コダイのブカツ⑧ 列島展と出張古代フェスについて
1月16日(土)、中津市歴史博物館(以下、なかはくさん)で、近年発掘され話題になった出土品を中心とした全国巡回展「発掘された日本列島2020」が始まった。
考古ファンは毎年楽しみにしているこちらの展示、もちろんわたしも楽しみにしていた。しかし、今回の列島展は来場者としてだけではなくイベントでも参加をすることになった。
出張古代フェスが同時に開催されるのだ。
古代フェスとは、古代マーケット(古代グッズやお菓子の販売)や考古プロによるトークショー、ライブ等内容盛り沢山の大人が本気で楽しむ古代イベントである。これまでに5回開催されており、福岡の考古ファンの触れ合いに欠かせない場ともなっている。
普段は博多区で年に1回開催されているそのイベントが、今回は列島展に併せてなかはくさんに出張することになったのだ。
楽しみにしていた列島展と同時に大好きな古代フェスが楽しめる!…という今回のコラボイベント、実は最初にわたしがこんなイベントがあればいいな~♪と言い出したのである。
12月の初め頃なかはくさんに、いろんな作家さんの古代グッズを集めて列島展の期間中に販売してみたいのだけれど…とご相談をいただいたのがその始まりだった。
作家さんに確実にお受けいただけるかはわからないけれど、お声がけ出来そうな方は思い付く。しかし、どういった基準でその方々を選ぼうか…と悩み、列島展が九州で開催されるからには九州の作家さんの方が盛り上がるのでは?という考えに至った。
あれ…それってもう古代フェスじゃない…?!
列島展と古代フェスのコラボ…最高やないか…!!
そう思ったわたしはほとんど勢いだけで古代フェス主宰のがちゃんさんに相談。すぐに良い返事をいただけたので、なかはくさんに出張古代フェスをプレゼン。そちらも良い反応をいただけ、そこからはがちゃんさんとなかはくさんで話を進めていただいた。
これは何が言いたかったかというと、わたしは一番楽しいポジションで今回の企画の進行を見ていたということ。
列島展に古代フェス、いいな~→がちゃんさん、なかはくさん…どうすか?→OK!やった!あとはよろしくお願いします→なんと!わたしも参加出来る?!うっひょ~!
ふわっとした自分の願望が形になっていく(しかも想像以上の素晴らしさで!)様子を近くで見ている、というとてもおいしいポジションにいたのだ。
準備期間1カ月の間で、ここまでの作家さんと作品を集められるのはさすががちゃんさんだな…と古代フェスのこれまでの歴史を感じ、感動もした。古代フェスでお馴染みのトークショーや、初の試みとなるワークショップも開催されることになり、がちゃんさんの企画力にも改めて驚かされた。
古代フェスの歴史と共に築き上げてきたがちゃんさんと作家さんとの信頼関係と、なかはくさんのノリの良さと。すべてが良い形でまとまって目標へ向かっているのが見え、わたしもわくわくしながら準備に取り掛かることが出来た。
昨年中は古代フェスの開催についてずっと悩んでいるがちゃんさんを見てきたので、2021年は幸先の良いスタートを切れてよかったと勝手に思っているのだが、大変な部分をがちゃんさんに丸投げする形でお願いすることになったことは大変申し訳なく思っている。
しかし、これだけの規模のイベントは古代フェスでしか実現出来なかったと思うので、わたしは自分の出来る形でイベントを盛り上げていくし、なかはくさんの応援をしていこうと決めている。
わたしたちの住む福岡県でも緊急事態宣言が出てまだまだ世の中は安全ではない状況なので、来てくださいね!と大きな声では言えないけれども、平日や土日のお昼前後でなければ展示はゆっくり見られるようだ。
是非、なかはくさんに来て列島展と古代フェスを堪能してほしい。
また、遠方でどうしても現地に来られない方にも楽しんでいただけるように、SNSを中心にたくさん情報を発信していく予定である。
どうぞ皆様も、列島展と出張古代フェスがさらに盛り上がりますように応援をよろしくお願いいたします。
以上、なかはくさんと古代フェスのファンからでした。