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道東を一週間かけて周ってきた話③【阿寒・摩周・川湯編】

それでは、道東シリーズ③は阿寒湖及び弟子屈方面です。

幌加駅を出て来た道を戻り東へ、途中芽登という集落の郵便局に寄りながら阿寒湖を目指します。

少し大きな街に出たなと思ったらそこは足寄。道なり左手に駅?と称する建物が見えました。ここは旧ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の足寄駅の跡。今は道の駅として観光客を迎えます。ふるさと銀河線こと国鉄池北線は帯広のちょっと東、ワインで有名な池田から北見までを結ぶ路線で、分割民営化後のJR北海道に見放された後も第三セクター鉄道として2006年まで運行されていましたが廃線。比較的新しい廃線ということもあって、陸別では廃線を利用した鉄道テーマパークがあるそうです。今度行ってみたいな。

長くなりましたがお昼ごろには阿寒湖に到着。実はこの旅行のもう一つの目的でもある「萌えおこし」に関する調査をしたく、阿寒湖に行きたかったというのもあります。気が向いたら記事にしたいと思います。

阿寒湖

ローソンで軽食を買って遊覧船の上で食べることとしましょう。遊覧船のチケットを買っていたら、フェリーで写真を撮ってあげたご夫婦と再会!こんなこともあるんですね…これからどこを周るのかなど簡単な会話を交わし、船はいざ出港。

私が一番驚いたのは、遊覧船の機動力の高さ。速度こそ出ませんが小回りは効くし制動力がすごい…遊覧船ってこんなもんなんですかね、船といえばフェリーなど大きいものを想像してしまうので、入港時は止まれるのか!?とヒヤヒヤしていました。

マリモ(本物らしい)

船の上から阿寒湖に浮かぶ大小いくつかの島を見て回るのですが、その一つに上陸することができるのだそう。そこではマリモの展示がされ、マリモの生息地にむやみに近づかなくても観光客が見れるようになっているのです。

一時間を超える長い船旅を終え、阿寒湖温泉街をふらっと見て、本日の宿がある弟子屈てしかが方面へ向かいましょう。

いつかきっと弟子屈で

本州の人は北海道の距離感を勘違いしてるケースが多いと思います。本州とスケールが違う上、道路が広く真っ直ぐなため表定速度が速いんですよね。

ザ・北海道な景色

国道241号線をひた走り弟子屈の街の手間へ。運転休憩ということで広めの路肩に停車し祖父は仮眠を取るそう。僕は気分をスッキリさせるため外に出ます。広い牧草地に牛に注意の標識、これぞ北海道という景色が広がっていました。そしてなんとも風が強い…平野だと遮るものがなく強い風が吹き付けます。祖父も運転を再開するようで、散歩は終了。摩周湖へ向かいます。

弟子屈の街から一本まっすぐな遠ろに入り山を登りますと、だんだん周りが霧に包まれていきます。こりゃ今日は見れないかな、と思いつつ摩周湖の展望台に向かいます。

到着したのは摩周第一展望台。摩周湖カムイテラスという、昔風にいうとドライブインみたいな感じの施設も併設されていましたが最近できた模様で、摩周湖に向けてガラス張りになっているおしゃれな施設でした。霧が晴れるまで待とうと、コーヒーとメロンを買って過ごします。7月ですが外は寒く、上着が必要なほどなので施設内で待ちます。
随分と時間も経ってコーヒーも飲み終えてしまい待ちきれないので、外のテラスで湖があるであろう場所を眺めていると…

霧の摩周湖

ついに、ほんの数秒間だけ霧が晴れる瞬間が訪れました!ずっと霧に閉ざされていた水面が驚くほど深い青を見せてくれる。こんな感動的なこと無いですよ。「霧の摩周湖」という言葉がある通り、なかなか見ることはできないんですね。でも、いつも見えるよりたまにしか見れないと言われたほうが見えたときの感動が大きいですし、何よりも粋ですよね。粋な湖、摩周湖。

摩周湖も見れたことで、本日の宿へ向かいましょう。祖父が、旅に出る前にテレビで紹介されていた宿を取ったんだそう。山を降りて川湯温泉駅前にありますはホテルパークウェイ。おしゃれ志向な街のホテルかな、と思って入ってみるとこれまたレトロな内装。到着してすぐ、摩周湖で冷えた身体を温めるべく温泉に入ります。川湯と聞いていたので強酸性硫黄泉を期待していたのですがナトリウム単純泉で少しがっかり…川湯温泉と川湯駅前温泉では泉質が違うのだそう。祖父に頼んだら夕食後に川湯温泉に連れて行ってくれるとのことでそれを楽しみに夕食会場へ向かいます。

摩周鯛こと温泉養殖のティラピア

ここの宿の名物は「摩周鯛」ことティラピア。宿ができてからずっと養殖しているそうで温泉水を使って25℃くらいが美味しく育つのだと。刺盛りと素揚げに舌鼓。贅沢なお料理でした。

川湯温泉の川湯ちゃん

日も暮れ、涼しくなってきたところで川湯温泉に向かいます。車で5分、窓を開けていると硫黄の匂いが…ものすごい自然の力を感じます。
川湯観光ホテルに到着、日帰り湯に入ります。風呂場に入ってすぐ、ものすごい熱気と硫黄の匂い。入ってみると皮膚が痺れるような感覚は、脅威のpH1.8によるもの。レモン果汁なんかより全然酸性が強いみたいで、舐めてみると舌がキュッとなるような酸っぱいとも感じない不思議な感覚。草津温泉公園で川の水を舐めたのを思い出します。「これだよこれ」と言いたくなるような私の求める温泉に入れて大満足。

川湯ちゃんアクキー

川湯観光ホテルの売店で川湯ちゃんのアクリルキーホルダーを購入。ここ川湯温泉には川湯ちゃんをはじめとした自治体非公式のキャラクターがいるんです。今度こちらの件も記事にしようかなと思います。
冷めない身体でホテルに戻り本日は早めに寝ます。行くときに見つけた硫黄山には明日行こうと思います。

朝の摩周湖とアトサヌプリ

昨晩同様豪華な朝ご飯を食べ、空は快晴の模様。宿のおじさん曰く、今日ははっきり見えるよとのことだったのでもう一度摩周湖へ向かいます。一度弟子屈の街まで出て、また摩周湖まで向かいます。昨日も寄った第一展望台からは、とてもはっきりと深い青の水面と一つ小さな島を見せてくれます。
昨日は霧で寄れなかった第三展望台にも向かいます。そこからの眺めもまた絶景。

吸い込まれるような青の水面

展望台ということで小高くなっており、湖の反対側も望めるのですが、先程までいた川湯の方を見てみると、硫黄が噴出している影響で山肌が見えている場所が。あそこがアトサヌプリ、硫黄山です。摩周湖を降りて硫黄山の麓まで向かいましょう。

駐車場を降りると鋭い硫黄の匂い。温泉とは違った、鼻に刺さるような匂いです。風上にいないと、比喩抜きで鼻が曲がってしまいそう。

本能が近づくなと言っている

もう少し近づいてみると熱そうな温泉がボコボコとあらゆるところから湧き出している。少し命の危険を感じるような場所です。

大自然のパワーを感じ、オホーツク海の方へ向かいます。目指すは知床。
次回、斜里・知床編 お楽しみに。

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