次は現場で会いましょう!ひた森勉強会最終回の感想は?(第3回|後編)
重症のスギ花粉症であるものの、森を愛する気持ちはあきらめないひた森の担い手づくり協議会の広報チーム(林業初心者)です。
さて、いよいよ令和5年度のひた森勉強会は最終回。
造林育林の基礎を学ぶ「ひた森勉強会」の実践研修は2月の2日間を使い行われました。2日間で合計1600本を植えるという実践研修の前半はこちらから。
小春日和のなか植え付けスタート!
実践研修後半も前回と同様、日田市大鶴エリアが舞台。
ひた森企画部会メンバーである、ナンブ木材流通の武内暁男部会長による「本日最終日、くれぐれも怪我がないように」という挨拶からスタート!
この日の天気は朝から快晴。
朝の気温は7℃ほどで、日陰はヒンヤリとした空気を感じるものの、陽が当たるとぽかぽか暖かい日。先週の実践研修はあいにくの雨天で、12月の第2回目研修もぶるぶる震える極寒の小雨だったため、「これが山仕事の厳しさか!」と思っていたものの、今日のような陽気の日もあるのが現実。
土もほどよく乾いていて足場もしっかりしているので「さあ、植えよう!」と心がおどります。
先週に続き参加者は4班にわかれ、講師役のご指導のもと植え付けを行なっていきます。
もくもくと土に向かい、苗を植える
鍬を入れ、苗を置いて、土を戻す。
手慣れたようすでもくもく、もくもくと植えていく参加者も。
皆さん、前回よりも確実に、スピードもすっかり早くなったような。
10時半に植え付けをスタートして、12時に一旦休憩。
お昼には、ひた森勉強会好例のおいしいお弁当をいただきます。
そして13時に作業を再開。
広報チームの私も鍬をふってみましたが……あれ、うまくいかない。
講師の先生方があれだけ簡単そうに鍬をふれているのも、日々の鍛錬の賜物なんですね。
周りには、現場で役に立つ情報を講師から伝授される参加者や、もくもく、もくもくと植え進める参加者。
そうするうちに、14時半にはすべての作業終了。当初予定していた時間よりもずっと早く予定本数の植え付けが完了したということは、つまり「1日に300本」の道に近づいたということでしょう。
作業を終えた一同は、小春日和のさわやかな空のもと、切り株に腰掛けながら勉強会の感想を語り合いました。
参加してどうだった? 参加者の感想
12月と2月、合計4日間のひた森勉強会に参加してみた感想はこちら。
「山の仕事は頭の中ではわかっていたものの、実際にやってみると、これだけキツい大変な仕事だとわかりました」
「実際にやってみると大変さがわかったので、人手がいることも理解できました。木を育てるのがこれだけ大変なら、木材も高く売れないとおかしい!」
「今後も役に立てることがあればと思います。その時のために、身体を鍛えないとなと思いました(笑)」
「7年前から林業に携わっていますが、植林はしたことがありませんでした。学んだことを活かしてがんばっていきたいです」
「普段は人間関係にストレスのある職場に勤めているので、嫌気がさして林業の勉強してみたいと思ってきました。やってみるととても楽しくて、人間関係のストレスもなかった」
「普段は内職をやっているので、外での仕事をしたのは初めてでした。正直、思ったよりもキツいと思いましたが、ふとした瞬間にとても気持ちよくて、何よりも楽しかったので、これからも携わっていきたいです」
次は山の現場で会いましょう!
そんな参加者の感想を受け、山仕事の大先輩である講師の皆さん、ひた森事務局の皆さん、日田市役所の皆さんからも感想を一言。
「皆さん熱心に作業に取り組まれていてありがたかった。これから、山仕事に就きたいという人もいれば、無理かなという人もいるかもしれないけど、
4日間、経験したことを他の人にも伝えてもらえたらと思います」
「地拵えや植え付けは人が集まらないということがあるので、これからも機会があればお願いしたい」
「日頃は鍬を持たない人もいるかもしれないけれど、これからも林業の仕事を体験してもらえたら。今回は植え付けでしたが、他にも草刈りや、木を切る仕事もあるので、興味のある人は、境界のほうに連絡してほしい」
「今後は山仕事の現場でビジネスパートナーとして再開できることを期待しています!」
そんな期待が込められた言葉の数々が交わされ、令和5年度のひた森勉強会は終了。最後に皆さんと記念撮影を行いました。
東京23区よりも広大な日田市には、造林を待つフィールドがまだまだたくさん。ひた森では造林育林の担い手づくりを行なっていきますので、引き続きご注目をお願いします。
皆さん、また会いましょう!