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家族の話

私の家族はちょっと不思議。
母が静岡に単身赴任している。
父は働きながらの主夫をしている。
3匹に、犬1匹が昼間は仲良くお留守番。
人間よりも動物の方が家にいる時間が長い。もはや、動物の家なのかもしれない。

私は小学生の頃からいわゆる鍵っ子だった。
自分が一番最後に家を出て、一番に帰って来る。
いってきますといって、いってらっしゃいが返ってきた記憶はほとんどないし、ただいまと言っておかえりが返ってきたのはもっとない。

当時は気にしてなかったけど、親と友人のような距離感で、学校のこととか友達のこととか話している友人たちをみると、心のどこかがもやもやした。
私が大きくなったら、友達みたいなお母さんになろうと勝手に決めていた。

高校生になって、みんな反抗期になった。友達みたいな関係性だった友人たちは、瞬く間に親の愚痴を言うようになった。
私は変わらずの距離感で過ごしていて、そのとき初めて、「ああ、この親でよかった」と思った。

そして大学生になって、母が単身赴任をした。
家主がいない家はフリーダムの一言。
たまに帰ってきて、最近感じることとかニュースを見て思うことを話し合う。でもやっぱり、3日くらいがちょうどいいな()

すごいキャリアを積んでいると思う。だからこそ、尊敬もするし、話をしてても新しい発見とか視点とかが見つかる。
毎日同じ家で生活していたら、何気ない会話に流されてしまうような、深いテーマについても意見交換できて、お互いストレスフリーの生活をしている。

小さい頃はこんな親にならないようにまでと思うこともあったが、今となってはこんな親になりたいとさえ思う。

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