【東京大学出身者対談】東大創業者の会ファンドからの資金調達 この先成し遂げたい目標について
こんにちは!ハイタレント広報です。
2024年8月7日、ハイタレントは東大創業者の会ファンドからの資金調達を受け、プレスリリースを発信いたしました。
今回は東京大学出身の桜井さん、乾さんのお二人に、日本を代表する大学の出身者として普段感じていることや、目標について聞いてみました!
ー最初に簡単な自己紹介と、普段の業務内容を教えてください!
桜井:開成中・高を卒業後、2010年に東京大学に入学し、工学部のシステム創成学科に進みました。大学院はTMI(技術経営戦略学専攻)に進学し、2017年に修了しました。
システム創成学科では高精度な光子の検出器の製作を目的とした研究をしていました。実験のために緻密なはんだ付けや必要となる器具の設計とかを自分で実際にやったりもしていました。
乾:その経験が桜井さんの今の業務の丁寧さに繋がっているんですね。
桜井:ゴールを見据えて必要なタスクにブレークダウンして、一つ一つ積み上げていくという、社会人としての基本の所作は身についたかもしれないですね。
大学院修了後は新卒で外資系戦略コンサルティングファームのA.T.カーニーに入社しました。カーニー時代は特定の領域にフォーカスするというよりも、幅広い業界のクライアントに対する様々なテーマのプロジェクトを経験しました。
その後ハイタレントに入社し、現在は主に二つの業務を担当しています。
一つはタレント開発部の業務で、新しいタレントさんの登録促進であったりとか、登録していただいているタレントさんのエンゲージメントの向上に資するような施策を考えています。
もう一つがセールスで、その中でもコンサルティングのセールスとタレントマッチングのセールスの二つを担当しています。
乾:東大寺学園中・高を卒業後、2017年に東京大学に入りました。進学振り分け(編集注:入学者全員が1,2年生時の成績を元に3,4年の学部を選択する東京大学特有のシステム)を経て法学部に進学、主に戦後日本政治の勉強をし、2022年の秋に卒業しました。
その後すぐに秋入社の新卒として大手IT企業に入ったのですが、より刺激的で成長できる環境を求めて1年弱でハイタレントに転職しました。詳しくは社員インタビューでお話しているのでよければご覧ください。
ハイタレントでは、主に三つの業務を担当しています。
一つ目が経営企画チームの業務です。ここでは今後のハイタレントの第二第三の柱になっていくような新規事業を次々に検討し、実際に立ち上げまで行っています。
二つ目は転職事業部の業務です。これは前述の経営企画チームで立ち上げた新規事業の一つで、立ち上げ後も事業をグロースさせるために責任者として携わっています。
三つ目は桜井さんと同じくセールスで、こちらについては私はタレントマッチング専門です。
―今回東大創業者の会ファンドから調達を受けると聞いた際、どう思われましたか?
桜井:シンプルに嬉しいと思いました。私は東大出身であるということを誇りに思っていますし、自分のアイデンティティの一つだと捉えているので、その母校から認められるような企業になれたのはとても嬉しいですね。
その一方で、適度なプレッシャーのようなものも感じています。母校の名前を冠した東大創業者の会ファンドからお金をいただくということで、今まで以上に身が引き締まる思いですね。
乾:そうですよね。やはり東大創業者の会という錚々たる起業家の先輩方によって立ち上げられたファンドから出資を受けるというのは、ハイタレントもその名だたる企業に続くような会社にならねばならないという責任が生じたと感じます。出資を受けること自体がある種「そうなっていくんだ!」という我々の意思表示というか宣言みたいなものだと思っています。
ー日々の生活や業務の中で、東京大学出身として意識したり、なにか感じていたりすることはありますか?
桜井:東大だけに限らないかもしれませんが、母校の名に恥じないような仕事はしたいなと常々意識しています。
偉大な方々を数多く輩出してきた歴史のある大学ですし、日本という国をその先輩方が作ってきたという部分も少なからずあると思うので、その歴史に泥を塗らず、「やはり東大はすごいね」って言われるような仕事がしたいですね。
もう一つはやはり東大のネットワークがすごいなというのはすごく感じます。
乾:まさにそれは私も言おうと思っていました。
やはり母校が一緒というだけで全く在籍期間が被っていなくてもある種の仲間意識みたいなものは多かれ少なかれ芽生えますよね。クライアントさんでもタレントさんでも、カウンターパートが同じ出身校というだけでちょっとした話のタネにはなりますし、さらに学部や学科まで一緒だった日には一気に話が盛り上がるなんてこともありますからね!
そういったご縁でお力添えいただけることが多いというのは、非常にありがたいことだと思います。
桜井:そうですね。
あともう一つ思っていることがあって、東大って起業する文化があまりないってよく言われませんか?
在学中に起業する人が少ないのもそうですし、卒業後も官僚や大企業といったいわゆるエリート街道を歩んでいくというような志向の方が多いってイメージを持たれていると思うんですよね。
ハイタレントのような東大出身者が営んでいる会社(編集注:ハイタレントは創業者で代表の有吉をはじめ、他にも東京大学出身メンバーが複数在籍)がしっかりと成功することによってそういった風潮を打破していけたらいいなと思っています。ここは他の東大発スタートアップとも一緒に頑張っていきたいですね。
ー東京大学は、世界的視野を持った市民的エリートが育つ場であることを目指している大学ですが、そんな日本を代表する大学出身だからこそ成し遂げたい目標はありますか?
乾:30年前と比べてかなり落ち込んでしまっていて、世界経済において徐々に存在感を失いつつある日本という国をハイタレントの力で再び元気にしたいですね。それは世界を良くするという観点でも良いことなのは間違いないので。
少し私の価値観の話になるのですが、私は自分がすごく恵まれた環境で育ててもらったおかげで東大を卒業することができたと感じていて、受けてきた恩を絶対に何かしらの形で還元したいとずっと思っています。これは両親や家族等まわりの人々に対してもそうですし、育ってきた日本社会に対してもです。これはそのような恵まれた環境で育ってきたいわゆる市民的エリートとして果たすべき責任だと思うんですよね。
そう思った時に、ハイタレントを通して日本そして世界を元気にしていくというのが私にできる責任の果たし方の一つなのかなと感じています。
桜井:そうですね。これは前職の代表がおっしゃっていたことなのですが、「日本を変える、世界が変わる」この意識は今も持ち続けています。(引用元:A.T.カーニー日本代表関灘氏の言葉。https://www.jp.kearney.com/about-us/message)
日本と他の国でパイを取り合うのではなく、パイがどんどん大きくなっていくような世界にする。それを実現できるような会社にしていきたいと思っています。
そのためには今目の前にある課題をただ解くというだけでなく、何が解くべき課題なのかというのを見つけに行くという視点も常に忘れずに持っていたいですね。
ー桜井さん、乾さんありがとうございました!