カーリング映画「シムソンズ」をあらためて観る
カーリング映画「シムソンズ」
私はソルトレークシティオリンピックがきっかけでカーリングを観るようになりました(オリンピックの時だけ)。その時の日本代表だったシムソンズをモデルに製作された映画が「シムソンズ」(監督:佐藤祐市)です。
ソルトレークシティオリンピックは2002年、映画の公開はトリノオリンピック期間中の2006年2月18日です。にわか「上滑り」ファンの私は公開翌日に映画館で鑑賞していました。(探したら16年前の半券がでてきました。)
今年(2022年)のゴールデンウィークの連休は体調が悪く、どこへも行けなかったのでDVDを購入し、あらためて映画「シムソンズ」を観てみることにしました。
あらためて観た感想
当時どのような気持ちでみていたのかはっきり覚えてはいませんが、若者らしい悩みを持つ高校生が葛藤し、成長する姿を描いた青春映画 の印象が強かったと思います。
今回あらためて観てなるほどと感じたのは、「カーリング精神」が軸のひとつになっていること。やっぱりカーリングを語る上では絶対に外せないところですね。
そして、カーリングの面白さをみんなに知ってもらいたいと協力する常呂町カーリングに関わる人々の熱意を感じることできた気がします。
お勧めする見方
映画の中身の話をしてもこれから観る人の楽しみを奪ってしまうだけなので、私がやってみた「カーリングが好きな方のため」のお勧めの見方を紹介します。
1.DVDは「青春版」を買う
映画「シムソンズ」のDVDは「通常版」と「青春版」の2種類があります。「青春版」は完全限定生産で本編ディスクの他にボーナスディスク1,2がついています。
2.とりあえず普通に本編を1回観る
映画館で観たことがある人でもとりあえず1回普通に観るのが良いかと思います。
3.ボーナスディスクのメイキング映像を観る
ボーナスディスクのメイキング映像ではこの映画の撮影がいつどのように行われ、常呂町の方がどのように協力していたかを知ることができます。
4.この時代の実際のカーリングの状況を把握する
カーリングファンとして観るこの映画の面白さは、常呂町を中心としたカーリングに関わる人々がこの映画をつくるために協力していることです。この映画の撮影期間前後、実際のカーリング界がどのような状況であったのか知っておくと より興味深くみることができると思います。
5.リモコン片手に本編をもう1回観る
いつでも一時停止、巻き戻しができるようリモコン片手に鑑賞することをお勧めします。「今ちらっと映ったのはもしや…」などと 出演者としてクレジットされていないカーリング関係者をみつけると嬉しくなります。また、エンドロール(特に撮影協力のところ)も一時停止し、じっくり見ると面白いと思います。
カーリングが面白いのは
私自身がカーリングのどういったところが好きなのか何故面白いのか、この映画を観て少しわかったことがあります。
カーリングはスポーツとしてゲームとして面白いものです。しかし、面白いからといって誰もがすぐに始められるものではありません。ウィンタースポーツであり、専用の施設に行かなければやることはできないものすごく局所的、地域が限定されたスポーツです。
これはカーリングの裾野を広げるのには、かなり大きな壁になると思うのですが、一方でこの局所的状況が、カーリングに関連する人間関係や物語を濃密にしているのではと感じます。映画「シムソンズ」はその一部を切り取ったものと捉えることができます。現実には、この映画の裏側でもっと長く、今も続いている物語を観ることができていると思います。これがカーリングが面白いと思える要素のひとつだと思います。
2022.07.18
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