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個人で勝負する時【令和】

こんにちは、美容師をしているHitomiです。


フリーランスとなって約1ヶ月。
先日やっと届いた離職関係の資料を片手に、約10年前に働いていた勤務地の近くにある税務署に向かった。こういう役所に行く関係のことはちょっと気が重いのだが、ほんの15分ほどで完了した。しかも持参した資料はまったく必要ではなかった。税務署のおじさんに適当に説明されて開業届と青色確定申告の用紙を提出し、これで私は晴れて個人事業主となった。
個人事業主!なんと敷居の高い言葉だろうか。その割に呆気ない手続きで肩透かしをくらったような気分になった。


営業時間短縮して実際どうよ

今月から平日17時、土日祝18時勤務としている。ただ、予約が先に入っている場合はそのまま働いている。終わったらサクッと帰るこのシステムは本当に、、、気楽!!!!最高!!!今月だけで言えばお客さんも自分の時間に出来るだけ合わせてくれるし、早めに連絡をくれれば私もサロンに残るので数字的にはそこまで落ちずにいる。数字を落とさずに時間がグッと増えたのだから、これは成功だ。拘束時間に対する心理的ストレスはまず解消された。

自分の状況がこうなってひとつ浮かび上がる疑問。なぜ美容室は朝早くから夜遅くまで開ける体制を変えないのか。これは美容業界に入った時からずっと感じている疑問だ。アシスタントの時はもちろん何も言えなかったが、スタイリストになっても、自分が指名売上100万円をあげれるようになっても、この疑問は消えない。そういうもんだ、とは思わない。

誤解を恐れながらいうと、それは【お客様を主人とした美容師の奴隷化】に感じることすらある。無理難題をいうお客さんは確実にいる。しかし例えば旅行に行くなら前もって予約を取るだろう。どうしても行きたいレストランがあるならそれも予約を取るだろう。なぜ美容師だけそこまでお客さんの我儘に合わせなければいけない風習が強いのか。それはお客様目線というより媚びにすら見える。そして大抵の場合、一度OKを出せば永遠に自分は特別待遇をしてもらえる、と思い込む「お客様」は一定数必ずいる。私はそういった方達を自分のお客さんでいてほしいとは思わないので、そういったお客さんと関わらなくなるという意味でも時間を区切って美容師業をすることはとても良かった。
私に髪をしてほしい人は、私が空いている時間に約束(予約)してくれるのだ。




個人で勝負する時

最近の美容業界はシェアサロン、業務委託サロンの急増とフリーランス美容師が話題になっている。関東ではかなり増えていて、関西にも進出してきている。これはアシスタントという人員の減少と増えすぎた美容室の潰し合いが背景にあり、時代の流れだとも思う。
かくいう私もフリーランスになったが、私のフリーランスはまだ過程に過ぎず自分がやろうとすることに必要なことの第1項目「拘束を解く」を実践した。私がやりたいことは会社からの拘束を解くだけではない。この関西の辺境の地で新しい在り方、生き方を見せる事だ。 保守的で変化の少ない田舎で面白い存在になることだ。日本では社会的地位の低い美容師だが、その美容師をして生きる人間がどれほど逞しいのかそして、楽しく生きているかを示す事だ。


大きな会社にいるから安心とか、大型サロンにいるから安心などという神話は崩壊寸前のところまできている。実際、サロン側は経費を抑えたいがために今後は積極的に個人事業主を推進してくるだろう。そしてしっかりした技術もつけずに最速でスタイリストデビューさせられ、値段を安く叩かれた若い美容師は、、もちろんやる気など出ず、顧客も付きにくく、美容師はただのつらい職業になっていく。
特に大型サロンはその方向性を取りやすい。逆に言えば、しっかり自分で考え行動し、やるべきことをやってる美容師はお客さんから名指しで呼ばれる。

あなたが空いている時間に合わせるわ




田舎のフリーランス美容師の独り言を
お読みいただきありがとう。

早く物件が決まってほしい・・・

では、また。


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