3か月で1億円(計約50件)の売買に携わった私が解説するサイト売買の基本
自己紹介
弊社(株式会社HIT)は、2019年5月末にUREBAというサイト売買マーケットプレイスをリリースしました。
サービスリリースから半年ちょっとですがおかげ様で、10年選手も多いサイト売買専業のサービス提供者の中でトップ3に入る案件数・成約数(恐らく売買規模も)になっています。
9月から11月までの3か月の間に、成約数約50件、計1億円以上の売買に携わらせていただきました。
サイト売買はまだまだ一般的ではない
知名度が上がってきているサイト売買ではありますが、数百万もの商用サイトがある中で、サイト売買市場に出てくるのはほんのごく一部(A8さんのサイト登録数は260万らしいです)。
まだまだ一般化されたとは言い難いのが現状です。
そこでこのnoteでは、
・サイト売買ってなーに?
・どんなサイトが売れるの?
・相場はどれくらい?
というようなベーシックなことを解説できればと思います。
サイト売買ってなーに?
近年急激に知名度が上がってきたサイト売買ですが、その歴史はそこそこ古いです。
有名な例で言えば、堀江貴文さんの会社がライブドアを買収したのは2002年(17年も前!)のことです。当時はインターネットバブルの頃だったので、買収金額も相当だったと思いますが、現在では数万円から数億まで幅広い価格で取引されています。
売りたい人、買いたい人の理由は上図のように様々で、個人・法人問わずプレイヤーが存在します。
UREBAでは
・売りたい人は個人7割、法人3割
・買いたい人は法人7割、個人3割
くらいのイメージです。
どんなサイトが売れるの?
サイト売買で圧倒的に多いのがWordPressサイトです。かつてはシリウスを使っている人も多かったですが、現在ではアフィリエイターもブロガーもWordPressだらけです。
WordPressサイトは買う側からしても引継ぎやすく、サイト売買のハードルが一気に下がりました。
Amazonやebayのアカウントなどもよく売買されています。通常、Amazonやebayでビジネスを開始しようとすると出品可能ジャンルや売買金額が制限されており、大規模な販売が行えません。
既に制限が撤廃されたアカウントを買うことで、時間のロスを削減できます。
一方で楽天やYahooの出店権利は譲渡できません。
また、最近盛り上がっているYouTubeアカウントは利用規約上は譲渡不可なのですが、管理者の付け替えが可能となっており(実質的な譲渡)、サイト売買業者も取り扱っていたり取り扱っていなかったりします(UREBAでは掲載不可)。
相場はどれくらい?
今年に入ってGoogleコアアップデートが連発していることもあり、相場が下がっています。
サイト運営が難しくなっている点は全てのアフィリエイター・ブロガーが納得するところかと思います。買い手も同じ認識です。
2018年頃までは月間営業利益の30か月分や50か月分での取引もありましたが、今年は1年以上収益が安定しているサイトで月間営業利益の15カ月分くらいが平均値となっている印象です(100万円以上で成約するサイトの場合)。
月間営業利益の30か月分以上で取引されるサイトもありますが、
・ファンが多い
・後発が参入しづらい
・数年単位で売上が安定している
などの特徴があります。
※どういうサイトが高く売れるのかについては別記事で触れます
100万円以下のサイトは営業利益以外の部分が評価されることも多く、上記はあまり当てはまりません。月の営業利益が1000円のサイトが10万円で売れるなんてケースもざらにあります。
最近のサイト売買ってぶっちゃけどう?
サイト売買サービス提供者としてはぶっちゃけしんどいです。
ほとんどの業者は着手金なし、成約額×数%というような完全成果報酬型でやっています。なので相場が下がると単純に手取りが減ります。
そもそもGoogleコアアップデートで多くのアフィリエイトサイト・ブログが飛ばされたことで、安定して収益をあげているサイトが減って、案件として扱えるサイトが減っています。
ただそんなに悲観はしていません。
もちろん、安定して収益を上げているサイトもまだまだありますし、検索順位が落ちたサイトがあれば上がったサイトもあります。
実際、大手ASPの売上推移を見ると、アフィリエイト広告の売上総額は減っていません。
UREBAへの掲載依頼を見ていても、直近3か月程度で売上が爆増したというようなサイトが多く出てきています。こういったサイトは安定性の問題から高い評価が付きにくいですが、今後半年、1年と順位を維持していくことで高く売却できる可能性があります。
また、E-A-Tアップデートの流れを受け、大手法人の買い手が増えています。「一度飛んだサイトでも良いから買いたい」というオーダーを多数いただいています。
こんなサイト運営者にはサイト売買をおすすめできます。
・サイトが飛んでしまった人⇒少しでも現金化できる
・サイトは飛んでないけど不安な人⇒この先15カ月分くらいの収益を貰えて不安から解放される
売り手も買い手も大幅に入れ替わっている真っ最中というイメージで、サイト売買、ひいてはサイト運営の過渡期なんだなと感じています。
今度別の記事で
・どんなサイトが高く売れるの?
・サイトを買う時に気を付けることは?
などを解説していきたいと思います。
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