歯を全部抜いてインプラントにする記録(オールオン4) #002

前回の続きです。

被せ物が取れたのは仕事中、グミを食べながら残業していた時でした。
まず感じたのは「うわっ!ついに来た」という思いでした。
続いて、今考えるとなぜそう思ったのか分からないのですが「まず早急にフタしてもらわなきゃ!」と考えて、即座にネットで歯医者を検索しました。
定期的に通っている歯医者なんて当然なく、歯医者に行くのは5年ぶりくらい、まずは応急処置だろうということでネット予約で翌日に空き枠があった自宅近くの歯医者さんを予約しました。

翌日、歯医者さんの門をくぐると、さっそく聞こえてくるあのキュィーン音にまずは一旦軽いジャブを喰らいます。
問診を受け、先生の診察となります。先生に言われたのは以下のとおり。

  • 被せものの下で虫歯は発生しているので、取れてしまったものをつけておしまいとはならない。

  • その歯医者さんでは、本格的な治療に入る前に丁寧に検診して口腔内全体の状況を診ることにしているが、その検診の予約は1ヶ月先じゃないと取れない。

  • 本日は一旦仮の蓋をして、検診の結果を見たうえで治療方針を考えましょう。

ということで診察を終わるわけですが、夜間、土日の診療をやっておらず、さらにはとにかく予約が取りにくいんですよとスタッフの方がことさら強調してくるこの施設で治療することはいずれにせよ難しいだろうなと思いました。
建前上、次回の予約は取りましたが、帰宅してからキャンセルをしました。

今の状況が週単位で急ぐようなことは何もないのだと知った私は、より冷静に、落ち着いて今後についてネット検索を始めました。

検索した際の条件、与件

ネット検索をした際のベースとした考え方や与件は以下の通り

  • 被せ物が外れた歯はほぼ根っこしか残っていない。今回、虫歯治療をしようにも削る余地はなく、抜歯になる可能性が高そう

  • 前歯のプラスチックの変色や銀歯が恥ずかしく、人前でマスクを外したくないと思ってしまう現状をできる限り打開したい

  • そろそろ50歳になるので、残りの人生において、今後どのように歯の治療を行なっていくことになるのか、見込まれる経過やそれに対する治療戦略といった見通しが知りたい

  • おそらく保険診療でなんとかなる状況ではないので、自由診療のメニューもしっかり揃っている歯医者さんに診てもらって取りうる治療オプションの提示をしてほしい

そのような整理をしたうえで、検索していくと見つかったのが埼玉県朝霞市のORC安藤歯科でした。自宅からは車で1時間弱かかる立地なのですが、以前から川越街道を車で走っている時に野立ての看板を見て知っていて、インプラントをいっぱいやっている施設なんだろうなぁといううっすらとした印象がありました。
安藤歯科のWEBサイトには「保険治療の繰り返しで見た目が悪くなった」というまさに自分が当てはまるパターンに対する解説ページがあり「これだ!」と思ったのを覚えています。
安藤歯科のサイトやその他施設のサイト、さらにはいくつかの歯科医院が上げているYouTube動画などを見ていくうちに、このまま行くと自分は少しづつ歯を失い(保険診療でいくのであれば)部分入れ歯を経由して最終的に総入れ歯に行き着くのだという「歯が崩壊する」経過を理解しました。
それと同時に私と同様あるいはより重篤な症状を呈している人も、決して少なくはないことを知りました。「世間のみなさまは歯がまともでうらやましいなぁ」とずっと思っていたので、歯がボロボロなのは自分だけじゃないんだと思って少し安堵しました。

そうして翌週の平日休みの日に安藤歯科にかかることにしたのでした。
ネットでの予約時には、被せ物が取れた、全体を診てもらって自由診療での治療を含めて相談したいと記入しました。

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