見出し画像

机上の空論(かーろん) カーリングを計算してみる (4)

カーリング解説者 市川美余さんのお話

カーリング経験のない私がカーリングの理解を深めるための自習です。
机上の空論(カーろん)カーリングを計算してみる(1) (2) (3) の記事の続きです。今回はカーリング解説者 市川美余さんがゲストとして出演したラジオ番組(Podcast)を聞いての「自習の復習」です。
と言いながら計算はしてません。ほとんど番組を聞いた感想文です。
もしこの記事をこのまま続けて読んで頂けるのであれば、まずは添付の番組をPodcastで聞いて頂けると幸いです。


蹴り足がハックから離れてからホッグラインまでの時間

上記のPodcastで24:45あたりから「蹴り足がハックから離れてからホッグラインまでの時間」について話をしています。
市川さんは「4秒が基本的な数字だとしたら選手は0.5秒は少なくとも蹴り分けられます。」「0.05秒も蹴り分けられますかね」とおっしゃっています。
0.05秒!?そんなに細かく蹴り分けられるんですか?と驚きましたが、そのくらい蹴り分けられないとストーンの位置を調整できないかもとも思いました。

机上の空論(カーろん)カーリングを計算してみる(2)では、蹴り足がハックから離れてからホッグラインまでの時間(計算しやすいように 蹴り足がハックから離れる=ストーンがバックラインを通過 としています。)とストーンの止まる位置の関係を計算しグラフ化してみました。
図2.3を使って0.5秒の違いが、どのくらいストーンの位置に影響するのか確認してみようと思います。

図2.3(再掲)


0.05秒の蹴り分け

図2.3ではアイスの状態違いで複数の線を引いていますが、わかりやすく1本の線(同じアイス状態)で確認します。
線を1本にして0.05秒ごとに補助線を引いたものが図4.1です。
横軸がストーンを止めたい位置、縦軸がその位置にストーンを止めるためのバックーホッグ間秒数です。

図4.1

0.05秒の違いでもストーンが止まる位置は約2~3フィート(0.6~0.9m)違ってきます。0.05秒の蹴り分けができないと思ったところにストーンを置くことができないですね。それにしても0.05秒の違いがわかるとは凄いです。(頭の中で♪ダバダ~ダバダ~♪が流れます。おじさんなので)


ひたすら反復練習、体に染み込ませる

市川さんは「本当にひたすら反復練習なんですよね。どのくらいで投げたら、どれだけ伸びてゆくのか。体の中に染み込ませていけば、できないことはないですね。」(24:17)とおっしゃっています。
やっぱり、練習量と経験が大事なんですね。小さい頃からカーリングをやっている方がトップで活躍しているのは納得です。逆に考えるとカーリングを始めるのが遅かった方がトップで活躍しているのは、どれだけの練習と努力を積み重ねてきたのか  尊敬するしかありません。


今の市川さんが現役選手だったら

市川さんはフォルティウスの近江谷杏奈さんと同じ1989年生まれのようなので現役でもおかしくないですよね。テレビのカーリング中継で市川さんの解説を聞いていると私も市川さんが今現役選手だったらと思うことがあります。(現役復帰に関しての話は40:00~)ご本人は現役復帰のお考えはないそうで残念です。近江谷杏奈さんが現役でいてくれることのありがたみを感じながらカーリングを応援しようと思います。

2022.07.30


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?