カーリングとロビンと小栗さん
ラウンドロビン
北京オリンピックでカーリングの予選をテレビ観戦しているときに
"Round-Robin"
の文字が目に留まり、あれ?なんでロビン どこかに鳥がいるのかなと思ってしまいました。ラウンドロビンは総当たり戦のことなんですね。
野鳥の世界でロビンといえば、ヨーロッパコマドリを思い浮かべるのが普通です。Round→丸い なので丸っこいヨーロッパコマドリを想像してしいます。ヨーロッパコマドリ(ロビン)はイギリスで愛されている野鳥です。カーリングの発祥はスコットランドだし、なんか関係あるのかなとか思ってしまいました。全然関係なかったんですね。
ロビンズ
カーリングでロビンと言えば、もう一つ気になっていることがありました。常呂町「ロビンズ」。このチーム名が気になったのは、この動画を観てからです。(5:39)
こちらの「ロビンズ」は何なのか 何が由来なのかが気になります。
カーリングチーム「シムソンズ」の由来がアニメ「シンプソンズ」の綴り間違いによるものなのはよく知られています。
ロビンズのロビンはどこからきたのでしょうか。
がんばれ!!ロボコンのロビンちゃん
キン肉マンのロビンマスク
スピッツのロビンソン
違いますね。ごめんなさい。
日本のロビン(野鳥)
野鳥好きとしては野鳥由来のチーム名であってほしいと思っていました。野鳥のロビンについて少しお話します。先に書いたようにロビンといえば、ヨーロッパコマドリですが、日本にもロビンと呼ばれる野鳥がいます。日本のロビンといえば一番に思いつくのが「コマドリ」です。ヨーロッパコマドリと同じヒタキ科であり、橙色でかわいい鳥です。
(見出し画像の絵の左がヨーロッパコマドリ、右がコマドリです。)
ヨーロッパコマドリ、学名:Erithacus rubecula、英名:European Robin
コマドリ、学名:Larvivora akahige、英名:Japanese Robin
英名にRobinがつく、日本でみられる野鳥は他に
アカヒゲ、学名:Larvivora komadori、英名:Ryukyu Robin
コルリ、学名:Larvivora cyane、英名:Siberian Blue Robin
シマゴマ、学名:Larvivora sibilans、英名:Rufous-tailed Robin
がいます。
小栗祐治さんがつくったロビンズ
カーリングのロビンズに戻って、ロビンズについて少し調べてみました。ロロビンズは1999年10月小栗祐治さんが小学生を集めて結成。小栗さんは常呂町にカーリングを根付かせた方です。この方がいなければ現在の日本のカーリングがここまで発展していなかったと思います。ファンとしては感謝しかありません。「ロビンズ」は小栗さんが名付けたようです。
立上げ時のロビンズには吉田知那美さん、夕梨花さん、鈴木夕湖さんが在籍していました。知那美さんは中学生になって小野寺佳歩さんを誘い、常呂中学校ROBINSとして活動、ロビンズのチーム名を継承しています。日本選手権に出場し、トリノオリンピック日本代表のチーム青森に予選で勝利しています。
ロビンズのロビンは青い鳥
ロビンズのことを調べているとユニフォームの左胸に鳥が描か(刺繍さ)れていることがわかりました。鳥は青く、どうやら「コルリ」のようです。
ロビンズのロビンはSiberian Blue RobinのRobinが由来だったようです。
コマドリ→ロビンは連想しやすいですが、コルリ→ロビンは野鳥に詳しくないと簡単に連想できません。小栗さんは野鳥についてかなり詳しかったのではないかと思います。
コマドリやコルリは大きく口を開け、良く通る綺麗な声で囀ります。私にはこの囀る姿とカーリング選手がストーンを投げた後にコールする姿が重なります。
青い鳥は一般的に幸せの象徴とされています。童話「青い鳥」では幸せは身近なところにこそあると教えてくれます。小栗さんは小さな子供たちに幸せになってほしいとの願いを込めて、コルリを象徴とし、チーム名をロビンズとしたのではないかと想像してしまいます。
2022.07.02
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