Wattbikeのお話し
先日の音声配信でWattbikeのお話しをしました。今回はK-FITTINGのWattbikeを使用したトレーニングと、YoutubeのWattbikeオフィシャル動画を引用した補足情報を書いてみたいと思います。
K-FITTINGのWattbikeトレーニング
K-FITTINGでは、「Wattbike PRO/TRAINER」をお持ちの方に、自転車競技に特化したトレーニング指導をしています。ポジションのチェック、目的に合わせたトレーニングメニューの作成・指導をします。お客様のお住まいの地域・トレーニングの目的/目標等によってオンラインや実地で指導することになります。これらの状況や内容によって対応できるスクールのメニュー(コース)が異なりますので、「Wattbike PRO/TRAINER」を使用したトレーニング指導については、ご相談ください。
また、購入時に「PRO」を購入するか、「TRAINER」を購入するか迷う方もいらっしゃるようです。この2つの違いは負荷レベルの範囲です。「PRO」のほうが「TRAINER」より大きな負荷がかけられます。強くなりたいのでPRO…と思ってしまうかもしれませんが、負荷をかければ強くなる、、、というものでもありません。状況や目的・目標に適したモデル選択をしていただければと思います。事前にご相談を受ける場合、ジュニアアスリートや女性の場合はTRAINERをお勧めすることが多いです。モデルについて詳しくは、WATT CYCLING(Wattbike日本総代理店サイト)を、ご参照ください。⇒ https://www.wattcycling.jp/lineup/protrainer.php
「Polar View」:ペダリングモニター
「Polar View」とは、Wattbikeのモニターに搭載されているペダリング分析ツールです。この「Polar View」がペダリングの波形を表示します。この波形はWattbikeでトレーングを行う上でとても大切な指標になります。この波形表示のいいところは、ペダリングの左右の連係が図式化されるところです。ペダリング技術を向上させるには、この左右連係を意識することがとても効果的です。
「Polar View」についての紹介動画です。英語ですが、英語が苦手な方でも内容を少し理解してから見ると難解ではありません(*'ω'*)。動画を参考にどういった内容かをかみ砕いてご説明します(動画の和訳ではありません)。
動画は3部に分かれています。第1部の-How to understand the wattbike polar view-はPolar View に関するこの動画の簡単な説明です。
動画の第2部-The Polar View-で波形の見方が説明されています。このパートでは初心者のペダリングが表示されているため、波形が8の字型になっています。
[note]
波形の形を大きく分類すると、初心者:8の字型、中級車:ピーナッツ型、エリート:ソーセージ型といった表現をします。
波形は、ペダルの1回転を表しています。左側半分が左脚のダウンストローク、右側半分が右脚のダウンストロークを表しています。中央を(左下から右上に)通る線*はピーク時の角度を示しています。これは、ペダルストローク全体で最大のパワーを加えたポイントを示しています。右脚と左脚のピーク時の角度がで同じであることが、バランスの取れた効率的なペダリングだといえます。
[note]
*この直線はWattbikeのモニターには表示されません。「Wattbike HUB」(アプリ)やWebで表示されます。
参)⇒ https://www.wattcycling.jp/functions/
初心者のペダリングが8の字型になるのは、ダウンストロークが強すぎるためです。左脚と右脚の移行の際に力のロスが発生しているということです。下死点まで踏み過ぎている、といった状態です。
ペダリング技術が向上し始めると、波形中央の“くびれ”が広がってきます。8の字型がピーナッツ型に近づいていくといった具合です。左脚と右脚の移行がスムーズになっている証拠です。ただし、この2部後半の改善された動画でも、まだ左右の移行時に力のロスがあります。
第3部-Elite pedal technique-では、上級者のペダリングの波形が表示されています。参考にしてみてください!
「Polar View」をもっと詳しく!
下の2つの動画の内容がWATT CYCLING(Wattbike日本総代理店サイト)に説明してあります。⇒ https://www.wattcycling.jp/functions/polar.php
動画は英語ですが、英語が苦手な方でも、WATT CYCLINGの説明を見た後に動画をご覧になると内容が入ってきやすいと思います。
参)⇒ https://www.wattcycling.jp/functions/polar.php
K-FITTINGのWattbikeトレーニングの考え方
Wattbikeには様々なワークアウトメニューが搭載されていています。また、「Wattbike Hub」を使えばより詳しいデータが確認・収集できますが、K-FITTINGのWattbikeの使い方は、実は、とてもシンプルです。菊池仁志独自の算出方法でレベルアップに必要な目標値を設定し、それを達成するために必要なメニューを作成します。大切にしているのは「6秒ピークパワー・テスト(Power peak 6”)」の値、ポジションと身体の使い方(意識)、ペダリングモニターの波形です。
細かいデータを分析しないのか?という質問もあるかもしれません。もちろんデータは大切な指標となりますが、K-FITTINGでは、データはある一点におけるある時点(通過点)の数値といった捉え方をします(データを否定するものではありません。この件はまた追って書きたいと思います)。選手の状態を見て身体全体のバランス・協調性を把握し、連係(コーディネーション)の精度を上げるといった考え方でトレーニング指導をしていきます。菊池仁志には、シンプルなメニューで強くなるノウハウがあります。ただし、それは魔法ではありません。
「日々精進、日々鍛錬、近道はない」by 菊池仁志
菊池仁志コラムのご紹介
WATT CYCLINGに掲載いただいていたコラムのリンクを以下に貼付します(*'ω'*)どうぞご参照ください♡