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スズメさえずり、カラスは音真似

あまり気づく人はいないと思うが、スズメが囀る季節である。
どんな声かというと、「チャーン、チャーン」という、ややヒナのような声である。
これを、もうヒナが産まれたと勘違いする人がいるが、れっきとしたスズメのさえずりなのである。

一方カラスは音真似でメスの気を引いていた。

ハシブトガラスは歩行者用青信号の「ピュウ、ピュウピュウ」のリズムで「カァ、カァカァ」と鳴きながら脚でリズムを取り、体を上下に揺らしていた。

ハシボソガラスは、カタカタカタカタ…という素早いクラッタリングをしていて、なにかと思ったらヘリコプターが上空を飛んでおり、このプロペラ音「brbrbrbrbr…」という音を真似ていたようだ。

ブトもボソも、頭を膨らまし、ゆったりとした体の動きから、仲間に伝達したり主張したりということではなく、どちらかというと歌を歌ったり踊ったりという感じに見えたので、これはメスの気を引く所謂『さえずり』と同じ行動だと気づくことができた。

キリッとした表情でカッコつけているハシボソガラスの男の子。


さえずりとは違うが、シジュウカラの「モズに気を付けろ!」という言葉にも気がついた。
私の近所での観測では、「ジジピジジピジジピ」というのが、モズ出現時に必ず聞き取れるシジュウカラの鳴き声である。
「何に襲い掛かるかわからないヤツだ!アイツがいるぞ!」と言っているように聞こえた。
いつもより強めの語調というのが特徴。
シジュウカラの言語を研究している鈴木俊貴氏の言っているのとは、違ってもいる。

地域が違うと、言葉も変わるのかもしれない。
人間にも方言はあるし、国によって言語自体が違うのだから、鳥にも方言や地域別の言語の違いは、大いにあり得ると思っている。