声×NFT 第12回「注目の音声NFT」
こんにちは!NFTナレーターの松本史子てす。
このマガジンでは、声の活動とNFTについて発信しています。
最近、少しずつ音声のNFTも注目されつつあるようです。
以前も音声NFTを作成しているクリエイターさんをご紹介しましたが、
今回は、より作品に注目する形でご紹介していきたいと思います。
Crypto Fukidashi Project
セリフNFTの先駆けといえばこの作品だと思います。
人気イラストレーター、音声エンジニアのプロが結集したチームで運営されているCrypto Fukidashi Projectt というプロジェクトです。
これが面白いのは、描かれているイラストがしゃべるのではなく、フキダシになっていることです。
販売しているNFTは、文字が書かれたフキダシに音声を付けたもの。
つまり、自分の持っているNFTの横に設置するとそのイラストがしゃべっているように見えるのです。
多くのNFTクリエイターやコレクターが、「ONCYBER」などのデジタル上の美術館のようなものを使用しています。
そこに自分の所有しているNFTを飾れるのですが、上記の写真のように、イラストのNFTの横にこのフキダシNFTを設置することができます。
「ONCYBER」でフキダシの前に立つと音声が再生されます。
設置の仕方はこちらで開設されています。→解説tweet
作品購入はこちら→Crypto Fukidashi Project - Collection | OpenSea
昨年の秋ごろのプロジェクトですが、あらためて見るとこれは画期的だなと思います。
声優・ナレーターは、このような仕組みを活用してオーダーで音声を販売することもできそうですね。
声を活用したアイディアとして、とても参考になります。
ZQN!(ズキュン!)/ 罵QN!(バキュン!)
けいすけさんがプロデュースしているフルボイスジェネラティブNFT
「ZQN!(ズキュン!)」と「罵QN!(バキュン!)」。
ジェネラティブとは、様々なパーツの組み合わせで同じものが一つと無いイラストを数多く発行することを指すことが多いですが、この作品は声をジェネラティブにし、それぞれの作品によって声色やセリフが違います。
また、顔が見えない状態で販売し、リビール(英単語 revealから。あるタイミングで別の絵に変わる)すると顔が現れる仕様です。
最初に発行した「ZQN!(ズキュン!)」は、発売4分で5000体のNFTを完売させました。
イラストは、クリエイターのtotomiさん。
声優は公開されていませんが、プロの声優さんが担当されています。
作品購入はこちら→https://opensea.io/collection/zqn
そしてもう一つが、「罵QN!(バキュン!)」
少し前の記事でご紹介した罵倒ボイスNFTのロマ子さんとのコラボです。
再生すると、ロマ子さんの罵りボイスを堪能することができます。
こちらも発売2分で完売という人気ぶり。
作品購入はこちら→https://opensea.io/collection/baqn
これらのコレクションは、マーケティングがとても秀逸でした。
詳しくは、けいすけさんの解説tweetをご覧いただくととても参考になると思います。
今後のジェネラティブコレクション販売のモデルになるかもしれませんね。
OffStage
こちらもとってもキュートなコレクション。
和柄のセーラー服を着た少女たちがしゃべりだします。
こちらはイラストレーター由佳井なおさんの作品で、セリフは声優さんに依頼されています。
foundation(ファンデーション)というNFTマーケットプレイスで展開している”TRADITIONAL”というコレクションのバックストーリーとなる作品で、OpenSeaというマーケットプレイスで出品しています。
Foundationは舞台の上、OpenSeaを舞台袖と位置付けて、舞台に上がる前の少女たちの本当の姿を描いています。
イラストの表情が変化するとともに、様々な感情が声で表現されています。
作品購入はこちら→OffStage - Collection | OpenSea
少女一人一人のストーリーが伝わってくるとてもエモい作品!
