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英国ぶらり(2) エジンバラ城へ行こう!

スコットランドへの観光旅行というと、たいがいの人はまずエジンバラを訪れるそうです。スコットランドの首都にして歴史ある͡古都、ロンドンからもグラスゴーより近いといったせいでしょうか。

わが家は過去、スコットランドに2度も来ているのに、その人気あるエジンバラは訪れたことがありませんでした。いや単に、エジンバラではSF大会やってないからなんですけど。

今回、じつはグラスゴー滞在中にネス湖へ行こうかと思っていたんですが、けっこう遠いので断念。同じく大会参加の知り合いに誘われたこともあって、エジンバラ遠征を決行しました。

とはいえ、グラスゴーからエジンバラへは鉄道で1時間前後。そんなに大した距離ではないですね。

グラスゴーには大きなターミナル駅が2つあります。セントラル駅とクイーンズ・ストリート駅。この2つの駅、歩いて行き来できる距離なのに、なぜか鉄路では直結していないのが不思議ですが、そのどちらからでもエジンバラへの列車は出ています。

中央の時計が待ち合わせの名所ですって

ホテルの立地の都合から、今回はセントラル駅で待ち合わせて出発。セントラル駅でエジンバラまでの往復乗車券を購入したんですが、便利なことにこのチケット、帰りはもう一方のターミナルであるクイーンズ・ストリート駅でもOK。帰りにはダイヤの都合で(本数少ないんだよね)そちらを利用したのですが、こちらの路線のほうが30分ほど乗車時間が短かったみたいです。

日曜日だったせいもあって、列車はけっこうな混雑。まあ朝の通勤電車に慣れた私には、苦でもない程度ですが。

グラスゴー市街を抜けると(すぐ)もう車窓には一面の草原が広がり、そこここに羊や牛や馬が。すっかり田舎の風景だよねえ。エジンバラ駅到着の寸前まで、ずっと景色はそんな感じでした。スコットランドだなぁ。

広さもだけど、ずーっと平らなんですね

イギリスのほとんどであるグレート・ブリテン島は、じつはけっこう真っ平な土地。あとで調べたら、この島の最高峰は標高1300メートルだそうで、日本では高原程度の高さだよな。それもスコットランドよりも北部の山地にあるそうで、山がちの日本から見るとイギリスって「平面」にしか見えませんね。そういえばアイルランドもそうだったな。

到着したエジンバラ・ウェーブリー駅

駅の風景は、グラスゴーと大して変わらないね。これはロンドンでもそうでした。

さてエジンバラ訪問のお目当ては、町の中心にあるエジンバラ城です。駅からちょっと歩いただけで、巨大なその雄姿を現わします。

キャッスル!キャッスル!

巨大な岩山の上に石で積み上げたエジンバラ城は、まさに山城のイメージ(街のど真ん中ですが)

日本でもいくつもの山城を見てきましたが、城(要塞)の作りなんてのは、洋の東西、時代の今昔を問わず、似たような発想になるんですかね。堀切、虎口、狭間なんかに相当する造作が洩れなく見れて興味深かったです。また城のてっぺんには礼拝堂がありましたが、そういえば日本の城の天守閣の最上階にもよく神様が奉ってありましたな。最後は神頼みってのも共通なんだね。

見た目よりも強烈な坂路

エジンバラの町はけっこう坂が多く、道も狭く入り組んだ場所が多かった印象ですが、これもひょっとしたら日本でいう城下町みたいな作りなんだろうか。小田原城ばりの「総構え」なんですかね。

建物は古いお城のまんま

城の中には「ロイヤル・スコットランド連隊博物館」なんてものもありました。連隊の歴史を展示してあるだけで、そう興味深いものではありませんでしたが、これでもわかるように、エジンバラ城はいまでも軍事施設で、この連隊の本部も城内にあります。なんでも城のオーナーも軍関係者らしいです。

もちろん城なんてのは、そもそも軍事用の施設なわけですから。

でも日本のお城、たとえば姫路城あたりに自衛隊の施設が入ったりしたら、まぁどんな騒ぎになるか想像してみると、ちょっと面白いですね。

城からの眺めがいいのも世界共通

わざわざエジンバラまで来て、お城しか見ないのではもったいない。そこで立ち寄ったのが、お城からもほど近いグレイフライヤーズ教会。歴史的に重要な教会だそうですが、ここを訪れる人の目当ては、ほとんどがこれ。

美しい花壇の中央に

このお墓の主は、その名もボビー。人間ではなく、犬なんです。奥の花壇の中央にあるのがそのボビーくん像。

あちらの教会はどこもそうですが、周囲や内部にお墓があるのが普通ですが、このボビーくんのお墓、周囲の人間のお墓のどれよりも立派だったりします。

なんとかテリアだそうですが、ボビーくん、1858年に飼い主が死去すると、その後自身が逝くまでの14年間、飼い主のお墓の横で座っていたという感動のお話し。

いわばエジンバラ版の「忠犬ハチ公」ですね。時代的にはハチ公よりも先輩ですけどね。このテの話に弱い人が多いのは日本もスコットランドも同じで、いまや大人気。教会の表の通りにも銅像があるし、その前には「グレイフライヤーズのボビー」という店名のパブもあったりします。犬好きの必見スポットですね。

観光客ばかりの風景(笑)

エジンバラにはもちろん、もっといろいろ見るべきものがあるんでしょうが、たった半日ではこれくらい見物するのが精いっぱいでした。日曜日だったせいか、観光客もどっさり来ていてどこも混雑だったし。いや私たちも観光客だったんだった。

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