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横浜流星版 映画『正体』の感想

最近、もやっとしている人へ。「明日から」のためにこの映画を観て欲しい。主演:横浜流星 イケメンは、生き延びるのか、滅ぶのか。


🏃‍♂️【 もう一度見返したくなる映画 】


やっぱり、鼻の高い男が、たまーに見たくなる…

某マンションのCMに出ている横浜流星。最初、りゅうせいとは読めなかった。人気あるんだろうなと感じたまま、彼をスルーして生きていた。

 だが、着実にオラの人生に、横浜流星は、何度か登場していた!

映画『ヴィレッジ』(2023).. 評価が低いようだが、この作品で、まんまと、「とりこ」になった俳優である。見終わった後、モッテいかれた!

横浜流星は、痛い・苦しいなどの「感情」を訴えてくるのが、お上手!

実は、横浜流星の出演作を観ていた。あれ?出ていたの?と、後から知ったのは、『キセキ ー あの日のソビト』と『パレード』(Netfilx)である。

前置きが長くなったが、また、前情報を一切入れず、映画を観た。
今回の作品で、彼は、とても首が長いことを知った_笑

鏑木 慶一(かぶらぎ:横浜流星)
冒頭で、どこで何をしているのか、と考えている内に..観ているこちらが、
痛ッ!と叫んでしまう!!

主人公:彼の人生は、ボタンの掛け違えが起こり、逃亡劇からスタートする。逃げて、逃げて、逃げていく。

映画のスタートは、誰も彼を「ひどいやつだ!」と言わず、「なぜ、逃亡犯だと気づかなかったのか?」と疑問を投げかける、濃い刑事。

濃い刑事こと山田孝之が、この映画を「ホンモノ」にしてくれる。


それから、さまざまな後ろ姿のシーンが出てくる。鏑木が、逃げてきた、言い換えれば「生きてきた」ことを連想させる。

スタートから、スピーディーに、ことが起きる。こちらが思っている以上に、頭の中をグシャグシャにしてくれる。なんで?どうして?と感じたまま、淡々と物語は、進んでゆく。

だから、映画を見終わった後、特に"最初"を、もう一度観たくなる。
そういう映画。



🏃‍♂️【 脇を固める豪華俳優陣!】


中心にいる2人の「顔が濃い」ため、うまくブレンドして欲しいと思っていたのに、濃いキャラクターが、続々と登場する!

◆ 吉岡里帆!

オラの中では、『ゆとりですがなにか』『ガンニバル』に出演していた印象が強い。お父さん(田中哲司)の疑惑を晴らそうとしている最中に、鏑木と出会う。飲み会にも参加せず、仕事を頑張る女性!趣味は、仕事ですよね_笑

◆ 田中哲司!

 この俳優さん、結構好き。『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の役が、良き♪ いい役が多い気がするが、悪い田中はんの時もある。が、この作品では、少々気まずい役どころ。弱った父。

◆ 宇野祥平!

 自然体。さまざまな作品でお見かけする、名俳優。だって自然ですもの。
途中で、鏑木の情報を握るキーマン。👋 目どしたん?って言わないんだ_笑

◆ 森本慎太郎!  (呼び名:ジャンプ)

 .. 自分が痛い目にあっても、何も言えないほど萎縮して生きている、ジャンプ。鏑木との出会いがあったこそ、想像もしなかった方向へ、人生が変わっていく。根っこが、いい奴って、いい奴なんです_笑

◆ 松重豊!

 冷淡。だけれども、組織の上層部であるが故。この映画のスパイス的な立ち位置。正義か悪かは関係ないのか。記者会見の時、部下のひとことで社会が、どよめく。欲を言うなら、この時の、表情が見たかったです。。

◆ 山中崇!

 『ヴィヴァン』(TBS)を観た時、外人だと思った_笑 もう、この方のスゴさは、みなさまご存知のとおり!今回、まさに殺人犯そのもの。刑期ではなく、「ケーキ」が食べたい。恐怖すら感じる。そして、ペロリ! も〜!!

◆ 原日出子!

 原さんが、この映画に出演してくれて良かった♪ 恐怖につつまれ、生活ができない程の経験、リアリティを存分に感じた! 登場シーンは、必見!