背景や世界観がしっかり描かれていてとても惹きつけられます。
Voice of hope
イケボで癒しをくれるのは、HOPEさん。
「Voice of hope」というコレクションは、優しい声で褒めたり希望を持てるような言葉で励ましてくれます。
HOPEさんは、喜びや希望などの意味を持つ蝶のイラストのコレクションも展開しています。
これらの作品は、過去の自身の体験から「つらい気持ちになっている人に希望を届けたい!」という優しい気持ちが込められています。
勇気づけられるセリフが数十作品並んでいますので、励ましてほしい時はぜひ、HOPEさんのOpenSeaへ!
作品購入はこちら→Voice of hope - Collection | OpenSea
また、HOPEさんは英語の通訳としても活動されています。
こんなイケボで通訳されたらさぞかし心地いいでしょうね。
南無阿弥陀仏
お経のNFTとは斬新ですね!思いつきませんでした。
「南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏」という短いフレーズですが、なんだかインパクトがあります。
ボイストレーニングの一環でお経にはまっているという、声優・ナレーターとして活動するマツブーさんの作品。
マツブーさんの低めのお声がお経にとてもマッチしてますね。
長いバージョンもあったら聞いてみたいなと思いました。
こちらは、COMSAというNFTマーケーットプレイスで出品されています。
他にも「部活動の部長」「かわいい隣人」などのセリフNFTがあります。
作品購入はこちら→COMSA | mebiusu40
これを音声NFTにしたら面白そう!というアイディアって大事だなと思いました。
私も、「そう来たか‼」と思われるような面白いアイディアを思いつきたいです。
番外編 ちひろさんの活動について
番外編として、ナレーターのちひろさんをご紹介させてください。
音声NFTではないのですが、声を使ったDAO(ダオ)での活動の仕方のひとつとしてご紹介したいと思います。
DAOとは、自律分散型組織と言われ、上下関係がなく構成員一人一人によって自律的に運営されている組織のことです。(詳しくはこちらの記事へ)
ちひろさんはまだNFT販売を始められてませんが、NFTに興味を持ち、少し前から NinjaDAO などでNFT関連の活動をされています。
この「声×NFT」の記事もそのきっかけになったそうで、こんなに嬉しいことはありません。
以前、NinjaDAOの活動のひとつとして メタバース朗読劇 のお話をしましたが、その会場で流した映像のナレーションを担当してくださったのもちひろさんです。
また、歌い手として CryptoNinja のテーマソングである「La,La,La,NINAJA」の歌唱もされています。
ちょっと歌が上手いというレベルではありません。魅了されます!
NINJAメタバライブ にも歌手として出演されました。
そしてメタバライブの告知動画ナレーションも担当され、様々な声色を披露しています。
先日、イケハヤさんの誕生日に寄せて、ちひろさんが動画を作成されました。クリプトニンジャの様々なキャラクターの声を一人で担当し、忍者たちがイケハヤさんにメッセージを送っているような設定の動画です。
声の使い分けも凄いし、イケハヤさんやNinjaDAOへの愛も感じられて、感動すら覚えました。
他にも多くの活動をしていますが、またの機会にご紹介できればと思います。
そんなちひろさん、現在NFT作品を作成中だそうです。
イラストレーターさんと組んで、CryptoNinjaのイラスト+元気が出るボイスメッセージでコレクションを展開予定とのことで、これは楽しみです!
NFTは暗号資産を扱うこともあり、始めるハードルは高いと思います。
ただDAOなどの新しい分野に触れておくことは、今後の自分のビジネスの可能性を大きく広げてくれるのではないかと感じています。
コミュニティに参加して信頼関係を築いておけば、いざNFTを始めようという時に、コミュニティの仲間が相談に乗ってくれたり協力してくれたりするかもしれません。
先にコミュニティに入っておくというのも一つの方法かもしれないなと、ちひろさんの活動を見て気づかされました。
まとめ
まだNFTの世界で、音声という分野はとても小さい領域です。
しかし逆に言うと、これからいくらでも可能性が広がっていると思っています。
今後どんな面白い音声NFTが出てくるか楽しみですし、自分もどんなことができるのか楽しみながら模索していこうと思っています。
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