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科学的根拠から子供を褒める!
みなさんは、『「学力」の経済学』という本をご存知ですか?
最近、教育関係の本を読む機会が増えたのですが、教育に携わる方・子育て中の方・そしてそろタッチのパパママにとても伝えたい内容だなあと思ったので、勝手ながらご紹介させていただければと思います。
この本は、
「子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないのか?」
「子どもは褒めて育てるべきなのか?」
という、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊です。
子供は褒めて育てるべき?
私が担当している「そろタッチ」スクールは、授業中生徒をたくさん「褒める」ことを大切にしています。ミッションクリアでバッジがもらえたり、アプリ内のお魚にあげる餌が増えたり、子供が喜ぶ「ご褒美」が盛りだくさんです。
私はそろタッチ先生になってからの月日も浅く、子供がいるわけでもないので、子供たちへの接し方も何が正解で何が不正解なのか、日々試行錯誤しながら過ごしていました。
保護者さまから、「そろタッチのご褒美にお菓子を買った」「ミッションクリアしたらYouTubeを見ていいことにしている」などの声をよく耳にしていたので、「ご褒美って本当に大切なのかな?」と疑問に思い、科学的根拠からも学ぶべく、本書を手に取りました。
ご褒美をあげるのはいけないこと?
保護者さまから
お菓子などのご褒美をあげすぎると、一時的なやる気は出ても、「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失っちゃわないかな、、、?
と、相談されることがよくあります。
結論から言うと、私や保護者さまの心配とは裏腹に、「お金」や「お菓子」などの「ご褒美」(外側から与えられるもの)を与えすぎても、「一生懸命勉強するのが楽しい」という「やる気」や「好奇心」(自分の内側から湧き出るもの)は失わないことが、科学的に証明されました。
「ご褒美をあげても、そろタッチへの関心は消えないんだ、、!」
関心が失われない分、ここで大事になってくるのはご褒美のあげ方、そしてそのタイミングです。
ご褒美はどうやってあげるのがいいの?
①「テストで良い点数を取れば、ご褒美をあげます」
②「問題集を10ページやったら、ご褒美をあげます」
あなただったら、どちらにご褒美をあげるのが望ましいと思いますか?
「テストで80点以上取れたから回転寿しに行ける!」
「英検に合格したらSwitchのソフトが買ってもらえる!」
実際に、こう言って喜んでいる生徒をよく見ます。
確かに、ゴールはめっちゃ分かりやすいですね。
しかし着目するのはここからです。
①の場合は、どうしたら成績が上がるのか?どうしたら英検に合格できるのか?という「勉強の方法」が分かっている生徒に限ります。
ここが分かっていないと、「頑張るぞ!」とやる気があっても目標に到達するのは中々難しいですよね。
大切なのは、子供が何をしたらいいのか迷子にならないように、「具体的な行動」を明確にしてあげること。そしてそこにご褒美を付随すると、取り組みやすく、やる気も失いません。
②は、「問題集を10ページやる」という具体的な行動が示されています。問題集をサボらずやるという小さな積み重ねが、テストで良い点を取るという最終ゴールに繋がっています。
私も、英検やTOEICの勉強をする際に、
勉強法これで合ってるのかな?別の方法のほうが良いのかな、、、
と、勉強法に悩み、時間を無駄にしてしまった経験があります。
しかし、先日知り合いの方から
試験までの期間に、何をいつまでに終わらせるかを逆算して考えるだけ。
やることを「仕組み化」しちゃえば、あとは「決めた目標をやり切る」だけ
と言われました。
例)英検合格>問題集を必ず2周する>2ヶ月で2周するために、毎日のタスクに起こす。
確かに、毎日のタスクを決めてしまえば、何をしたら良いのか迷子にならず、取り組みやすいなあと、当たり前のことだけどできていなかった自分にハッとしました。
現在、私は英検合格に向けて勉強中なのですが、毎日のタスクが終わった後に好きな「YouTuberの動画を見ても良い」と自分にご褒美を決めると、グッと勉強に身が入り易くなったと、身をもって感じました。
「今勉強しておくことが、あなたの将来のためだよ」
この言葉、親や先生から、一度は言われたことありませんか?
頭ではわかっているものの、行動に移すことって難しいですよね。
頑張れない自分、先延ばしにしてしまう自分に対して「ああ、やっぱり自分ってダメだなあ。」と自己嫌悪に陥ってしまうこと、今でもよくあります。けどこれって、人間の性質的に仕方がないらしいでのです。
人間は性質上、遠い将来のことなら冷静に考えて賢い選択判断ができても、近い将来のことだと、たとえ小さくてもすぐに得られる満足を大切にしてしまう。
確かに、「夏までにダイエット!」と意気込んでも、仕事で疲れて帰ってくると「今日は仕方ない、また明日から頑張ろう、、」とお菓子を食べてしまったり、、、目の前の誘惑に負けてしまいがち。
大人ができていないなら、子供だって難しいに決まっていますよね。子供達もみんな将来のことを考えると、「勉強が大切」だとわかっています。だけど携帯を触るとついついYouTubeやTikToKを開いてしまい、「べ、べんきょうは明日からでいいや‼︎」と誘惑に負け、先延ばしにしてしまいます。
だからこそ、その性質を利用して、近い未来(すぐに得られるご褒美)にご褒美を設置すると、「今勉強すること」の利益や満足度が高まると科学的に証明されています。
「夏までに10kg落として、憧れの水着を着るぞ!」
これだと抽象的かつ夏は半年先(北海道の夏は遅い)なので、「まだ大丈夫、、」と何もせずに終わってしまいそうですね。
「夏までに10kg落とすぞ!まずは1週間お菓子を我慢してみよう。達成できたら日曜日はチートデイで好きなものを食べよう!」
これだと行動が具体的で、かつチートデイまで1週間と短期間なので、頑張れそうです。
※チートデイ:好きなものを食べていい日
<まとめ>
抽象的なゴールよりも具体的な行動に、遠い未来ではなく近い未来(すぐに得られるご褒美)にご褒美を与えるのが効果的です。
お伝えしたいことはまだまだあるのですが、
長くなってしまうので続きは次回書きたいと思います。
ここまでお読みいただいた方、
本当にありがとうございます!!
次回も、お読みいただけますと嬉しい限りです!!
よろしくお願いいたします^^