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欠月  Day17


信じられないことに、こいつは、雰囲気で俺を流そうとしている。窓の外の月を見つめ、長く語り、エンドクレジットロールを流そうとして、この数日間の短いスパンに行われた非現実極まりない話を終わらせようとしている。
そーいうことにしようとしている。
それで「終」という文字が俺の胸奥に付くと思っているのか?
そんなんで?


わざと雰囲気をブチ壊す大声を張り上げた。

「正夜ぁぁあああ!!謝れ!!俺に!!!」


正夜はこっちを向いて、窓を背面にし、腰を折り曲げお辞儀をし、澄ました顔で「ごめん」と謝った。


「……そ、そうじゃなくって……か!!体を使って、あ、謝れ!!……よ………!」


キョトンとした目をされ問いかえされた。
「今ここで朔を抱けってかい?」

「違うよっ!!抱かせるんだよ!正夜を…………俺にっ………」


「…………えっ…………」正夜が後ずさった。

「後ずさんなよ!」


「子供ん時以来したことないしなぁ、そんなの」

困った色が顔に浮かぶ。これまでに見ない表情だ。

「ああそれなら尚更好都合だね。こっち来て、俺の、……ちんこっ!舐めろよ!正夜っ」

俺は声を張り上げまた夜空を映す窓辺を背に突っ立つ正夜に命じた。

「何で命令形?」

渋々だが、正夜が俺のベッドに近寄って来た。


こちらの体はギプスをはめて麻酔は体に残ってるし、思うようには動けない。ねじるのさえ困難だ。


正夜は靴を脱いでベッドに上がってくる。

両手が伸びて俺の着せられている治療衣の紐を解き、前をはだけさせられ、内側に何も付けていない裸が露わとなり、肝心の箇所へと手を伸ばされられた。


問題のちんちんに手を伸ばし、俺の命令に従っている正夜が顔をそこへ近付けて埋める。

「エッチなにおいしてるよ……」

舐音は早くも耳に届いて来た。

狭い空間を水を舐めねぶるような音がピチャピチャと行き交う。病院には不似合いの異質音は、何と恥ずかしい。

「っ………!」


俺は気持ちよさに息を詰まらせながら、空いているほうの手で、正夜の耳の辺りの髪の毛を触り、撫で回した。


長い舌が俺のを芯から包み込む。舌をねじる様に絡ませ、どんな動きをしているのか想像で追えない程、上手く早く動く。


「ダメだ………出る……から、離して。ちょっと」


正夜が舌を伸ばしたまま止まり顔を上げてこっちを見る。



「裸になって……正夜……」

言われた通り、正夜は着衣をシュルシュル脱いでいく。
衣服に隠されていた胸板と、他の皮膚とは色素の違う突起とが露わになり、下半身も何も身につけておらぬ状態へと様変わりした。


「俺の上に乗って……自分で、これを入れろ」

首を動かしてちんちんを指し示す。

「うん。んー、あっ……ちょっと待って」

命じられた正夜はキョロキョロ首を回し部屋を見回すような動作をしたかと思えば、立ち上がり急にベッドから離れた。
診察机近くにある医療ワゴンから物色し「これでいいや」とある物を取り出した。
中空に一回放り投げては手でキャッチしている小さな平たい円の容器。

白色ワセリン。とラベルにある。

ベッドに戻ると蓋を開け、指で掬い、俺のちんこと自分の後ろ孔に塗りまくっている。


「……あぁ………くっ……かなりっ久しぶりだからなぁっ…………」


跨った正夜が眉を動かし幾分躊躇してる間に、俺はギプスではないほうの腕で、半勃ち程度の正夜のモノに触れてみた。


「………!……朔……っっ…」

「擦ってるから……!入れてみてっ……」

手の速度を緩やかに上下した。
長いそれを握りしめ、そして柔らかく、揉み出していく。スライドし、回し。

何となく息が荒くなった正夜が決し、俺のちんこの根に手を添えて、自らの体の中へとゆっくり埋め込んでいく。

「……く…」

小さい呻きを口から漏らしつつも、睫毛を伏せ目を閉じ、沈むように呑み込んでいく。

全部ハマったところで腰を少しずつ揺すり始めた。




190センチはあるかという体に上に乗られ揺すられるとかなりの視覚的圧迫感がある。
どんどん動きは大きく変わる。

「あっ……ぁ」


正夜が少なく声を出し喘ぎ始めた。

「……やっぱ体は覚えてるのかなぁ、……正夜がケツにちんちん咥えてたことをさ……」

「……朔」


俺も下から動かしてみる。薬が残り重い体は動き辛く不器用な突き上げだが。

「ぁあ!……………」

「………もっと喘いで見ろって!」

乱暴に言い放ち片手だけど正夜の腰を掴んで揺らす。

「……っぁあ!」

気を良くし、腰を強く掴んで押し潰す様に揺らす。

「………はぁっ!ァァ!!あ!……うッ!!うっ……」

正夜が首を振りのけぞる。

「ま……っ、正夜ぁっ、俺の、ちんこ、イイか?」

「ああ……、いいよ……!!…いいよ………、朔……ハァッ……」

「毎日入れられたいか?」

「毎日は流石に……」

途端に冷静なテンションに返ろうとする声が気に食わず、俺は乱暴にガサツに動かした。


「…………ッ!!」

首を上げ、正夜の表情がビクンとちょっと苦しげに目を閉じ引き攣る。

「謝るんだよな?」


「わ、わかった……。朔のペニスを毎日入れたい………」

言葉に力を入れると怯んだ様に正夜が答えた。

「気持ちいいかよ……!俺に、掘られるのが……っ」



「うん……気持ちいいよ……」





「…………」





「朔……朔……泣くなよ…」

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