<濃い顔の2人目 >

◆ 山田孝之! 役名:又貫

役の内容からして、主人公を演じ、変貌ぶりを見せてもらいたい俳優。

部下に「なぜ撃たなかったのですか」と言われるシーンと、動員を掛けるシーンが、特に顔が濃い。そしてスーツが似合う!背中の筋肉?に、ご注目!

追えば追うほど、その人物が見えてくる。刑事は「逃亡犯」の気持ちになるって聞くもんね。警察官は、誰を守るのか? その答えに、期待!!

★ カメオ出演:五頭岳夫 『地面師たち』老人役の!気になって仕方ない



🏃‍♂️【 肩に力が入る、前のめり系映画 】


©️illustAC


悪いことした奴に、感情移入しては、いけない。
見終わった後、生きよう!と思える、ギフト的映画。


一見、どこにでも居そうと思われる主人公、鏑木。

彼は、住之江の工事現場にいる。新宿で、Webライターをする。水産業で加工もしていた。長野の介護施設にもいる。

©️illustAC

でも、どこにいても、イケメンは、やはり、イケメンである

そのイケメンに引き寄せられる他人は、「何か」を感じる。うっすらと「何か」を感じるが、魅力に負ける。特に異性は!

©️illustAC × canva

とある一家の朝。テレビを付け、「怖いねぇ」から、はじまる。日本で、後を絶たない凶悪事件。ニュースは、真実を語っているのか、本当に罪を犯した人物なのか、そんな疑問を持たないまま、たれ流される情報。

 逃亡者の"特徴"が、情報を受けた人の頭の中に刷り込まれてゆく

「まだ、捕まってないのぉ?」これが、世間の声。
逆に、焦りまくる警察。

掛けられた懸賞金。"お金"への欲望が、目の前の彼を逃亡者にしてしまう。だけど、「あいつは友達だから」と言わせる、主人公:鏑木の人としての魅力に気づき始める。


弱いものを守る。
鏑木の中心にある、なくしてはいけない、正義。


偽名を使い、変装をする。逃亡犯とは、完璧でなければならない。

鏑木は、完璧だった
イコール、なんでもできる。生きるために働いている。みな同じ。すべては、目的のために。

逃げても生活が可能な世の中。


.. だが、この世は、情報化社会である。

罪を犯したであろう人物を放置しておくわけにはいかない。

主人公以外が持っていた疑念。つまり「はたして、彼は罪を犯すほどの人だろうか」と思わせる魅力。それが突然、打ち砕かれる!

目の前にいる人が、さっきまで自分が知っていた人とは、違う人に変わる。ショックで感情が掻き乱されている内に、彼は消える。

だが、鏑木の「人となり」が、残された者の記憶に、スッと残る。

 カラコンぐりぐり〜の目のことではない_笑


人としての本質が、他人の記憶に残る

濃い刑事の又貫。後半につれ、追えば追うほど、鏑木が、何をしようとしているのか感づく。ただ逃げているだけではないと、確信する

鏑木と、やっと落ち着いて話せる場面では、ものすごく、間がある..
(首長いなー)と感じてしまった_笑

途中、判決が下るシーンでは、"おみごと"と逆に拍手を送りたくなった!
法のもとに平等。

日常で目にするニュースが身近になった時、あなたはどうしますか?

しょうたい【正体】:そのもののほんとうの姿。「―を現す」。また、正気(しょうき)の時の心身の姿。本心。正気。

Oxford Languages

主人公は、ずっと「正気の時の心身の姿」で、生きていた。

逃げているのに、生きている!


この映画は、逃げれば良いという話ではない。
少年から大人になる時に、周囲が間違えていても、真実はねじ曲がらない。


「ほんとうに、そうかな?」

情報化社会で判断ができなくなった人に問う。それは、正しい情報ですか?

真っ直ぐに育っていく子、罪のない人を、犯罪者にしては、いけない

そういうメッセージが、深く刻まれた本作。

元々は、小説。本屋さんで見かけたことがある。登場人物が多いので、それぞれの感情や視点を描ききっているので、"傑作小説"と呼ばれるのだろう。小説が、読みたくなる映画。

あしたも生きよう!

vitality to live


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🔰 ヒトバト。
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