【顧問インタビュー】弊社の顧問として最先端テクノロジーの活用をサポートしている金さんに聞いてみた!
ハイタレントは「優秀な個の選択肢と可能性を広げ、人類の進化に貢献する」というミッションのもと、ビジネスを加速させる戦略コンサル人材データベース「HiTalent(ハイタレント)」を運営しております。
今回は機械学習・深層学習に知見があり弊社顧問の金さんに、これまでのご経験・機械学習のトレンド・ハイタレントの活用についてインタビューしました!(2023年6月)
ーこれまでの経歴について簡単に教えてください!
2017年に東京大学大学院を卒業し、新卒でシティグループ証券に入社しました。そこでは金融商品を売買するトレーディング業務を行いました。業務の一環で機械学習・深層学習による市場予測を行い、機械学習を社会実装していくことに興味を覚えました。
より機械学習のスキルを高めたいと考え、2020年に松尾研究所に参画しました。1年目は金融機関の機械学習プロジェクトマネージャーとしてリードしつつ、画像系の機械学習プロジェクトも兼任しました。2年目は、プロジェクトを引き継ぐための組織づくりや人材育成を行いました。
―現在の仕事内容について教えてください!
参画3年目の現在は取締役になり経営に携わりつつ、新規事業の立ち上げも行っています。実際にPKSHA Technologyと共同でVCファンドの立ち上げに奔走しました。これまでは大企業の方とAIの活用について議論することが多かったのですが、VCではスタートアップの起業家の方とAI技術の活用についても議論させていただくので、日々大変貴重な経験を積めていると感じております。
ー大企業がAI事業をやる上でのtips(秘訣)/懸念を教えてください
大前提としてそのプロジェクトが本当にビジネス的な価値があるのかを見極めることは最も重要だと思います。一方で、AI技術は進化がとても早く、どんどん変化しています。だからこそ、技術に詳しい専門家とのコラボレーションにより、解きたい課題が今の技術で本当に解けるのかを見極めることも重要です。
目標と手段としての機械学習の手法を見定めたら、今度は高速でPDCAを回していくことがプロジェクトを成功させる秘訣です。最初に作ったAIでいきなり全てうまくいくということは稀なので、一歩ずつゴールに近づくように試行錯誤し、PDCAを回していくことが大切になります。機械学習への知見があり、コンサルティングワークができる人がプロジェクトをリードすると、効果の最大化につながると思います。
ーAIのPoC/事業化のトレンドを教えてください
最近はやはりChat GPTをはじめとする大規模言語モデルだと思います。AIを使用するには従来、アノテーションという膨大なデータ加工の業務が必要な上に、完成したモデルは特定のタスクにのみ特化しているという特徴がありました。しかし、Chat GPTのような大規模言語モデルではアノテーションが不要なだけでなく、高いレベルで汎用的に様々なタスクをこなせるようになりました。AIを事業で活用するという意味で歴史的な転換点を迎えていると思います。
また、現時点で日本は諸外国に比べてAIに関する規制がそれほど厳しくないので、ビジネスでの活用のチャンスも大きいです。大きな可能性を持つ大規模言語モデルはやはり現在のトレンドではないでしょうか。
ーフリーコンサルタントを使う意義とは何ですか
知見がありプロジェクトの全容を理解してリードできるコンサルタントを要所で活用できるのは強みだと思います。先ほども話しましたが、プロジェクトで最も大切なことは課題設定を誤らないことです。課題設定や戦略という上流部分を得意とするフリーコンサルタントと協働することは、プロジェクトを成功させるうえで必要なことだと思います。
また、プロジェクトがスタートしてからは、プロジェクト全体をリードする、あるいはPDCAが適切に回っているかをモニタリングするという部分でもフリーコンサルタントは強みを発揮できるかと思います。
ハイタレントには戦略コンサルティングファーム出身のフリーランスが多く登録していますし、機械学習を使った戦略に関しては私も携わっていきたいですね。
ー最後にフリーランスを活用する企業に一言お願いします!
AIはとても有用なので、ビジネスモデルが大きいほどほんの少しの改善だったとしても大きな結果が得られると思います。日本全体でAIの知見のあるメンバーがまだまだ不足しているという現実があるので、知見のあるメンバーを社内やフリーランスから集めてプロジェクトを成功させる。そのように、社内で補えないリソースをフリーランスの活用によって補い、成功する企業が増えることで日本の産業全体がより強く伸びていくと思います。
ーありがとうございました!