
なお、楽曲の利用については自己責任となります。
あらためてご自身で公式サイトを確認、またはお問い合わせをしてみてくださいね。

NFT販売は、まだ新しい分野です。
何が良くて何がダメなのか、判断が難しいですね。前例がありませんから。
やりたいことは多いのですが、色んな事につまづいてばかりです。
時間はかかりますが、一つ一つ調べながら乗り越えていこうと思います。
このつまづきが、誰かの役に立てばよいなと願っております。


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文責:松本史子
福岡県在住のナレーター。宅録を中心に、全国にナレーションを納品している。最近は声のNFTに挑戦。Twitterでも情報発信中!
〇Twitterアカウント:@narratorfumiko
〇ウェブサイト:フリーランスナレーター松本史子




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