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#10 読むだけで新卒教員がイキイキする方法&新卒教員サポート術

 学校の教員に質は必要?

 実は最近、教師に求められているのは質ではないと思っている。最近は、学校の人手不足によって、学校を回すための最低限の人数がそもそも足りないという状況(担任の先生が見つからないなど)後を経たない。

人手不足の理由は
・教員になる人がいない
・教員になっても続かない
・産休、育休の人が戻ってこない

 などであろう。
 まずは担任がいないとお話にならないので、質に関わらず学級分の人数がいる。

 では新卒の1年目2年目の教員が人数いれば良いのかというと、それもまた問題である。最近の子どもたちの多様性やそれをとりまく社会情勢の複雑さといったら、、、ここで説明する必要もないだろう。

 私の学校の新卒教員が、去年私が担任していた学年を持っている。就学前から噂に名高い自由奔放で教員何人で相手にしてもそれはそれは素晴らしくファンキーなことがおこるという伝説の学年である。
 5年目でその学年を持たせてもらったが、去年の1年は最高だった。楽しかったし、やりがいもあった。子どもたちも毎日楽しく学校にきてくれた(と保護者が言ってくれる)し成長もしてくれたと思っている。

 そして今、新卒の教員が彼らの担任をしている。何人かの講師や、サポーターが常に教室に入って手伝いをしているが、なかなか思うように行ってないのが現状である。しかし私は学校教育全体で見るとそれでいいと思っている。こうしてうまく行こうがいかまいが、1年、担任として経験するということに意味がある。続ければどんな人もある程度の学級を持てるようになるものである。私がそうであったのだから。

 しかしさらに、子どもと新卒担任のためにしてあげるといいと思うことをサポーターのレベル別に示す。

✏️レベル1 事務作業
新卒担任の事務作業など全般をやってあげること(提出物や作品などの確認、発育測定などの記録もろもろのデータ打ち込み)

📜レベル2  10分だけ担任に時間を作ってあげる朝学習や授業の初めの10分だけを使った、計算問題、都道府県などのフラッシュカードを担任の代わりにやる。

👨‍🏫レベル3 学級担任へのアドバイス
この教室の問題点は人手ではない。完全に担任のノウハウが足りないことによる大変さだ。新卒担任は、何が大変なのかもわからない状態がほとんどであるので彼らに1.すぐにできること2.すぐにできないがこれから意識し続けることを継続的に伝えることが必要だと考える。


 これが新人教員に必要な究極のサポートであり、研修であると私は考える。

 そして、adhdと生きる教員である私が伝説の学年の担任を楽しくできた成功の秘訣だった。

 まとめると
 長い目でみても1年のスパンで見ても、今の学校現場に必要な人材は
1.最低限の担任の人数(当たり前)
2.その人を続けさせるためのサポート(上に示した)レベル1.2をしてくれる人

3.レベル3の教員を配置する(学年主任の教室には10分だけレベル2のサポーターをつけることで初任者の教室を観に行く時間を作る)

いかがでしょうか。初任者の教室には、ただ人を配置すれば解決する問題ではありません。適切なサポートをしないことには、教員としても続けたいと思いませんし、子どももただ叱られ要因が増えるだけで一向に教室は落ち着きません。管理職の先生方や、何を助けてあげれば良いかわからない新人指導の方、中堅の方にも考えていただきたい。

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