見出し画像

【昇進試験】管理職試験の流れと対策

秋に向けて昇進試験に挑まれる方が増える時期ですね。管理職試験の流れや対策について、経験(一般企業)を元にまとめてみました。


1. 管理職を目指す理由について

  1. 年度の目標管理(MBO)がきっかけ

    • 毎期の評価面談で聞かれる「管理職を目指しているか」
      40歳超えという年齢もあり「マネジメント志向はあるのか?」は毎回、義務的に確認され、マネジメントに対する意識が高まっていきました。

    • 組織に対する依存と不満
      非管理職として会社への依存が高まる中、組織の中で長く改善されない問題に不満を感じることが多くなっていました。「自社にはもっと成長してほしい」「若手にとって働きやすい会社になって欲しい」と思うことも多かったです。

  2. 管理職になると何がどうなるのか
    「なぜ管理職になりたいのか?」という問いが、昇進試験のどこかの場面で必ず出てきます。それは自分にとって管理職を目指す動機にもなるはずです。(報酬面はもちろんそうですが、ここではそれ以外を考えます)

    私はまず「管理職にしかできないこと」とは何かを考え、そこから逆算しました。管理職を目指される方はぜひ時間を取って考えてみてください。

    • 自組織のリソース準備(人、備品・設備・環境、予算)
      管理職になれば要員の編成や設備投資、売上や経費の予算編成に関わることができます。但し、それらに対する責任も発生します。
      管理職としてリソースを最大限に活用し、組織の業績や職場環境を改善したい、これこそが私が管理職になりたい一番の理由でした。

    • 決裁権限の発生(例:5万円までの稟議承認など)
      課長のみで決裁できる内容には限りがあるとはいえ、備品の準備や小さい施策の執行判断ができるようになります。
      どんなに小さな内容でも上位層(部長、本部長、経営層)にひっくり返されることがありますので、関係者の調整も大切です。

    • 会社情報の入手
      管理職は、一般的にはいわゆる「会社側の立場」になります。そのため会社側も遠慮せず良い情報・悪い情報を開示することが多いです。これは仕事を進める上でとても重要になります。

2. 管理職試験の準備と流れ

  1. 経歴書または小論文の作成
    自社の場合は経歴書というものの作成があり、その中で「過去の実績」「今後管理職として取り組みたいこと」を小論文として書きました。

    • 先輩の経歴書や小論文を入手
      次の点を把握しましょう。

      • 成功パターンのイメージを使む(序論、課題、解決策などの構成がどうなっているかの把握)

      • 定量的な表現の使用方法(予算や実績をどこまで具体的に書くか)

    • WEBや対策本での構成イメージの習得

      • 良質な例文の読み込みは市販本がおすすめ
        昇進試験小論文合格法──何をどう書けば受かるのか
        https://amzn.to/3YeONQT
        こちらの本は失敗答案例、解答例が記載されていて参考になりました。

    • 自分の経歴書や小論文の作成

      • 得意分野(過去の実績に紐づくテーマ、得意な技術面、DXなど)からのテーマ選定

      • 論理的に記述

  2. インバスケット試験
    インバスケット試験が初めての方は十分に対策することをお勧めします。

    • インバスケット試験対策本でのトレーニング

      • インバスケット試験の概要
         まず条件が与えられます。
        「あなたは○○支店の支店長です。前任の支店長が休職し、対応すべき案件が20案件ほどあります。一時間後に海外出張のため、今から1週間は電話やメールの指示が一切できません。支店の部下への対応指示を考えてください」
         案件の緊急度、重要度に沿って対応を考えます。他の案件との関連性を見つけて一括処理することも大切です。

      • 問題集のやり込み(最低でも一巡)
        人材アセスメント受験者、管理職のためのインバスケット演習
        https://amzn.to/3YcFzVs

    • 試験本番

      • 時間配分を気にしながら焦らず進める
        試験の際はリラックスして全体把握に努め、管理職になったつもりで案件を処理しましょう。

  3. 面接
    模擬面接などを通じて慣れることが何よりも重要になります。周りの方の協力が仰げると一番良いと思いますので、上司の方にも相談しておきましょう。

    • 面接準備の基本
      面接ではマネージャーとしての資質を測っています。そのため「マネージャーとして何をするか」を組織の視点で考えることが必要です。

      • 社是を言えるようにする

      • 想定問答集(Q&A)を作成する
        この作業は一番大切です。質問と答えを自分なりに作成します。

      • 面接対策本の一読
        管理職昇進試験 面接対策 ~ 合格へ導く 7つのポイント ~
        https://amzn.to/3y4zoYN
        薄くて価格も高めですが、内容は本質を突いていると感じました。

    • 模擬面接

      • 先輩や上司(課長、部長、本部長)に模擬面接をお願いしましょう。一旦は直属の上司に相談すると良いかもしれません。

      • 模擬面接で質問と回答のパターンをブラッシュアップする

      • 場慣れする

    • 面接本番

      • 質問を正しく理解し、真摯に答えましょう

3. 試験結果の発表とその後

  1. 試験結果の発表

    • 発表

      • 上司を通して結果のフィードバックがあります

  2. 管理職としてのキャリアがスタート

    • 管理職試験に合格したことで得たもの

      • 給与などの待遇改善(個人的には前年度比+1百万円くらい)

      • 会社に関する情報量の増加

    • メンバーのマネジメントはこれから挑戦していきます

4. 最後に

いかがでしたでしょうか。大まかな説明となってしまいましたが、皆様の参考になれば幸いです!管理職試験ではたくさんの先輩や上司のお世話になると思いますので、常に感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。


いいなと思ったら応援しよう!